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インラインフォアも参入し、V4との二枚看板で真っ向勝負
サーキットで成功を収めV4は、公道でもレーサーレプリカの王道を突き進んだ。その一方インラインフォアのCBR400Rはストリートに特化した斬新な設計を盛り込み登場したものの、レーサーレプリカ至上主義へ偏向していく時代では残念ながら訴求力に欠けていた。ならば、高回転型カムギアトレーンの水冷エンジンに、軽量、高剛性の目の字断面のアルミツインチューブフレーム、ワイドアルミスイングアーム、プロリンクサスなどレーサーレプリカと遜色のない装備を生かし、Rをもうひとつ追加してレーサーレプリカに大変身(型式はCBR400Rと同じNC23)。エンジンはヘッドを新設計し、ロッカーアームを介さない直動式に変更され、バルブやキャブの大径化、水冷オイルクーラーシステム、アルミサイレンサーなどが新たに追加採用されポテンシャルをアップ。コンパクトにまとめられた6ピース構造のフェアリングや、シングルシート風のシートカウルのデザインもレプリカを渇望してたインラインフォアファンに歓迎された。ただしレプリカの元となるべきレーサーが存在していないので、正確にはレーサーレプリカとは呼べないかもしれないが、大変身したその姿は、まさに時代が求めたレーサーレプリカであった。
新色のセイシェルナイトブルー×パールクリスタルホワイトが加わり3色のラインアップに。
カラーを変更。ブラック系のみアンダーカウルに書かれていたHurricaneの文字がなくなった。また、1989年6月ごろに新色のパールクリスタルホワイト×テラブルー×セーシェルナイトブルーを追加し(正式な発売リリースが出されていないようで詳細は不明だが1989年9月発行の総合カタログには新色として掲載されている)、3色のラインナップは変わらず。
エアクリーナーからキャブ、吸気ポートまでをほぼ一直線化し、新型ニュースラントキャブやコンピュータ制御のPGMイグニッションの新採用、軽量化されたニューピストン、シリンダーとアッパークランクケースの一体化などによってエンジンを大幅に変更。あわせてフレームもLCG(Low Center of Gravity=低重心)ツインチューブアルミフレームとなり、スイングアームはキャスティックガルアーム、ホイールは6本スポークのアルミホイールなど最初にして最後のフルモデルチェンジを行なった。
新色のパッションレッド×ヘビーグレーメタリックUを追加し3色に。
パッションレッド×ヘビーグレーメタリックUに代わり、新色のグラニットブルーメタリック×ヘビーグレーメタリックを追加。
ブラッシュ模様を採用した新グラフィックに変更。
最終型はカラー変更と、新馬力自主規制値に合わせ、カム形状、吸排気系、圧縮比を変更し、中低速でのトルク特性やレスポンスを向上させた。フロントウインカーにポジションランプが内蔵され、バックミラーは曲面率の変更により後方視界を広げた。
[THE444RR大全その2 VFR/RVF|その3 CBR-RR|その4FZ/FZR]
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