2015年6月1日 

■RC213V-Sが公道を初走行! 新旧・二輪と四輪の競演「浅間ヒルクライム2015」

MotoGPマシンの公道仕様として話題、世界で213台が販売予定のRC213V-Sの走り、サウンドを披露!


RC21xVシリーズを知り尽くしている男、HRCのテストライダー・青山博一がライディング。

 「浅間ヒルクライム」は地域振興と二輪・四輪文化育成を目的に、2012年に開催がスタートした本格的ヒルクライムイベントだ。今年で4回目を数えることとなり、5月30日(土)・31日(日)の2日間、長野県・高峰高原にある「アサマ2000パーク」をメイン会場とし開催。二輪から四輪、新旧のスーパーカーからレース車両まで数多くの車両が、高峰高原へと上がるチェリーパークラインでヒルクライムデモンストレーションを行なった。

 戦後日本初の二輪車専用「浅間高原自動車テストコース」ができたり、1955年から浅間火山レースが行なわれたりと、日本のモータースポーツの発祥の地ともいえるこの浅間周辺で再びモータースポーツイベントで盛り上げたいという主催者の思い入れは強い。

 浅間ヒルクライムシリーズとして、軽井沢の白糸ハイランドウェイで軽井沢ヒルクライムという姉妹イベントが開催されたが、この時は、白糸ハイランドウェイを封鎖してこのイベントを行ったわけだが、その後、昨年2014年のこの大会でも、公道を封鎖して行なわれ、今回も引き続いて公道封鎖でのイベントとなった。


HRCのファクトリー・マシンを展示。ホンダにとって浅間は縁ある地である。

 公道を一時的に封鎖(1セッションあたり2時間前後の一時的な通行止め)することで、競技専用車等のナンバー無しの車両も走行できるということで、今回も125台のエントリーを集めたが、中には非常に貴重な車両などもあり、ギャラリーにその走行する姿を見せることができた。

 二輪の参加台数はまだ少なく、エントリーリスト上では、二輪6台、サイドカー3台にとどまっていた。が、青山博一選手がHonda RC213V-Sを走行(公道初走行)させたり、話題は大きかった。

 しかし、残念ながら、初日午前中に行なわれた最初の走行セッションで、サイドカーの1台が単独事故を起こし、ライダー、パッセンジャーともに救急車で搬送されるという事態となってしまった。1回目の走行セッションはその時点で終了。さらに、事故の検証、実行委員会と関係者による協議のため、初日午後に予定されていた2回目のセッションも中止となってしまった。

 幸いなことに、2日目のヒルクライムデモンストレーションは予定通り行なわれた。古い車両も多く、車両火災など小さな車両トラブルはいくつか見られたものの無事にイベントを終了することができた。

 今回は、不幸にも負傷者が出てしまったが、公道封鎖しての非常に稀有な国内イベントだけに、今後も継続的なイベント開催に向け、応援をしていきたい。

これまた2015年話題のモデル、カワサキH2をはじめ新旧バイクが来場者の目の前を駆け抜けた
サイドカーが走っているのは普段、公道として使用されている場所である。尚、高橋 巧がMotoGPのファクトリー・マシン(RC213V)を走らせた昨年のイベントの模様はコチラにて。