NM4-01/NM4-02 カラーオーダープラン 1,020,600円/1,182,600円(3月2日発売)
★ホンダ NM4-01/NM4-02 カラーオーダープラン 車両解説
新感覚のライディングフィールを追求したNM4シリーズにカラーオーダープランを導入
2014年3月のモーターサイクルショーで突然のデビューを飾ったホンダの“コンセプトモデル”NM4。その斬新なスタイルもさることながら、誰もがショーのためのコンセプトモデルと思ったこのNM4を、わずかひと月も経たずに市場へ投入するという発表にはさらに驚かされたものだ。モーターサイクルショーに登場したその時点で、すでに生産ラインが稼働していたということになる。しかもトップバッターとして2014年4月に登場したベーシックタイプのNM4-01の価格は、99万9千円(消費税8%込み)と、“夢”でも“憧れ”のマシンでもない、多くの方がその気になれば手の出せる価格帯に設定されていた。エンジンと基本的な車体周りの構成をNC750シリーズをベースとすることで、このリーズナブルな価格が実現できたのだろう。
ちなみに、水冷4ストローク直列2気筒SOHC4バルブ、745cm3エンジンは、ボア×ストロークの77.0×80.0mmや、最高出力、トルク等がNC750Sと同一だが、より低・中回転域で力強いトルク特性を発揮する味付けがされていた。トランスミッションは、DCT(Dual Clutch Transmission)を標準で装備。
一方車体周りの方は、NC750シリーズとそれほど共通項は多くない。ホイールベースは、NC750Sで1,525mm、NC750Xは1,540mmだったが、NM4では1,645mmの超ロングホイールベース設定となっている(クルーザーながら同じ「NC一族」といえるCTX700は1,530mmとショート)。採用されたホイールもこれまでのNC系がフロント、リア、ともに17インチの最新ジオメトリーを持っていたのに対して、NM4ではフロントに18インチホイールが採用されている。CTX700シリーズの720mmよりさらに低い650mmとしたシート高など、ダイヤモンドタイプのフレームはほぼ一新されたといっていいだろう。
あれこれメカニズムを紹介するよりも、このマシンの真髄はそのスタイルにある。デザインテーマは「フロントマッシブスタイリング」と「コクピットポジション」。大胆な面構成と塊感を打ち出したフロントフェアリング。ビルトインしたミラーなどの処理も新しい。
NM4-01の登場から2ヵ月遅れの2014年6月、今度はリアにトランクスペースなどを備えたアップグレード版のNM4-02が発売される。迫力あるリアビューを構成するボディーは、デザイン性のみならず、実用性も考慮し小物の収納が可能なユーティリティーボックスを装備。左右それぞれ約7.5L※2の容量を確保するとともに、LEDのウインカーランプをビルトインすることで、NM4-02独自のスタイリングを形成した。また、ツーリングなどで利便性の高いETC車載器と、5段階の温度調節が可能なグリップヒーターが標準装備だ。
NM4-01のリア周りが、カウルをすっきりと絞り込むことで、フロントのマッシブさを強調。また200/50ZR17というファットなリアタイヤとの対比を図っていたのに対して、NM4-02では、逆に車体デザインに溶け込ませるように装備したリアのユーティリティボックスでマッシブなフロントとのバランスをとっており、こちらが本来のNM4シリーズの基本デザインなのではと思わせるほどのまとまりをみせている。また、NM4シリーズのアップグレード版として、NM4-02では、ETC車載器(左側のフロントユーティリティボックス内に設置)とグリップヒーターが標準で装備されている。
今回、このNM4シリーズに11色のカラーオーダープランが導入された。フロントフェンダーやロアサイドカバー、アンダーカウルをボディーと同色にするとともに、タンクシェルタートップやリアセンターカウルなどには、ボディーカラーによって質感の異なるブラックとするなど、より個性を強調する配色としている。NM4-01、NM4-02ともに受注生産車となっている。
★HONDA プレスリリースより (2015年2月27日)
迫力あるスタイリングの大型二輪車「NM4」シリーズにカラーオーダープランを追加し発売
Hondaは、圧倒的存在感のある独自のスタイリングと、新感覚のライディングフィールを追求した750ccのスポーツモデル「NM4-01(エヌエムフォー ゼロワン)」※1と「NM4-02(エヌエムフォー ゼロツー)」※2に11色のカラーオーダープランを追加し、それぞれ3月2日(月)に発売します。
今回新たに設定したカラーオーダープランは、「NM4」シリーズの世界観をさらに引き立てる外観とし、お客様の多様な嗜好に合わせて選択の幅を広げることで、“自分らしさ”をより表現できるものとしています。NM4-01、NM4-02ともに、フロントフェンダー、ロアサイドカバー、アンダーカウルをボディーと同色にするとともに、タンクシェルタートップやリアセンターカウルなどには、ボディーカラーによって質感の異なるブラックを施すなど、より個性を強調しています。
NM4シリーズは、「近未来」と「COOL」を開発のテーマに設定し、これまでのモーターサイクルとは一線を画した独自のスタイリングを実現したモデルで、2014年4月にNM4-01を発売。NM4-02は、ボリューム感のあるリアデザインを採用し、ETC車載器とグリップヒーターを装備したモデルとして同年6月に発売しました。
※1 NM4-01のカラーオーダープランは、受注生産車です。
※2 NM4-02のカラーオーダープランは、受注生産車で、「Honda二輪ETC標準装備車取扱店」で販売します。使用するにあたり、セットアップ、セットアップ費用、および決済用のETCカードが必要となります。
- ●販売計画台数(国内・年間)
- NM4-01、NM4-02 シリーズ合計1,150台
- ●メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
- NM4-01 カラーオーダープラン 1,020,600円(消費税抜き本体価格 945,000円)
- NM4-02 カラーオーダープラン 1,182,600円(消費税抜き本体価格 1,095,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
- =カラーオーダープランのバリエーション=
- NM4-01、NM4-02ともに、11色のカラーオーダープランを設定。フロントガーニッシュ、メーターアッパーカバー、タンクシェルタートップ、リアセンターカウルは、ボディーカラーによって、艶のあるブラックと、艶のないブラックを施しています。
- カラー名称 タンクシェルタートップ等のカラー艶ありブラック○ 艶なしブラック●
- マットバリスティックブラックメタリック※3 ○
- マットアルタイルシルバーメタリック ○
- マットビュレットシルバー ○
- マットアクシスオレンジメタリック ○
- パールグレアホワイト※3 ○
- ヴィクトリーレッド ●
- キャンディープロミネンスレッド ●
- パールシャイニングイエロー ●
- ブライトライムグリーンメタリック ●
- グリントウェーブブルーメタリック ●
- パールへロンブルー ●
- ※3 現行のNM4-01、NM4-02にも、マットバリスティックブラックメタリックとパールグレアホワイトを設定していますが、配色が異なります。
★主要諸元
車名型式 | EBL-RC82 | |
---|---|---|
NM4-01〈NM4-02〉 | ||
発売日 | 2015年3月2日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.380×0.810(サイドミラー両端幅0.933)×1.170 | |
軸距(m) | 1.645 | |
最低地上高(m) | 0.130 | |
シート高(m) | 0.650 | |
車両重量(kg) | 245〈255〉 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率※4(km/L) | 38.0(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時) | |
28.4(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※5 | ||
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転小半径(m) | 3.2 | |
エンジン型式 | RC70E | |
水冷4ストローク直列2気筒SOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 745 | |
内径×行程(mm) | 77.0×80.0 | |
圧縮比 | 10.7 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 40[54]/6,250 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 68[6.9]/4,750 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI] | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 11 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイル・スプリング | |
変速機形式 | 電子式6段変速(DCT) | |
変速比 | 1速 | 2.666 |
2速 | 1.904 | |
3速 | 1.454 | |
4速 | 1.200 | |
5速 | 1.033 | |
6速 | 0.864 | |
減速比1次/2次 | 1.921/2.294 | |
キャスター(度) | 33°00′ | |
トレール(mm) | 110 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR18M/C 59W |
後 | 200/50ZR17M/C 75W | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式(プロリンク) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※4 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※5 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果に基づいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます
※〈 〉内はNM4-02のデータ