ジョルノ/ジョルノ・スポルト 159,600円/161,700円(1月27日発売)
★ホンダ ジョルノ/ジョルノ・スポルト 車両解説
ジョルノにスポーティー・グラフィック仕様が登場
ジョルノもカラー設定変更
「シンプルでエレガントなスタイルのお洒落な新型メットインスクーター」として初代ジョルノが発売されたのは、1992年の3月。前年の第29回東京モーターショーに参考出品されて話題を集めたモデルの市販化だった。
オーソドックスなビンテージスクーター・スタイルを最新のメカと組み合わせて“古いが新しい”の時代感覚にマッチさせたことで、ファッションに敏感な若者層を中心に人気を呼んだ。
搭載されたエンジンは空冷2ストロークで、ジョルノの初代としては1999年の最終モデルまで同一の仕様だった。そして、1999年7月に実質的な後継モデルといえるジョルノクレアが発売開始される。量産二輪車初の水冷4ストローク50エンジンを、これまた国内スクーター初のアルミダイキャスト製フレームに搭載して話題を呼んだモデルだ。
ただし、このジョルノの名称を引き継いだジョルノクレアは短命で、2001年1月に後継モデルのクレアスクーピーにバトンタッチした時点でジョルノの名称は外されてしまっている。
クレアスクーピーはバイクにとっては逆境の2000年代を生き抜いたが、2010年2月にニューカラーがアナウンスされたのを最後に環境対応などの面からラインナップから消えていた。
そして2011年1月、実質的にクレアスクーピーの後継モデルである4ストファッションスクーターとして、名称もシンプルにジョルノとして復活してくれている。
ただしエンジンは、このクラスではユニークな存在だった水冷4ストロークから、トゥデイ・シリーズなどに共通するシンプルな空冷4ストロークエンジンに変更され、デザインもキープコンセプトながら完全に新設計のボディに搭載。クレアスクーピーの後継というよりやはり新時代のジョルノの誕生といった方がいい復活だった。
そして今回、ジョルノのカラー設定変更と同時に、レッドの専用ストライプなどを施し、スポーティーさをプラスした“ジョルノ・スポルト”をバリエーションに追加することになった。
ストライプ以外では、レッドのパイピングを施した専用シートが採用されたくらいで基本的な性能、諸元には変更無し。
★HONDA プレスリリースより (2012年1月17日)
原付スクーター「ジョルノ」に「ジョルノ・スポルト」を追加し新発売
Hondaは、おしゃれで高級感のあるファッションスクーター「ジョルノ」に、スポーティーさを際立たせる専用色を施した「ジョルノ・スポルト」をタイプ設定し、1月27日(金)に発売します。
ジョルノ・スポルトは、車体のフロントからサイド、リアにかけ、レッドの専用ストライプなどを施しジョルノの“かわいい”外観に、スポーティーな“かっこいい”イメージをアクセントとして加えたモデルです。
また、ジョルノシリーズのカラー設定を変更し、シリーズ合計で6色のバリエーションとしています。
- ■ジョルノ・スポルトの特長
- ・スポーティーさを演出するフロント、サイド、リアの各カバーに施されたレッドの専用ストライプ
- ・レッドのパイピングを施した専用シート
- ・精悍なホワイトとブラックの2色の車体色
- ■カラーバリエーション
- <ジョルノ>
- ・アズキブラウンメタリック
- ・パールコットンアイボリー
- ・パールプロキオンブラック
- ・デジタルシルバーメタリック
- <ジョルノ・スポルト>
- ・パールキャンサーホワイト
- ・パールプロキオンブラック
ジョルノは、“丸くてかわいい”外観スタイルを採用し、大きめのヘッドライトとクリアレンズのウインカーでかわいらしさを際立たせるとともに、各所に採用したメッキパーツで高級感を演出。豊富なボディーカラーとあいまって、ファッションに敏感な若者層を中心に、幅広いお客様に支持されています。
エンジンは、空冷・4ストローク・OHC単気筒50ccエンジンを搭載。73km/L(30km/h定地走行テスト値)の低燃費を実現し、扱いやすい出力特性と環境性能を両立しました。また、Honda独自のコンビブレーキ(前・後輪連動ブレーキ)を装備することで、安定した制動力が得られます。
- ●販売計画台数(国内・年間)
- シリーズ合計 22,000台
- ●メーカー希望小売価格
- ジョルノ 159,600円(消費税抜き本体価格 152,000円)
- ジョルノ・スポルト 161,700円(消費税抜き本体価格 154,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。
★主要諸元
車名型式 | JBH-AF70 | |
---|---|---|
ジョルノ | ||
発売日 | 2012年1月27日 | |
全長×全幅×全高(m) | 1.685×0.650×1.035 | |
軸距(m) | 1.180 | |
最低地上高(m) | 0.110 | |
シート高(m) | 0.710 | |
車両重量(kg) | 81 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 1 | |
燃費(km/L) | 73.0(30km/h定地走行テスト値) | |
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転小半径(m) | 1.8 | |
エンジン型式 | AF70E | |
空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ | ||
総排気量(cm3) | 49 | |
内径×行程(mm) | 37.8×44.0 | |
圧縮比 | 10.1 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 2.8[3.9]/8,250 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 3.7[0.38]/7,000 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI]> | |
始動方式 | セルフ式(キック併用) | |
点火方式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 4.6 | |
クラッチ形式 | 乾式多板シュー式自動遠心式 | |
変速機形式 | 無段変速 | |
変速比 | 1速 | 2.850~0.860 |
減速比1次/2次 | 3.600/3.769 | |
キャスター(度) | 26°30′ | |
トレール(mm) | 71 | |
タイヤサイズ | 前 | 80/100-10 46J |
後 | 80/100-10 46J | |
ブレーキ形式 | 前 | 機械式リーディングトレーリング |
後 | 機械式リーディングトレーリング | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | ユニットスイング式 | |
フレーム形式 | アンダーボーン |