2015年4月30日 

■ヤマハのパキスタン工場、年産30~40万台を予定

 現在約1億8000万人、2020年には2億人に達すると見られているパキスタンの人口。同国の人口増加に伴う旺盛な消費活動により二輪車市場は2014年に165台に達し、2020年には300万台を超えると予想されている。

 そんなパキスタンにおいて、ヤマハ発動機が2014年4月から進めていたYamaha Motor Pakistan (Private)Ltd(以下YMPK)の二輪車製造工場が完成した。

 ヤマハ発動機は1975年、パキスタンのDawood(ダウッド)グループと合弁契約を締結し、ヤマハブランドの二輪車製造・販売の合弁事業を行ってきたが、2008年に合弁を解消。2012年6月まで技術援助契約にのっとりDawood グループによるヤマハブランド二輪車の製造・販売が継続された後、同国での単独再進出を模索、2013年にYMPKを設立し、工場稼動に至った。

 新工場はパキスタン最大の都市であるカラチの工業団地に建設され、従業員は約200人。稼動初年度である2015 年は3 万台の生産を予定。2020 年には年産30~40 万台規模を目指すという。

ヤマハ・モーター・パキスタンの概要
社名 : Yamaha Motor Pakistan (Private) Ltd
所在地 : パキスタン シンド州 カラチ市
設立 : 2013 年3 月26 日
工場稼動 : 2015 年4 月27 日
代表者 : 社長 伊藤 靖
資本金 : 53 億パキスタンルピー(約62 億円)
出資 : ヤマハ発動機株式会社 100%
事業内容 : 二輪車の製造・販売
従業員数 : 約200 名
生産能力 : 2015 年4 万台  2020 年40 万台(予定)