ギア BX50/BX50N/BX50S
226,800円/237,600円/248,400円(5月25日発売)
★ヤマハ ギア BX50/BX50N/BX50S 車両解説
原付ビジネススクーター、GEARが燃費を向上させて2015年モデルに
初代「GEAR」は、1994年に誕生している。当時は、都市部での配達業務で二輪車を使うケースがまだまだ伸長していた時代だった。そうした中、ギアチェンジ操作の経験がなくても容易に運転でき、十分な積載性と走行性を兼ね備えて登場したGEARは、宅配業務などのユーザーから幅広い支持を得ることに成功した。オートマチックばかりでなく、乗り降りのし易さと積載性を両立する車体、低く広いリアデッキ、50度のハンドル切れ角、事業者別の塗装に対応する白色樹脂の外装などが受け入れられ、業務用二輪車の定番だったいわゆる“カブ”スタイルのモデルの市場に進出できたのだ。
以後、GEARは熟成を重ね、今や新聞配達業務などでも扱い易さと利便性で高い評価を得ている。オートマチックによる“ゴー&ストップ”の安易さ、機敏性が支持される理由だろう。また多くの業種での導入が見られるようになり、乗員の年齢層も広がっている。一方で、タフな走りと扱い易さ、積載性が受入れられ、地方では実用的な乗り物としても幅広い人気を得ている。
業務用モデルの常として、モデルチェンジサイクルが長いのはGEARでもその例に漏れず、初めてのモデルチェンジを受けたのは実に登場から13年後、2007年10月のことだった。長年の実績を背景に、次代へのニーズを取り入れ“New Friendly GEAR”をコンセプトに、「タフネス・フレンドリー・クリーンの高次元での実現」をテーマに新型へと生まれ変わった。最大のポイントは、環境性能に優れた F.I.採用の新エンジンの搭載で、車体も細部まで全面的新設計が行なわれ、新聞配達やメール便等の宅配業務からコミューター用途まで、多岐の用途での「タフネス・フレンドリー・クリーン」を具現化させたという。
エンジンは、水冷4ストロークSOHC3バルブで、軽量コンパクト化を図ったF.I.システムを搭載。3バルブとの相乗効果で優れた燃費性能を達成、同時に平成18年排出ガス規制をクリアしている。新形状のシート、前フェンダー、前カウル、左右サイドカバーの4パートに独立させた基本パーツによる新デザインの外装、軽量アルミホイールとチューブレスタイヤ、積載時でも操作が容易なセンタースタンドなどの特徴を備えていた。
今回は、標準型の「ギア BX50(GEAR)」、新聞配達用の「ギア BX50N(NEWS GEAR)」、そしてシートに座ったままでも車両を傾けずにスムーズにスタンド掛けと解除ができる「ギア BX50S(GEAR Parking Stand)」の3機種をマイナーチェンジ。
燃料供給系に、効率良い燃焼を促進させる“O2フィードバック制御”を新たに織り込み、従来モデル比約17%の燃費向上(30km/h定地燃費値)を図っている。また、安定感のあるサイドスタンドの採用、リアキャリア前方にフックを追加し樹脂部品形状の変更による積載性向上が行われた。
★YAMAHA プレスリリースより (2015年4月15日)
エンジン性能と燃費を向上させた原付1種のビジネススクーター
「GEAR」シリーズ3機種、2015年モデルを発売
ヤマハ発動機株式会社は、原付1種ビジネススクーター「GEAR(ギア)」シリーズについて、エンジン性能と燃費を向上させた2015年モデルを2015年5月25日より発売します。
「GEAR」の2015年モデルは、標準型の「ギア BX50(GEAR)」、新聞配達用の「ギア BX50N(NEWS GEAR)」、シートに座ったまま車両を傾けず(車両が直立した状態)スムーズにスタンド掛けと解除ができる「ギア BX50S(GEAR Parking Stand)」の3機種です。燃料供給系に効率よい燃焼を促進させる“O2フィードバック制御”を新たに織り込み、従来モデル比、約17%(30km/h定地燃費値)の燃費向上を図りました。
本製品の製造はヤマハモーター台湾で行います。
- <名称>
- 「ギア BX50」(GEAR)「ギア BX50N」(NEWS GEAR)「ギア BX50S」(GEAR Parking Stand)
- <発売日>
- 2015年5月25日
- <メーカー希望小売価格>
- 「ギア BX50」226,800円(本体価格 210,000円/消費税16,800円)
- 「ギア BX50N」237,600円(本体価格 220,000円/消費税17,600円)
- 「ギア BX50S」248,400円(本体価格 230,000円/消費税18,400円)
- ※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれない。
- <カラーリング>
- ホワイトソリッド6(ホワイト)
- <販売計画>
- 10,000台(シリーズ合計、年間/国内)
- 「ギア BX50N」フィーチャーマップ
暗い所での積載物チェックに便利な⼿元灯 大型フロントバスケット - ・ハロゲンヘッドライト
- ・軽量アルミホイール(前後)
- ・チューブレスタイヤ(前後)
- <N>新聞配達などで便利なフットブレーキ
- ★安定感あるサイドスタンド
- ★O2フィードバック制御のフューエルインジェクション
- ・50cc水冷4ストロークオートマチックエンジン
- <N>★リヤキャリヤの前方フック追加および樹脂部品形状変更による積載性向上
- ・低いリアデッキに貢献する専用フレーム
- <S>シートに座ったままスタンド掛けと解除ができるパーキングスタンド
- <N>印は「ギア BX50N」のみのフィーチャー
- <S>印は「ギア BX50S」のみのフィーチャー
- ★印は2015年モデルの新フィーチャー
★主要諸元
車名型式 | JBH-UA07J | |
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ギア BX50〈ギア BX50N〉《ギア BX50S》 | ||
発売日 | 2015年5月25日 | |
全長×全幅×全高(m) | 1.850〈1.865〉×0.680〈0.740〉×1.025〈1.060〉 | |
軸距(m) | 1.280 | |
最低地上高(m) | 0.105 | |
シート高(m) | 0.715 | |
車両重量(kg) | 98〈104〉《101》 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 1 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 66.9(国交省届出値 定地燃費値 30km/h 1名乗車時)※2 | |
52.6(WMTCモード値 クラス1 1名乗車時)※3 | ||
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転半径(m) | - | |
エンジン型式 | A327E | |
水冷4ストローク単気筒SOHC3バルブ | ||
総排気量(cm3) | 49 | |
内径×行程(mm) | 38.0×43.5 | |
圧縮比 | 12.0 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 3.2[4.3]/8,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 4.1[0.42]/6,500 | |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ・キック併用式 | |
点火方式 | T.C.I.(トランジスタ式) | |
潤滑油方式 | 強制圧送ウェットサンプ | |
潤滑油容量(L) | 0.8 | |
燃料タンク容量(L) | 7.5 | |
クラッチ形式 | 乾式遠心シュー | |
変速機形式 | Vベルト無段 | |
一次/二次減速比 | 1.000/15.000 | |
キャスター(度) | 26°00′ | |
トレール(mm) | 78 | |
タイヤサイズ | 前 | 90/90-12 44J |
後 | 110/90-10 51J | |
ブレーキ形式 | 前 | 機械式リーディングトレーリング |
後 | 機械式リーディングトレーリング | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | ユニットスイング | |
フレーム形式 | バックボーン |
※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率。
※3:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果からの計算値。