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ヤマハは、市販エレクトリックコミューターの第4弾モデルとなる「E-Vino(イービーノ)」を8月20日から発売すると発表した。これまでの電動バイクといえば、専用の車体や、いかにものデザインを持った“特殊な乗り物”としてのイメージが強調されすぎていたのか、身近な存在となるまでには至らなかった、といっていいのでは。
電動バイクが、そんな状況で足踏み状態をしている間に、同様に環境に優しい乗り物でありながら、もっと身近で実用性の高い電動アシスト自転車に、あれよあれよという間に主婦層や若い女性の“コミューター”需要を根こそぎ持って行かれてしまったというのが現状では。
では、電動バイク(原付クラスの電動スクーター)の存在意義は無くなってしまったのだろうか。ヤマハが一つの回答を示している。それは、移動距離が5km程度までは電動アシスト自転車、10km圏程度までは電動バイク、そしてそれ以上の距離を走るなら従来のガソリンエンジン車、と走行距離によってパーソナルビークルは棲み分けられる、というものだ。特に電動バイクは、都市部の若い女性に高い親和性を持っているという分析をしている。
それが新型電動バイクに、若い女性に人気の“レトロポップ”なデザインで人気のVinoの車体を採用した理由だ。Vinoではエンジンが占めていたスペースがほとんどそっくり空くことになり、そのスペースを前後に分け、前方にバッテリーを縦に搭載、後方は縦長のトランクスペースとしている。ヘルメットこそ入らなくなってしまったが、この収納スペースは充分使えるだろう(深さ約450mm、収納容積約10リットル)。走行距離が長めのユーザーならこの部分を使ってオプションの予備バッテリーも積載が可能だ。
充電時間が「EC-03」に比べて約半分の3時間に短縮されたのも使い勝手の向上ポイントだろう。充電は家庭の100Vコンセント(一般的な二極コンセントに対応)で行う。ちなみに1充電あたりの電気代は約14円で済んでしまうとか。また「EC-03」からの改良ポイントでは、全域“正弦波モーター電流制御”を取り入れたのも特長だ。スタート時の加速がより滑らかになって、電気モーターらしい意図せぬ飛び出し感が抑えられている。走行モードは「STANDARD」「POWER」、そして急な上りの坂道などで、もうちょっとパワーが欲しいと思ったときに30秒間だけ出力アップが可能な「BOOST」の3モードが用意されている。これらのモードは走行中でも切り替えられる。
価格は236,520円(充電器込み)。ちょっと高めに感じるかも知れないが、このE-Vinoの購入にあたっては「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費」として最大20,000円の補助金(補正分)の対象モデルとなっているので、実質本体価格199,000円程度で買える計算になる。ガソリンエンジン版のVinoが本体価格で189,000円だからその違いは1万円ほど。これなら充分選択肢だろう。ちなみにこの補助金は10月7日までの募集だからご注意を。
ヤマハのWEBサイトに、全国のEV取扱店の所在地や、このE-Vinoと電動アシスト自転車PASを同時に試乗できる「スマートパワー試乗会」(全国各地で9月~11月開催)の情報なども載っているのでご参考まで。http://www.yamaha-motor.co.jp/mc/ev/
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