2015年2月26日 

■社長人事内定、八代目はCR-Vなどを手掛けた八郷氏

伊東孝紳 代表取締役社長 社長執行役員、 八郷隆弘 常務執行役員

 本田技研工業は2月23日の取締役会にて、常務執行役員の八郷隆弘(はちごう たかひろ)氏を4月に専務執行役員とすることを決定、6月には代表取締役社長 社長執行役員とする人事を内定した。伊東孝紳 代表取締役社長 社長執行役員は取締役相談役とする人事を内定。内定人事は6月開催予定の定時株主総会終了後の取締役会にて正式に決定する予定。

(以下、リリースより)

 社長に就任予定の八郷は、1982年にHondaに入社、その後、車体設計を中心に四輪車の研究・開発に従事してきました。1999年に発売した初代USオデッセイの開発責任者代行を経て、2001年に発売した2代目CR-Vでは開発責任者を務めました。

 2004年4月から2006年3月まで、ホンダアールアンドディアメリカズ・インコーポレーテッドに上級副社長として駐在し、現地での開発を推進しました。2006年4月に株式会社本田技術研究所(以下、本田技術研究所)の執行役員に、2007年4月に、常務執行役員に就任、2008年3月に退任し、4月に本田技研工業株式会社(以下、本田技研工業)の購買本部で四輪購買二部長を務め、6月に本田技研工業の執行役員に就任しました。2011年4月に鈴鹿製作所長に就任、2012年4月にホンダモーターヨーロッパ・リミテッドの取締役副社長に就任、2012年9月にホンダアールアンドディヨーロッパ(ユー・ケー)リミテッド取締役社長に就任しました。2013年4月に中国生産統括責任者として、本田技研工業(中国)投資有限公司の副総経理に就任、11月に本田技研科技(中国)有限公司の副総経理に就任、2014年4月に本田技研工業の常務執行役員に就任し、現在に至っています。

 伊東は、1978年Hondaに入社、車体設計を中心に四輪車の研究・開発に従事。1990年に発売したNSXでは、量産車世界初のオールアルミ・モノコックボディの開発を担当。2000年6月に本田技研工業取締役に就任。その後本田技術研究所社長、鈴鹿製作所長を歴任、2009年6月に本田技研工業社長に就任しました。

 約6年の任期の間には、メキシコ、ブラジル、タイ、インドネシア、インド、中国の四輪車工場、ベトナム、インド、中国の二輪車工場の設立などを決定し、グローバルでの生産体制を構築しました。また、軽自動車Nシリーズの開発、アースドリームステクノロジーに代表されるパワートレインの開発や各地域の開発体制の整備などを通じて、Hondaの事業基盤を強化しました。2015年度には、伊東が主導してきました、CO2排出ゼロを目指して開発している燃料電池車の発売、走る喜び、操る楽しさを追求したS660、Civic Type R、NSXの投入、モータースポーツ最高峰であるF1に参戦、航空機HondaJetやジェットエンジンの事業化が実現します。

Hondaの歴代社長と任期
本田宗一郎  1948年9月〜1973年10月
河島喜好   1973年10月〜1983年10月
久米是志   1983年10月〜1990年6月
川本信彦   1990年6月〜1998年6月
吉野浩行   1998年6月〜2003年6月
福井威夫   2003年6月〜2009年6月
伊東孝紳   2009年6月〜2015年6月(予定)