Ninja 250SL 459,000円(4月15日発売)
★カワサキ Ninja 250SL 車両解説
カワサキが250クラスに新たにシングルエンジン・ニンジャ、Ninja 250SLを投入
Ninja 250Rが2008年4月に登場するやいなや多大な注目を集め、250クラスにフルカウル・スポーツ旋風を巻き起こしてくれたのは記憶に新しいだろう。その後も、多くのファンの人気に支えられて、毎年のようにカラーを変更、リフレッシュが行われてきた。
強力なライバルの登場などにも安定した人気を誇っていたNinja 250Rだったが、2013年2月、新型へと変身する。スーパー・スポーツのスタイルを纏う以上、時代の流れに乗り遅れるわけにはいかない、ということだろう。Ninjaシリーズの末弟として、最新のZX-14Rなどに共通するスーパー・スポーツテクノロジーで完全に新しくデザインされたボディが採用され、スタイルだけでなくカワサキ初となるアルミダイキャスト製スリープレスメッキシリンダーの採用や、新設計のクランクケース、コーティングを施した軽量ピストンの採用など、エンジンの中身も大幅にグレードアップ。またこのモデルから車名の「R」の文字が外された。「初代とは一線を画する」という意味もあったのだろう。
新型Ninja 250となってからわずか半年後の2013年9月、初のモデルチェンジが行われている。といってもカラー&グラフィック変更のみで2014年モデルとなった。またベーシックモデルのNinja 250だけでなく、同時にNinja 250 Special Edition、Ninja 250 ABS Special Editionなども登場している。また翌2014年9月には、カラー&グラフィック変更だけではなく、ビッグマシンなどに装着されているハイグレードメカニズムといえる“アシスト&スリッパークラッチ”を新採用して2015年モデルへと発展している。
このように、2代目となっても意気軒昂なNinja 250だったが、青天の霹靂、まさに身内からライバルが登場した。同じ「Ninja 250」の名称を受け継ぐ「Ninja 250SL」が4月15日に発売開始される。しかも注目はその価格で、Ninja 250のメーカー希望小売価格が553,500円という価格に対して、ほぼ10万円近くのプライスダウン、なんと459,000円で発売されるというのだ。方やツインエンジン、こちらシングルエンジン、とエンジンの内容では大きな違いがあるとはいえ、だ。
ただ、250フルカウル・スポーツ市場を蘇らせ、そして快調に市場をリードしてきたカワサキからすれば、2014年12月には、いよいよ強力なツインエンジンのライバル、YZF-R25も発売開始され、またこれまでシングルエンジンながらジワジワと競り合ってきていたライバル、CBR250Rにも対処せずにはいられない。というところでついに二正面作戦に出た。身内からライバル、というとらえ方ではなく、ツインとシングルという強力なタッグで迎え撃とう、というのだ。
それはともかく、459,000円という価格は、同じシングルエンジンのCBR250Rの498,960円~と比較しても強烈なアピールポイントになるのでは。特に、エントリー層やリターン層にとっては相当魅力的に映るはず。ちなみにNinja 250SLの「SL」とは一部で予想されていた「Single」からの連想ではなく、「Super Light」の意味が公式の見解だそうです。
★KAWASAKI プレスリリースより (2015年1月22日)
2015年モデル Ninja 250SL 新発売のご案内
- モデル情報
- 車名(通称名) Ninja 250SL
- モデルイヤー 2015
- マーケットコード BX250AFF
- 型式 JBK-BX250A
- 発売予定日 2015年4月15日
- 型式指定・認定番号 II-342
- メーカー希望小売価格 459,000円
- (本体価格425,000円、消費税34,000円)
- カラー(カラーコード) ライムグリーン×エボニー(LIM)、パッションレッド×エボニー(RED)
- ■価格(リサイクル費用を含む)には保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う諸費用は含まれません。
- 【Ninja 250SL】
大好評のNinjaシリーズに、シンプルでレーシーなピュアスポーツ Ninja 250SLが新登場。SL=スーパーライトを表すキャッチフレーズながら、レーシーでポテンシャルの高さを誇るライトウェイトスポーツ。Ninja 250SLに搭載しているパワーユニットは、力強い低中速回転域と心地よいピックアップ特性と共に、高速回転域での鋭い反応が特徴のピークまで心地よく伸びるエンジンキャラクターです。また、軽量でスリム&コンパクトなシャーシを実現するために設計された新しいトレリスフレームは軽くてクイックなハンドリングに加え、アグレッシブなスーパースポーツデザインを併せ持ちます。
- ■主な特長
- ・スリム化されたパッケージ、ライダーとタイトフィットするボディワーク、そしてトップブリッジの下にマウントしたクリップオンハンドルがスポーツライディングを想起させます。
- ・Ninjaシリーズから受け継がれた魅惑的なフルフェアリングのボディワーク。「スリムなパッケージ」「ダイナミックさとエッジの効いたライン」が補完し合い、よりスタイリッシュに。アグレッシブで軽快感のあるシングルバルブ式ヘッドライト、シャープなウインドスクリーンとスポーティーなホイールでスーパースポーツルックスを演出。
- ・スリム、軽量、コンパクトが特徴のオリジナルのトレリスフレームは、軽快で鋭敏なハンドリングとスポーツモデルらしい機能美を併せ持ちます。
- ・149kgのNinja 250SLはNinja 250より20kg以上も軽量であり、俊敏なハンドリング性能に貢献。
- ・カワサキオリジナルのユニトラックリヤサスペンションはあらゆるスピードレンジと路面コンディションに対応し、安定したハンドリングとスムーズなライディングを提供。
- ・コックピットをモダンでレーシーなルックスに演出するオールデジタルの計器類。
- ・φ37mmのテレスコピック式フロントフォークは軽量で俊敏なハンドリングと、安定したライディングに貢献。
- ・ホイールはNinjaシリーズ共通のデザイン。スリムなタイヤを装着することによってシャープなハンドリングを実現。
- ・ラジエターファンカバーがラジエターを通過した熱気をエンジン下部に逃がし、温度上昇を低減。ライダーの快適性が大幅に向上。
- ・フロントとリヤのペタルディスクブレーキは安定した制動力を発揮するとともにスポーティーなルックスにも貢献。
- ※当モデルは二輪車リサイクル対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
- ※当モデルは川崎重工業株式会社の海外工場Kawasaki Motors Enterprise(Thailand) Co.,Ltd(KMT)で日本向けに生産された車両です。
★主要諸元
車名型式 | JBK-BX250A(BX250AFF) | |
---|---|---|
Ninja 250SL | ||
発売日 | 2015年4月15日 | |
全長×全幅×全高(m) | 1.935×0.685×1,075 | |
軸距(m) | 1.330 | |
最低地上高(m) | 0.165 | |
シート高(m) | 0.780 | |
車両重量(kg) | 149 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 43.0(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2 | |
31.3(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※3 | ||
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転小半径(m) | 2.4 | |
エンジン型式 | - | |
水冷4ストローク単気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 249 | |
内径×行程(mm) | 72.0×61.2 | |
圧縮比 | 11.3 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 21[29]/9,700 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 22[2.2]/8,200 | |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | バッテリ&コイル(トランジスタ点火) | |
潤滑油方式 | ウェットサンプ式 | |
潤滑油容量(L) | 1.3 | |
燃料タンク容量(L) | 11 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 3.000 |
2速 | 1.933 | |
3速 | 1.444 | |
4速 | 1.217 | |
5速 | 1.045 | |
6速 | 0.923 | |
減速比1次/2次 | 2.800/3.000 | |
キャスター(度) | 24° | |
トレール(mm) | 90 | |
タイヤサイズ | 前 | 100/80-17M/C 52S |
後 | 130/70-17M/C 62S | |
ブレーキ形式 | 前 | φ290mm油圧式シングルディスク |
後 | φ220mm油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | φ37mmテレスコピック式 |
後 | スイングアーム(ユニ・トラック) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※3:WMTCモード値とは、発進・加速・停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
※改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。