2015年2月9日
■全日本にもファクトリーチームを投入! 60 年の節目となるヤマハ、2015年モータースポーツ主要チーム体制を発表
ヤマハ発動機は国内外のレースに出場する主要チーム体制を決定。ロードレースの最高峰であるMotoGPに加え、全日本選手権のロードレース、モトクロス、トライアルにもファクトリーチームで参戦することになった。
また、アジア・アセアン地域の各国現地法人と連携し、2015年シーズンからアジアロードレース選手権(ARRC)に新設される250㏄クラスに出場。インドネシアとタイから2チーム、オーストラリア、韓国、香港から 1 チーム、計 7 チーム 13 名のライダーがヤマハのグローバルモデル「YZF-R25」で参戦し、初代チャンピオンの座を目指す。
(以下、リリースより)
●海外レース参戦体制
MotoGP 世界選手権には、MotoGPクラスにファクトリーチームの「Movistar Yamaha MotoGP」から、昨年ランキング2位のバレンティーノ・ロッシ選手と3位のホルヘ・ロレンソ選手、サテライトチームの「Monster Yamaha Tech 3」から、昨年ランキング6位のポル・エスパルガロ選手と8位のブラッドリー・スミス選手が出場します。マシンは過去6度の世界チャンピオンを獲得している「YZR-M1」の2015年型を投入し、ライダーチャンピオンおよび、チーム、コンストラクターの三冠獲得を目指します。
モトクロス世界選手権には、「YAMAHA FACTORY RACING YAMALUBE」から、最高峰のMXGPクラスに昨年ランキング2位のジェレミー・ファン・フォルベーク選手、MX2よりステップアップしたロマニ・フェーブル選手が新たに加入し「YZ450FM」で出場します。
1月3日に開幕したAMAスーパークロス選手権には、「Autotrader.com/Toyota/Yamaha Team」が参戦。ジャスティン・バーシア選手とウエストン・パイク選手がフル参戦を行い、リザーブライダーとしてフィリップ・ニコレッティ選手を起用します。マシンは「YZ450F」です。
●国内レース参戦体制
全日本ロードレース選手権には、国内最高峰のJSB1000クラスに「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」から中須賀克行選手が、自身も開発に携わる「YZR-M1」からクロスプレーンをはじめとする各種技術をフィードバックして開発した新型「YZF-R1」にて参戦します。昨年の中須賀選手は、国内最高峰クラスでの3連覇と、前人未到5回目のチャンピオンを獲得しており、今シーズンは、新型「YZF-R1」で国内最高峰クラス初となる4連覇に挑戦します。
また、若手育成を担う「YAMALUBE RACING TEAM」を新たに発足。野左根航汰選手、藤田拓哉選手が、新型「YZF-R1」にてJSB1000クラスに出場します。
全日本モトクロス選手権は、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」から、国内最高峰のIA1クラスに昨年ランキング5位の平田優選手と、IA2クラスからステップアップした安原志選手が出場します。IA2クラスは、若手育成を行う 「YAMALUBE RACING TEAM」を発足し渡辺祐介選手を起用します。マシンは、IA1クラスが「YZ450FM」、IA2クラスが「YZ250F」を使用し、各クラスでのチャンピオン獲得を目指します。
なお、全日本ロード、モトクロスの両ファクトリーチームは、チャンピオン獲得とともに、実戦を通じた技術開発やノウハウの蓄積を行い、これらを市販車の開発にフィードバックし、また世界中のレースシーンにも生かしてヤマハチームのレベル向上に努めます。
全日本トライアル選手権は、国内最高峰のIAスーパークラスに、「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」から黒山 健一選手が「TYS250F」にて出場します。過去2年はランキング2位にとどまっている黒山選手ですが、全日本選手権で自身が持つ11回というチャンピオン獲得記録の更新を目指します。
2015年は、1955年7月の会社創立から60周年を迎えると同時に、モータースポーツ活動も 1955年の「第3回富士登山レース」出場以来、60年の節目となります。当社モータースポーツ活動の基本方針は、1)ヤマハブランドの価値を高める「ブランディング」、2)モータースポーツ活動で獲得した技術を製品開発につなげる「技術のフィードバック」、3)レースをする喜び・観る喜びを世界中へ拡大する「普及活動」です。今シーズンは、世界選手権や全日本選手権での活動に加え、アジアロードレース選手権 250ccクラスへの参戦など新たな取り組みも開始します。今後も、基本方針のもと世界の人々と感動を共有するため、戦略的かつ継続的に活動を推進していきます。
●アジアロードレース選手権 250cc クラスに 7 チーム 13 名が参戦
ARRC 250㏄クラスへの出場は、アジア・アセアン地域のレース振興において、これまで課題の一つとされてきたステップアップ構造を整備・補完するための施策です。当社はこの施策を各国の国内レースで頭角を現した若いライダーのチャレンジの場として、また段階的なステップアップを実現するための重要なプロセスと位置付けています。さらに、同クラスで活躍したライダーには全日本選手権への出場や、世界選手権Moto2クラスへのワイルドカード出場など、次なるステップアップ機会の創出にも取り組みます。若者のチャレンジを支援するこうした取り組みは、順次、世界中へと展開していく計画です。
なお、当社ホームページのレース情報にARRC特設サイト(日・英)を新設し、全6戦にわたるヤマハライダーのチャレンジを紹介します。