ベンリィ 199,500円(2月23日発売)
★ホンダ ベンリィ 車両解説
懐かしい“ベンリィ”の名を冠した新原付ビジネスモデルに新色
昨年の9月に登場した原付ビジネス車「ベンリィ」に新色2色が追加された。
「ベンリィ」といえば’60年代から’70年代にかけて、スポーツモデルからビジネスまで一大勢力を誇ったホンダの由緒正しきブランド名。
しかしその後、大型化するスポーツモデルとともに「ドリーム」の名称にお株を奪われて、ビジネスモデルの専用ブランド名となってしまった。あらためてそんな説明が必要なほど、スポーツモデルも含めた「ベンリィ」の伝統は遠い昔のヒストリーになってしまった。
いや、そんな遠い昔のことは知らなくても、1996年4月に突然、当時の姿をそのまま持ってきたような復刻スタイルでリリースされたベンリィ50S、ベンリィ90Sで、スポーツモデルとしてのベンリィの名称を初めて覚えられた方も多いかもしれない。あれこそが’70年代当時のベンリィスタイルだった(その後、2007年1月のカラーリング変更まで生き延びていた)。
その後のビジネスモデルとしてのベンリィは、スーパーカブと並ぶ地道なベストセラーとしてホンダのビジネスモデルの一翼を担い続けてきた。そして2000年代に入ってからもその名は続いていたのだが、ここ数年は途絶えてしまっていた。それでもベンリィといえば“オーソドックスなスタイルのビジネス車”のイメージはしっかり残っていることだろう。
で、昨年9月の「ベンリィ」の発売は、満を持しての復活だったというわけ。ケータリングサービスなどにも適した実用一点張りのスタイルとスクーターの使いやすさを全面に押し出したモデルだった。
また、同時に大型のフロントバスケットとリアキャリアを装備、フットブレーキを追加してより業務仕様に徹したベンリィ プロもラインナップしている。
今回は、従来、白一色だったボディカラーにプラスして、パーソナルユースにも対応した2カラーが追加設定となった。
★HONDA プレスリリースより (2012年1月20日)
原付スクーター「ベンリィ」に新色を追加し発売
Hondaは、50ccのビジネス用オートマチック原付スクーター「ベンリィ」に、市街地はもとよりアウトドアでも映えるカラフルな車体色を2色追加し2月23日(木)に発売します。
- ●パールホワイト×ブラウン
- ホワイトを基調に、ヘッドライトやステップボードなど車体各部にブラウンを施し、軽快でポップなイメージとしています。
- ●オニキスブルーメタリック×ブラック
- 精悍なブルーを基調に、ブラックを車体各部に施すことで、クールなイメージとしています。
ベンリィは、新聞配達や宅配などの用途で求められる取り回しの良い車体に、力強く燃費性能に優れた空冷・単気筒50ccエンジンを搭載したビジネスモデルとして、2011年9月に発売しました。積載性に優れたリアデッキや、クラス※1最大の大容量10L※2のフューエルタンクを採用し給油の手間を軽減するなど、使い勝手の良さが高い支持を得ています。
今回、従来のパールホワイトに、パーソナルユースにも対応した2色を追加し3色のカラーバリエーションとすることで、幅広いお客様の要望に応えられるものとしています。
※1 第一種原動機付自転車クラス(Honda調べ)
※2 Honda調べ
- ●販売計画台数
- (国内・年間) シリーズ合計(ベンリィ プロを含む) 13,000台
- ●メーカー希望小売価格
- ベンリィ
- 199,500円(消費税抜き本体価格 190,000円)
- ※ 価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
★主要諸元
車名型式 | JBH-AA03 | |
---|---|---|
ベンリィ | ||
発売日 | 2012年2月23日 | |
全長×全幅×全高(m) | 1.805×0.700×1.040 | |
軸距(m) | 1.280 | |
最低地上高(m) | 0.115 | |
シート高(m) | 0.710 | |
車両重量(kg) | 106 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 1 | |
燃費(km/L) | 66.0(30km/h定地走行テスト値) | |
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転小半径(m) | 1.9 | |
エンジン型式 | AA03E | |
空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ | ||
総排気量(cm3) | 49 | |
内径×行程(mm) | 37.8×44.0 | |
圧縮比 | 10.1 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 2.8[3.8]/8,250 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 3.5[0.36]/6,500 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI] | |
始動方式 | セルフ式(キック式併設) | |
点火方式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 10 | |
クラッチ形式 | 乾式多板シュー式 | |
変速機形式 | 無段変速式(Vマチック) | |
変速比 | 1速 | 2.930~0.820 |
減速比1次/2次 | 3.600×4.166 | |
キャスター(度) | 26°30′ | |
トレール(mm) | 76 | |
タイヤサイズ | 前 | 90/90-12 44J |
後 | 110/80-10 58J | |
ブレーキ形式 | 前 | 機械式リーディング・トレーリング |
後 | 機械式リーディングトレーリング | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | ユニットスイング式 | |
フレーム形式 | アンダーボーン |
※製造事業者/五羊-本田摩托(広州)有限公司 製造国/中国 輸入事業者/本田技研工業株式会社