こんにちは! G2(原付二種)連邦大統領・ピンキー高橋です。 |
|
アドレスの“あったか”仕様・リミテッドは、V125Gをベースとするモデルを何度か試乗させていただいたことはあったのですが、いずれも季節が冬前だったり短時間でありましたので、今回はその実力を120%体感することができました。
尚、アドレスV125Sのインプレッションはコチラをご参照ください。
●報告:ピンキー高橋 ●撮影:依田 麗 ●スズキhttp://www1.suzuki.co.jp/motor/
今シーズンの冬はある時期を境に急激に寒くなってきました。正に今、アドレスV125Sリミテッドの本領が発揮される季節と言えるでしょう。そんなアドレスの体感レポートの前に、リミテッド・モデルの変遷をおさらいしましょう。
最初のリミテッドはナックルバイザーとグリップヒーターを装備して2008年1月31日、2,500台が限定で発売されました(250,950円)。また同年12月8日にも2,500台を限定販売。平成19年新排出ガス対応車となったこのモデルからシートヒーターも特別装備となります(278,250円)。そして翌2009年11月、リミテッド・モデル再販を望む声に応えた「V125GL賀曽利スペシャル」が登場。雪の中、リミテッドで日本最北端を走破した旅のプロ、賀曽利隆さんの名が冠されたスズキ正規取扱店専用モデルで、あったか装備に加え「Kasori SPECIAL」のデカールが特徴のモデルでした(278,250円)。2010年10月29日にはボディカラーをグラススパークルブラック、パールグラスホワイト(従来はファントムブラックメタリック、ソニックシルバーメタリック)に一新したV125Gリミテッド(278,250円)も発売されています。
|
|
|
||
|
|
でもやっぱ身体は寒い! 寒いんですけど、いくら走っても何故かガマンできてしまい、これじゃリミテッドの真の実力をテストできないので、グリップヒーターをON(5段階調整の最強)に。するとホワ~っと両手が温かくなってきます。感情を表現すると「気持ちいい」というより「ホッとする」という感じでしょうか。基本的に温かいのは手のひらなんですが、何だかとても安心するのです。これは意外な発見でありました。“熱”というのは偉大な力を持っているんですね。
で、そのまま最強温度で走っていると手のひらが熱くなってくる(もちろん、火傷するほど熱くはなりません)ので、手元のスイッチで1段階ずつ温度調整。今回は5段階中の真ん中、3段階あたりに落ち着きました。参考までに、バイクを停めてグローブを脱ぐと手全体が温かい部屋の中にいる時と同じような状態なので、フツーに携帯メールを打つこともできたことをご報告いたします。
お次はシートヒーター。最後の切り札としてとってあったスイッチを遂にオン! ジワ~っとお尻が温かくなり、グリップヒーターとの相乗効果によってさらなる安心感が得られます。コチラはサーモスタットによって一定温度が保たれ、熱すぎることはないので、常時ONにしていました。というか、一度体感してしまうとオフにできません。しかし不思議ですね。夏場、熱せられたシートほど不快なものはないというのに……。
今回、体感させていただいたアドレスV125Sのリミテッドは「安心」の一言に尽きます。グリップ&シートヒーターをONにしなくても長いこと走っていられたのはナックルバイザーの効果もありますが、いざという時には「ヒーターがある!」という心の余裕からくるものでしょう。そして、グリップ&シートヒーターをONにするともはや鬼に金棒。体全身の硬直が和らぐ感じで、ライディングに集中することができました。ちなみに今回、富士河口湖の往復ロングランにチャレンジしてみましたが、気温が1℃になろうが、暗い夜道だろうが不安なく、店などに入って暖をとることもなく、ずっと走り続けることができました。
冬以外の季節でも寒い時はあるし、雨が降ることもある。そう考えるとアドレスV125Sリミテッドはオールシーズン「安心」を提供してくれるモデルですね。夏場、シートクーラーなんて機能もあったらもう完璧なんですけど……。