2015年7月27日 

■スズキ新社長も激励、「Team KAGAYAMA」が鈴鹿8耐・3年連続3度目の表彰台へ

 チーム代表を務めながら自ら全日本JSB1000を戦う加賀山就臣、アジアロードレース選手権を戦う芳賀紀行、そして英国スーパーバイク選手権を戦う清成龍一によるトリオ参戦となった、2015年鈴鹿8耐の「Team KAGAYAMA」。

 ケビン・シュワンツをカムバックさせたり、芳賀や清成をメーカーの枠を超えて参戦させるなど、毎年鈴鹿8耐において話題の事欠かないチームだが、今年のトリオは鈴鹿8耐で合わせて6勝を挙げている実力派揃い。予選で5番グリッドを獲得、決勝でも虎視眈々とトップを狙っていたが、スリップダウンやセーフティカーが6度も導入される荒れた展開によって3位に。3年連続の表彰台となった。


加賀山就臣のコメント

「ダンロップをはじめ多くのスポンサーのおかげでレースができています。まず、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。また、ピットまでわざわざ足を運んでいただきました鈴木俊宏スズキ新社長にも感謝いたします。

我々は、プライベートチームですが、他のワークスチームに負けていない戦いをできました。今回こそ優勝をという意気込みで参戦したわけですが、残念ながら、今年のヤマハとホンダの壁は高かった。芳賀、清成という、この二人の素晴らしいライダーの名前を汚さないようにしなければならなかったのに、勝てるバイクを用意できなかった。それについては申し訳ないという気持ちでいっぱいです。それでも現状あるものでベスト以上の結果が残せました。二人のライダー、そしてチームスタッフには感謝しています。特に今回は6回もセーフティカーが入るという波乱のレースでしたが、この状況の変化に対応して戦略をその場で練り直し、7回ピットですら難しいこの8耐で6回ピット作戦も実現してくれました。自分がこけてしまいましたがそれをリカバリーしてくれたみんなに感謝です」


芳賀紀行のコメント

「事前のテストからマシンのセットアップはいい方向に仕上がっており、きっちり予選まで持って来れたし、決勝も転倒はあったもののほぼ大きなトラブルは何事もなく、チームのみんながそれぞれやるべきことをしっかりやってくれた結果だと思います。清成選手が10歳近く離れているオヤジ二人の面倒を見て、3スティント走ってくれたおかげで、またしても表彰台に登ることができました。プライベートチームなんですが、上出来の結果だと思います。またチャンスがあったら、今度こそ優勝を狙いたいと思います」


清成龍一のコメント

「ミスの無いように走って、マシンを渡せば必ず結果が付いてくる先輩たちなんで、走りに集中してました。実は、レースウィーク初日、2日目ともに、練習セッションの早いタイミングでコケてしまって、セッションでテストするべきことができないまま潰してしまってまして、申し訳ない気持ちでいっぱいで、直してくれたスタッフに感謝しています。そのミスが無かったら、ビビらずにプッシュすることもできて、もっと面白いレースになっていたかと思います。もし、来年があればもっと違うストーリーのあるレースをしたいと思います」


斉藤雅彦チーム監督のコメント
「決勝レースは路面温度も非常に高く、レースのペースもそれほど速くなかったレースでしたね。周回遅れのマシンが多く、これをパスしつつ速く走るのは経験と慣れが必要ですが、TEAM KAGAYAMAの3人のライダーはともに速かったですね。今回は清成選手を起用したのですが、清成選手は非常に燃費よく走ることができるライダーで、タイムを落とさずに燃費よく走るその走り方を他の2人のライダーにもお願いして、燃費よく走ることができました。清成効果が効いたと思います」