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MT-09 TRACER

ヤマハが2013年から進めている“中期経営計画”の中で、二輪車事業での新たな取り組みとして“基本プラットフォームをベースにしたバリエーション展開の拡大”を挙げている。この取り組みを国内モデルに初めて適用したのがMT-09 TRACERだ。

 “Sporty Multi Tool Bike”のコンセプトのもとに開発。市街地走行からツーリング用途まで、スポーティかつ快適な走行性能を備えるというMT-09 TRACER。滑らかな発進性・走行性をサポートするトラクション・コントロール・システム“TCS”、レイヤー構造を取り入れた新開発のフロントカウルやハンドルカバー等によるツーリング時の快適性向上、好みにより高さが調整可能なハンドル、シート、フロントスクリーン、そして視認性の高い多機能メーターパネル、フルLEDヘッドライトなどを特長とする。

MT-09 TRACERは、MT-09と基本的に同一の車体、エンジンを採用しているが、そのまま流用しているわけじゃない。活躍シーンの違いを考慮してフューエルインジェクションのセッティングが専用となっているほか、トラクション・コントロール・システム“TCS”の追加や、ABSの標準装備が行われている。フロントのφ41mmインナーチューブを持つ倒立サスは専用のセッティングに、リアのモノクロスサスも専用のセッティングが行われている。
スクリーン、シート、ハンドルはライダーの好みに合わせて調整が可能。ロックレバーを緩めれば手動で上下にスライドできるスクリーン、特殊な形状をしたマウントの位置を移動することで3段階に高さが調整できるライダーズシートも工具無しで調整できる。
■YAMAHA MT-09 TRACER(EBL-RN36J) 主要諸元

●全長×全高×全幅:2,160×950×1,345mm、ホイールベース:1,440mm、最低地上高:135mm、シート高:845mm、車両重量:210kg、燃料消費率:定地燃費27.0km/L、WMTCモード値19.3km/L、燃料タンク容量:18リットル●エンジン種類:水冷4ストローク直列3気筒DOHC4バルブ、排気量:846cm3、内径×行程:78.0×59.0mm、圧縮比:11.5、最高出力:81kW(110PS)/9,000rpm、最大トルク:88N・m(9.0kgf-m)/8,500rpm、燃料供給方式:フューエルインジェクション、点火方式:T.C.I.(トランジスタ)式、始動方式:セルフ式、潤滑方式:強制圧送ウェットサンプ式●トランスミッション形式:常時噛合式6段リターン、クラッチ形式:湿式多板●フレーム形式:ダイヤモンド、キャスター:24°00′、トレール:100mm●サスペンション:前・φ41mm倒立テレスコピック、後・スイングアーム●ブレーキ:前・油圧式ダブルディスク、後・油圧式シングルディスク、タイヤ:前・120/70ZR17M/C 58W、後・180/55ZR17M/C 73W●メーカー希望小売価格:1,047,600円(2月10日発売)

TMAX530 ABS(XP500A TMAX)/TMAX530 ABS IRON MAX(XP500A TMAX)

スタイルはスクーターに似ていながら、走行性能はスポーツモデル、というユニークな乗り物「TMAX」が国内市場にも導入されて早14年。モデルチェンジごとに着々と開発が進められ、スポーツ性能もアップデートされてきた。2015年モデルでは、上質感や、スポーツ性、使い勝手を向上させるマイナーチェンジが行われた。(手前がIRON MAX)

 2015年モデルのTMAXは、LEDヘッドライトを装備した新型フェアリングの採用をはじめ、スポーツモデルとしては必然とも言える倒立式フロントフォークの導入、そして上質感や使い勝手の向上につながるスマートキーシステムの採用などが行われた。

 また今回、TMAX530シリーズの上級機種として、スウェード調のシート表皮や、ピンストライプ入りの前後ホイール、クロノウォッチをイメージさせる専用のメーター周り、そしてアルミ製フットプレート等が採用されたスペシャルモデル「TMAX530 ABS IRON MAX」をラインナップに加えている。

スポーツモデルならではの倒立フロントフォークが採用された新型TMAX530シリーズ。φ41mmインナーチューブを採用し、IRON MAXではさらにアウターチューブがゴールドカラーになる。ラジアルマウント式キャリパーも採用。こちらもIRON MAXではゴールドのキャリパーキャップとなる。メーター周りも2015年モデルで新デザインに変更された。さらにIRON MAXでは専用のパネルが採用されている。
スマートキーシステムが、TMAX530シリーズの標準装備となった。また12VのDCアウトレットも採用。IRON MAXでは、スウェード調のシート、ピンストライプ入り前後ホイール、専用メーター、アルミ製フットプレート等が装備されている。(上写真、右2点はIRON MAX)
■YAMAHA XP500A TMAX ABS(EBL-SJ12J) 主要諸元

●全長×全高×全幅:2,200×775×1,420mm、ホイールベース:1,580mm、最低地上高:125mm、シート高:800mm、車両重量:222kg、燃料消費率:定地燃費27.0km/L、WMTCモード値21.7km/L、燃料タンク容量:15リットル●エンジン種類:水冷4ストローク直列2気筒DOHC4バルブ、排気量:530cm3、内径×行程:68.0×73.0mm、圧縮比:10.9、最高出力:35kW(48PS)/6,750rpm、最大トルク:53N・m(5.4kgf-m)/5,250rpm、燃料供給方式:フューエルインジェクション、点火方式:T.C.I.(トランジスタ)式、始動方式:セルフ式、潤滑方式:強制圧送ドライサンプ式●トランスミッション形式:Vベルト式無段変速、クラッチ形式:湿式遠心多板●フレーム形式:ダイヤモンド、キャスター:25°00′、トレール:92mm●サスペンション:前・倒立テレスコピック、後・スイングアーム●ブレーキ:前・油圧式ダブルディスク、後・油圧式シングルディスク、タイヤ:前・120/70R15M/C 56H、後・160/60R15M/C 67H●メーカー希望小売価格:1,058,400円(1月10日発売)、IRON MAXは1,090,800円(2月10日発売)

シグナス-X XC125SR

人気の原付二種スクーター「シグナス-X」の2015年モデルは、ビビッドなカラーリングがスポーティーさを際立たせる“SHOW OFF SPORTY”系3色と、都会的で落ち着いた大人の上質さを感じさせる継続設定の“URBAN SPORTY”系2色、全5色のカラー設定に。(写真は“SHOW OFF SPORTY”系の3色)

“SHOW OFF SPORTY”系のうち、新色の「ブラックメタリックX」(ブラック×イエロー)は、ブラック・イエロー・ホワイトの3色使いとなり、よりショーオフ感の際立つカラーリングとなった。またもう一つの新色「ビビッドブルーメタリック1」(ブルー)と「ビビッドレッドメタリック5」(レッド)は、外装にマットブラックを織り込むことでビビッドなカラーとのメリハリがつけられている。また“SHOW OFF SPORTY”系では、いずれもモール部に「YAMAHA」ロゴを配してスポーティ感が強調されている。

■YAMAHA シグナス-X XC125SR(EBJ-SE44J)主要諸元

●全長×全高×全幅:1,870×685×1,135mm、ホイールベース:1,295mm、最低地上高:110mm、シート高:785mm、車両重量:122kg、燃料消費率:定地燃費40.0km/L、WMTCモード値38.8km/L、燃料タンク容量:7.1リットル●エンジン種類:空冷4ストローク単気筒SOHC4バルブ、排気量:124cm3、内径×行程:52.4×57.9mm、圧縮比:9.5、最高出力:7.8kW(11PS)/8,500rpm、最大トルク:9.1N・m(0.93kgf-m)/7,500rpm、燃料供給方式:フューエルインジェクション、点火方式:T.C.I.(トランジスタ)式、始動方式:セルフ式(キック併用)、潤滑方式:強制圧送ウェットサンプ式●トランスミッション形式:Vベルト式無段変速、クラッチ形式:乾式遠心シュー●フレーム形式:バックボーン、キャスター:27°00′、トレール:90mm●サスペンション:前・テレスコピック、後・ユニットスイング●ブレーキ:前・油圧式シングルディスク、後・機械式リーディング・トレーリング、タイヤ:前・110/70-12 47L、後・120/70-12 51L●メーカー希望小売価格:291,600円(2月14日発売)


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