隼(ハヤブサ) 1,609,200円(2月18日発売)

★ハヤブサ 車両解説

スズキの旗艦モデル「隼(ハヤブサ)」の車体色を変更し発売

2014年2月、スズキの“アルティメットスポーツ”「HAYABUSA」が、欧州仕様と同一パワーのまま国内販売開始された。おなじみ1,339cm3、水冷4ストローク直列4気筒エンジンは、輸出モデルとまったく同じ最高出力145kW(197PS)、最大トルク155N・m(15.8kgf・m)のスペックを誇っていた。

年配のライダーならご記憶されているだろう、’70年代後半から’80年代へかけての一大バイクブーム、そしてそれによる過激なスーパースポーツモデルによる事故多発をうけて、国内で発売されるバイクはクラスごとに一定の最大馬力値におさめるように規制が行われることになってしまったことを。ちなみに、50ccが7.2馬力、125ccが22馬力、250ccが45馬力、400ccが59馬力、750ccが77馬力、1000cc超が100馬力以下というもので、この規制は、国内メーカーによる団体である日本自動車工業界によって定められたことから“馬力自主規制”と呼ばれ、以来、国内のスポーツモデルユーザーにとっては“不完全燃焼”の状態が長らく続くことになった。

しかしその後、1996年9月の大型自動二輪免許制度の導入により、教習所で誰もが比較的簡単に大型バイクに乗れる免許が取れるようになったことや、販売体制の確立により輸入モデルの購入が簡単になったこと、などから、国内モデルのみに課していた“馬力自主規制”の存在意義がそのものが薄れ、2007年7月、ついにこのバイクの“馬力自主規制”は廃止されることになった。

ただ、だからといって国内二輪メーカー各社がすぐに、いわゆるフルパワーモデルを国内発売したわけではないのはご存じの通り。“馬力自主規制”の撤廃によりできた余裕は、国内の厳しい排ガス規制や騒音規制に対処するために回されたのだ。ちなみに“馬力自主規制”撤廃後に登場した国内仕様での最大馬力モデルは、ヤマハのVMAXで、111kW(151PS) /7,500rpmというものだったが、これは極めて特殊な例といえるだろう。メーカー自体もビッグバイク、ハイパワーモデルは逆輸入車で対応できている、という姿勢だったからだ。

こういった背景の中での「HAYABUSA」の日本仕様は発売された。具体的な海外仕様との違いは、ETC車載器の標準装備と、メーター内でETCの動作状況の確認が可能できるインジケーターが設置されたこと、そしてスピードリミッター程度で、「Hayabusa 1300」の数々の“アルティメット”な部分はそっくり引き継がれていた。

今回のモデルチェンジは、車体色の設定が変更されたのみで、主要諸元、メカニズム等に変更はない。またメーカー希望小売価格にも変更無し。

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「隼」。カラー設定は従来通り3色。新採用の白×銀「パールブレーシングホワイト×ミスティックシルバーメタリック」。
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「隼」。青×銀「パールビガーブルー×ミスティックシルバーメタリック」。
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「隼」。グレー×黒「サンダーグレーメタリック×グラススパークルブラック」。

★SUZUKI プレスリリースより (2015年2月12日)

スズキのフラッグシップモデル「隼(ハヤブサ)」
車体色を変更して発売

スズキ株式会社は、全世界で人気の大型ロード・スポーツ・バイク「隼(ハヤブサ)」の車体色を変更して、2月18日(水)より発売する。

「隼(ハヤブサ)」は、「究極のスポーツバイク」を構想に開発された、高い空力特性を持つ独特のデザインと優れた走行性能が特長のスズキが誇る旗艦機種として、世界中で好評を得ているモデルである。

●主な変更点
・車体色の設定を変更した。
 車体色は、新採用の白/銀「パールブレーシングホワイト/ミスティックシルバーメタリック」、青/銀「パールビガーブルー/ミスティックシルバーメタリック」のほか、グレー/黒「サンダーグレーメタリック/グラススパークルブラック」の3色設定とした。
 ※主要諸元、メーカー希望小売価格に変更は無い。
●主な機能と装備
・「鎧兜」をモチーフに、風洞実験を繰り返すことで、高い空力特性とライダーへの防風効果を徹底的に追求した、独特のデザイン。
・欧州仕様と同じ最高出力145kW(197PS)、最大トルク155N・m(15.8kgf・m)を発揮する、1,339cm3水冷4サイクル並列4気筒エンジン。
・ETC車載器は、メーター内の表示で動作状況の確認が可能。
・前輪ブレーキには、高い制動力を発揮するブレンボ社製のモノブロック・ラジアルマウント・キャリパーを採用し、ABSを装備。
・高速道路など俊敏さが求められる中長距離走行から街乗りまで、ライダーの好みに応じて出力特性を3つの中から選択できるS-DMS(スズキ・ドライブモードセレクター)を搭載。
商品名
隼(ハヤブサ)(GSX1300RAL5)
 
メーカー希望小売価格
1,609,200円(消費税抜き1,490,000円)
 
発売日
2015年2月19日
 
車体色(3色)
パールブレーシングホワイト/ミスティックシルバーメタリック(ARA)、パールビガーブルー/ミスティックシルバーメタリック(ASU)、サンダーグレーメタリック/グラススパークルブラック(AA3)
※ 価格には、保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う費用は含まれない。