GSR750 ABS 969,840円(2月18日発売)

★スズキ GSR750 ABS 車両解説

“アグレッシブ・ストリートファイター”GSR750 ABSが一部カラー変更

2010年10月のインターモトで発表されたスズキのミドルクラス“ストリートファイター”GSR750。翌’11年から海外で発売開始され、それまでのGSR600の後継モデルとして人気を得ているモデルだ。750専用として開発されたエンジンとしては最後のモデルといえる’05GSX-R750のものをベースに、カムプロフィールの変更、レブリミッターの採用などにより中低速域での圧倒的なパフォーマンスを狙って再開発したエンジンを搭載した。

ちなみにGSX-Rのヒストリーでは、’04年、’05年モデルのミドルクラスGSX-Rは、純粋なレーサー・レプリカとして開発されたGSX-R600と、サーキットからストリートへとパフォーマンスの比重を移して開発されたGSX-R750、ときっちり性格分けがなされていた。この’05GSX-Rが一つの節目となり、翌’06年からのミドルクラスGSX-Rは、GSX-R600が開発の主体となり、750はそれの排気量アップ版というスタイルに変更されている。

GSR750 ABSの開発スタートがリーマンショックの翌年、’09年頃だというのにわざわざ’05モデルのエンジンが採用されたのには理由があったわけだ。もともとGSX-R750の長い歴史の中でもストリートパフォーマンスに特に力が入れられ、しかも750専用設計としてはラストとなった“K5エンジン”だからこそ白羽の矢が立ったというわけだ。

ちなみにGSX-R750からの変更点の最大のポイントは、カムプロフィールの変更と吸排気系の見直しにより燃焼効率の向上が図られたことで、徹底したフリクションロスの低減とともに、11,500rpmのレッドゾーンまでのほとんどの回転域で、ベースとなったGSX-R750よりも出力、トルクともに上回る数値を発生している。GSX-R750本来のレッドゾーン、14,500rpmをリミッターを装備して抑え込むことで最高出力の数値を106PSの枠内に収めているという。

専用で開発されたフレームも特徴的だ。GSX-R750やGSR600と異なり、アルミのツインスパーフレームではなくD字断面を持つスチール製のツインスパーフレームなのだ。このメインフレームに通常の丸断面のチューブラーフレームを組み合わせたコンパクトなフレームとなっている。足回りにはフロントにφ41mmインナーチューブとゴールドアルマイト処理したアウターチューブを持つカヤバ製の倒立フロントフォーク。リアはプログレッシブリンケージを介してカヤバ製モノショックを作動させる通常のスイングアームタイプ。7段階プリロード調節機構付だ。ブレーキはフロントにφ310mmフルフローティングのデュアル、リアはφ240mmシングルで、電子制御式ABSと組み合わせている。

主な動きとしては、2014年4月のGSR750 ABSシリーズ本体のカラーチェンジに合わせて、専用2トーンカラーモデルが設定された。スズキレーシングマシン伝統の青/白ツートーンのボディカラーだった。今回もメカニズム等に変更はなく、カラーパーツの一部が変更されたのみ。ハンドルバーがマットシルバーに、白の車体色のマシンのホイールカラーがブラックに、黒の車体色のマシンの“GSR”ロゴがグレーに変更されたのみ。
 

GSR750 ABS。パールグレッシャーホワイト(AJX)。
GSR750 ABS。マットブラックメタリックNo.2(YKV)。

★SUZUKI プレスリリースより (2015年2月12日)

斬新なスタイリングと爽快な走りを特長とした大型ロード・スポーツ・バイク
「GSR750 ABS」一部変更設定して発売

スズキ株式会社は、斬新なスタイリングと爽快な走りを特長とする大型ロード・スポーツ・バイク「GSR750 ABS」の一部変更設定して、2月18日(水)より発売する。

「GSR750 ABS」は、ハンドル、ステップを自然な乗車姿勢に適した位置に設定し、213kgと軽量な車体は取り回し性にも配慮した。エンジンは高性能スポーツバイク「GSX-R750」用をベースに、街乗りで多用する中低速域を扱いやすく設定し、街中やワインディングロードでの爽快な走りを楽しめるモデルである。

●主な変更点
・ハンドルバーの色をマットシルバーに変更。
・車体色白のホイール色をブラックに変更。
・車体色黒の「GSR」ロゴ色をグレーに変更。
●主な機能と装備
・ヘッドライトの左右両端に、特徴的な形状のブルーインナーレンズを採用したポジションランプを配置。
・海外仕様車と同一の出力特性とし、市街地での扱いやすさと高い加速力を実現。
・ライダーのブレーキ操作を一定範囲内で補助する電子制御式ABSを標準装備。
・メーターパネルには、アナログ式タコメーターと白色LED照明の大型液晶パネルを採用。
・大型液晶パネルはスピードメーター、ギヤポジションインジケーター、燃料計、時計等を常時表示し、さらに燃費計やトリップメーター等を選択表示する機能を採用。
商品名
GSR750 ABS(GSR750AL5)
 
メーカー希望小売価格(消費税8%)
969,840円(消費税抜き898,000円)
※価格には、保険料、税金(消費税を除く)、登録に伴う費用は含まれない。
 
発売日
2015年2月18日
 
車体色
(2色)パールグレッシャーホワイト(AJX)、マットブラックメタリックNo.2(YKV)