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今年の8耐は天気に恵まれ、夏らしい猛暑のスタートになりました。11時半のスタートに向けて路面温度は上昇し、過酷なレースの幕開け。
写真をクリックすると、別アングルのスタート。ここには特別なカメラマンしか入れないところです。私の撮ったストレートからのスタート写真と交換っこでもらった一枚。スタートから中須賀選手が他より遅れています。それにしても、観客席が満杯なのは気持ちいいものです。
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8耐3連覇の夢がこんなに早々に散ってしまうとは……。#634ハルクプロの高橋巧選手からケーシー・ストーナー選手にライダー交代してから7ラップ目、ヘアピン手前のコーナーからコースアウト。マシンは激しくクラッシュし、ケーシー本人も負傷し、ハルクプロはそのままリタイヤとなりました。転倒とその後の詳細は各方面から報道されているようなので割愛。8耐はケーシーだけではないし、ケーシーだけを見に来たわけでもないのだけれど……ただ、今年の目玉選手とチームを早々に失った事に関しては、心にぽっかり穴が空いた感は否めなかったです。
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「マメできちゃったな……」
「でも、待ってるのはちょっと退屈……ふあぁぁ」
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トップ10トライアル終了後、ピットに戻るケーシー。HRCのスタッフが常にガードしていて、もうこれハルクと違うし(笑)。レジェンドと組むっていうことはこういうコトですね。
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ピットにケーシーがいる。しかもHRCじゃない。テストから撮影をしていてもなかなか見慣れない光景でした。本番は、テストの時よりは緊張感もなくよい雰囲気だったのですが……。
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ハルクプロのスターティンググリッドですが、ケーシーは来てくれませんでした……MVDMはリラックス、巧選手は、立ち寄ってくる沢山の人の声に応えていて、やる気満々の顔が実に良かった。
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序盤、アレックス・ロウズを追う第2集団。巧、ドミニクにスタートで遅れた中須賀が追いつく。
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スタートライダー高橋巧が第1スティントを終えてケーシー・ストーナーに交代。この後あの悲劇が待っていようとは……唯一の本番ピット交代の写真になりました。
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チーフから、転倒したケーシーの様子を聞く本田重樹監督。
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ハルクプロのピット内に置かれた厄除けのお札も……。
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もしハルクがこの時間帯まで走っていたとしても、ケーシーが夜間を走ったかどうかは謎ですが……金曜の走行は貴重なケーシーのナイトランになりました。
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8時間終わってみると、なるほど順当な成績です。ライダー、チーム、マシン全て万全の体勢で挑んだ#21ヤマハファクトリーの勝利はもちろん、8耐エキスパートの#778FCC・TSRのレース戦略、#17チームカガヤマの勢いは他を凌ぐものであったし、4位の#30スズキエンデュランスチーム、6位の#94GMTヤマハは世界耐久チームとして確実に上位で成績を残しています。転倒やコースアウトがあっても5位に滑り込んだ#12ヨシムラも然り。
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今年のF.C.C TSRは、ジョシュ・フック、ドミニク・エガーター、カイル・スミスの外人ライダー3人組を起用。
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WSS参戦中のカイル・スミス。
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ドミニク・エガーターのヒジ!
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カイル・スミスとドミニク・エガーター、何を話していたんでしょう?
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BSBのレースを終わらせてから急いで帰国の清成選手。初のスズキで、テストでの乗り込みも他の2人に比べて少なく、予選での転倒もあったけど、決勝ではスタートからきちんと仕事をこなし、チームを表彰台に導きました!
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↑「俺、髪切ってきたでよ」と言ったかどうか。名古屋弁が冴える、テストのときよりすっきりしたハガノリ。
→帰ってきたハガノリの存在感! チームカガヤマでアジアロードレース選手権にも参戦。
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「次よろしくな!」とユッキー。予選は清成、決勝は加賀山がクラッシュ。ハガノリはノントラブルで走行を終えました。
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レース後半のハガノリ。白いカウルがだいぶ汚れて耐久レースらしくなってきました。ところどころヒビが入っているのは?! ユッキーの転倒時についた傷ですね。
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スズキの世界耐久チーム。センターで笑っているヴァンサン・フィリップ選手は北川圭一選手が世界タイトルを獲得したときのチームメイト。ベテラン耐久ライダーで自転車のレースにも出場したりしています。私も2度ほど!?
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序盤、ヨシムラのレックス・ロウズ選手が快走。WSBではイマイチ結果につながらないのですが、ポテンシャルは高いライダーなのでこれからに期待したいですね、いずれ双子で出てくれないかなー?
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ヤマハは19年ぶりの優勝(前回は1996年のコーリン・エドワーズ×芳賀紀行組)。こんなにも長く勝っていなかったのが不思議に思えるほどでした。全日本チャンピオンの中須賀克行選手、それにMotoGPライダーのポル・エスパルガロとブラッドリー・スミスというスペシャルな組み合わせですが、予選でポルが転倒したり、中須賀選手がスタートでミスしたり、またポルがSC走行時の追い越しでペナルティをとられたりとちょこちょこミスがあって、お騒がせしつつも挽回できる力をもったチームだったんだなと。GPライダーは素晴らしいけど、やはりここまで何度もチャレンジしたのになかなか掴めなかった中須賀選手の道のりを思うと、中須賀選手の最後の走行には、見ているこちらも凄く力が入りました。
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予選、ヘアピン手前で激しくクラッシュしてしまったポル。バイクをちょっと寄せて、再スタートが不可能とわかりガックリ。
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予選で激しく転倒、ポルは悔し紛れに自分の邪魔をしたバイクを探していたとか……。
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ケーシーに負けずこちらも大盛況! いや、こちらの方が?
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「どうする?」「あのデカイの?」「そう」「どーやって持って帰る?」っていう会話がすでにされていたとかいないとか?
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スタッフと会話するときにすっごいジェスチャーを交えて喋るポル。テンション上がるほどに動きが止まらないカメラマン泣かせ(笑)。
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ヤマハは中須賀選手がスタートライダー。ポルが傘を持っているところに3人の中の良さが見て取れます。
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Moto2参戦のドミニク・エガーターとMotoGPのブラッドリー・スミス。このあとスミスにザックリ抜かれます。
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ブラッドリー・スミスのヒジ。
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ポル・エスパルガロのヒジ。どこでもヒジ擦ってました。
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ヤマハの21号車の左右のライトの色が違うの気づいてましたか? 他のヤマハ車と区別するためだそうです。
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ブラッドリー・スミスのチェッカーを、お願いラッコ状態で見守るポル。
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ヤマハの悲願の優勝が決まった瞬間。
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実に19年ぶりの表彰台中央。おめでとうございます!
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「2人は速いし、鈴鹿でもすぐにタイム出すし凄い人達」とMotoGPの2人をリスペクトしながらも、メインでバイクを作っていったのは中須賀選手です。それから監督の吉川さん、スタッフを含め全体のチームワークの勝利。
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最後の出番を終えた中須賀選手がピットに戻るところ。5回の全日本チャンピオンを獲得していながら、なかなか8耐では運に恵まれなかった中須賀さん。ピットに戻った映像では涙を流していました。たぶんこのヘルメットの中でも。
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スタート直前のトラブル、モニターの情報では何がどうなったのか分からずどよめきましたが、 渡辺一樹選手はサイティングラップでハイサイド。運よく バイクの上に戻ってこれたけどフロントスクリーンが割れ、足をしこたま打ち付けたそうです。そのままスタートラインにつき、痛みを我慢しながら第1スティ ントを走りました。トップ10トライアルではポルに続く2番手タイムを叩きだし、大いに盛り上げてくれたのですが、渡辺選手にとっては2 年続けて苦い8耐となりました。
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ユディスティラ選手はインドネシアの600とアンダーボーンのチャンピオン。藤原克昭選手が参戦していたアジアロードレース選手権で今季は優勝もしました。ボルネオ島の王子様です。頭も良くて英語もペラペラです。そして毎日のお祈りも欠かしません「ユディス、コメント欲しいんだけど」『OK! お祈りのあとでね!』って言われます。
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鈴鹿の経験が少ないユディス選手は渡辺一樹選手のことを「マイティーチャー」と呼んで色々と教わってました。柳川選手も含めて3人での会話は関西弁のスタッフと英語が入り混じる。
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その後も転倒により順位を落としたTeam GREEN。ベストラップを刻みながらのこの時間帯、このままで終われない柳川明選手の後姿を見送る。その背中、もうちょっと追いかけていたいので、まだ まだ走り続けてくださいね!
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エヴァンゲリオンレーシングの出口選手。
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エヴァは毎年素晴らしい出来ですねぇ。クリックして裏もどうぞ。
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#14のヤマルーブレーシング。ピンク多めのヘルメットが全日本チャンピオンの藤原儀彦選手(写真左)。ブルーがテストライダーの時永 真選手(全日本にも参戦してました)。全員ヤマハスタッフのチーム、新型R1で194周で21位完走、SSTクラス優勝しました。
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KTM、RC8はノントラブルで31位完走、ツインエンジン車のベストリザルトを残しました。チームフーターズの監督はタレントの斎藤祥太さん。ご本人もビックバイクを所有する生粋のバイク好きです。右は奥田選手。左の大楽竜也選手のご実家はKTMのディーラーです。
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アジアの選手達はホントに笑顔でサービス精神が旺盛なのでついカメラ目線ばかりになってしまってこっちも笑っちゃう。これは「トーキング!」って 言って撮ったもの(笑)。何の会話なのかは、マレーシア語なので分からないけど、アズランを中心にとても良い雰囲気でした。
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アズランのヒジ。スリムで、手足がホントに長いから接触時間は割と長め。
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金曜の予選でサプライをトップ10トライアルに導いた生形選手。青木ノブを上回るアタックでした。
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全日本でヒジといえばw今野由寛選手。青木ノブ、生形秀之組は199周で10位。
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4耐と8耐はTOHOモリワキのアドバイザーとして参戦した高橋裕紀選手。アジア選手権、全日本の両シリーズともタイトルに専念するため今回の8耐には出場せず。
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加納典明さんのプロジェクト、福島の子供達に書いてもらったイラストをデザインしました。
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コヤマックスこと小山知良選手も8耐参戦でした。過去に、YSPレーシングで第3ライダーとして走行したことはありましたが、決勝出場はせず。今回は本人にとって初の8耐といってもいいのかな?
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なぜみんな和尚と呼ぶ……。
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TTレジェンドチームはなぜか全員ドット柄と、まめしぼりの手拭いでした。サインボードなどこういうところもお洒落です。
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KawasakiのエンデュランスチームSRCのピットクルーはイケメンさんの宝庫でしたね。
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キアヌ・リーブスはデモ走行が終わってから色んなピットを訪ねたり、トークショーにも出演したりと忙しそうで、残念ながら彼の好きな「ぼっち」になるタイミングはなかったように思います。
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8耐セレモニーの風船は、いろんなコンサートを見ている私としてはちょっと物足りない……。
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前夜祭でH2Rをデモランした柳川選手。ご存じとは思いますがサーキット走行専用車のためライトは付いてません。明日の決勝を控えた柳川明選手、暗闇なS字~逆バンクのショートコースを走行して一言「めっちゃ怖かった!」
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H2Rでのデモ走行時、柳川明選手に出されたサインボードはこちら「目指せ 400キロ!」ボードの上から顔を覗かせているのは渡辺一樹選手とユディス 選手ですね。チームの皆さんも楽しそうでした!
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前夜祭その1。『やぁ久しぶり! まだレースやってるんだね! 8耐、決勝ってどんな感じなのかな?』「アドバイスならしないよww」ていうトーク?
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前夜祭その2。柳川明選手のH2Rにずっと釘づけだったケーシー。
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前夜祭その3。ホントに、ずっと見てた(笑)。
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前夜祭その4。『H2Rってどうよ?速い?(ケーシー)』「すっごく速いよ!乗ってみる?(柳川)」『ナカモトに聞いてみなきゃなぁ〜』 このあと、中本さんから大きなバッテン出ました(笑)。
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8耐といえば露出多めのキャンギャルってイメージですけど、浴衣ギャルも涼し気で良いものですね。今回は忙しくてギャルをあんまり撮れませんでした〜残念!
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8耐は長いと思っていても、ライダー交代しながらのスプリントの連続なので物事を追っているうちに時間はあっという間に過ぎていきます。レースは毎年あるけれど、その年の8耐は1回だけ。後になって「あれも撮っておけばよかった、これも撮っておけば……」と身体が3つくらいあればいいのにと思うことしきりなんだけど、なるべく後悔しないように、満足いく仕事ができたと思えるようにと、選手交代のないカメラマンは、今年も撮り続けました。もちろん来年も再来年も!
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ライトオンしてからのヘアピンのクラッシュによるペースカー、この時間帯の夕焼けは恐ろしいほどに綺麗でした。
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