MT-09 TRACER ABS 1,047,600円(2月10日発売)
★ヤマハ MT-09 TRACER ABS 車両解説
MT-09をベースにオンオフモデルを展開、MT-09 TRACERを発売
新時代の“MT”シリーズとして開発された“MT-09”。水冷3気筒、846cc、DOHC4バルブF.I.エンジンを搭載する「ネイキッドとスーパーモタードの異種交配造形による個性的なデザイン」を持つマシンとして、2014年4月に発売が開始されている。後を追うように8月発売に発売されたツインエンジン搭載の弟分、MT-07とともにクラスのトップを争う人気を集めることに成功している。ヤマハらしい先進的なデザインはもちろんだが、新世代のMTシリーズのエンジンは、MotoGPマシン“YZR-M1”のヒューマンフレンドリーなハイテク技術“クロスプレーン・コンセプト”に基づいて開発されているというのも人気の一因だろう。
車体は、アルミダイキャスト製ダイヤモンドタイプフレームで、外側締結リアアームの採用など、最新テクノロジーを導入することで市街地での楽しい走りを狙いとした方向で開発されている。YCC-T(ヤマハ電子制御スロットル)およびD-MODE、マスの集中に貢献する一体成型のエキゾーストパイプ&サイレンサー、アルミテーパーハンドル、ラジアルマウント式フロントブレーキキャリパー、アルミ鍛造ブレーキ&シフトペダルなどを採用。そしてなにより極めつけは、188kgというMT-09の装備重量が性格のすべてを物語っていると言えそうだ。
その人気のMT-09シリーズに早くもバリエーションモデルが登場した。ロングツーリング指向のオンオフ寄りのイメージをさらに強めたMT-09 TRACERだ。最大の特徴はレイヤー構造を取り入れたフロントカウルで、ハンドルカバーの造形などとともにツーリング時の快適性の向上を図っている。好みによりハンドル、シート、フロントスクリーンの調整も可能で、視認性の高い多機能メーターパネルや、十分な配光特性を備えたフルLEDヘッドライト、そしてトラクションコントロールの採用などなど、快適な“アドベンチャーツーリング”性能を備えている。
ちなみに、このMT-09 TRACERは、ヤマハが2013年から進めている“中期経営計画”のなかで、二輪車事業の新たな取り組みとして“基本プラットフォームをベースにしたバリエーション展開の拡大”を狙ったモデルの第一弾でもあるという。
★YAMAHA プレスリリースより (2015年1月13日)
“スポーツマルチ”用途に応える「MT-09」プラットフォーム展開モデル
「MT-09 TRACER ABS」新発売
ヤマハ発動機株式会社は、“クロスプレーンコンセプト”にもとづく846cm3の直列3気筒エンジン搭載の「MT-09」をベースに開発したプラットフォーム展開モデル、「MT-09 TRACER ABS(トレーサー)」を、2015年2月10日より新発売します。
「MT-09 TRACER ABS」は、“Sport Multi Tool Bike”のコンセプトのもとに開発、市街地走行からツーリングまで多用途で、スポーティかつ快適な走行性を備えます。
主な特徴は、1)滑らかな発進性・走行性をサポートするTCS(トラクションコントロールシステム)、2)レイヤー構造を取り入れたフロントカウルやハンドルカバー等によるツーリング時の快適性向上、3)好みにより高さが調整可能なハンドル・シート・フロントスクリーン、4)視認性の高い多機能メーターパネル、5)フルLEDヘッドライトなどです。
なお、当社は2013年から進めている中期経営計画のなかで、二輪車事業での新たな取り組みとして“基本プラットフォームをベースにしたバリエーション展開の拡大”を掲げています。この取り組みを国内モデルに初めて展開したのが今回の「MT-09 TRACER ABS」です。
- <名称>
- 「MT-09TRA」
- <発売日>
- 2015年2月10日
- <メーカー希望小売価格>
- 1,047,600円(本体価格970,000円、消費税77,600円)
- ※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれない。
- <カラーリング>
- ・マットシルバー1(マットシルバー)
- ・ディープレッドメタリックK(レッド)
- ・マットグレーメタリック3(マットグレー)
- <販売計画>
- 2,000台(年間/国内)
- 「MT-09 TRACER ABS」フィーチャーマップ
- ※高さ調整可能スクリーン
- ※新デザインLEDヘッドライト
- ※レイヤー構造フロントビュー&サイドカウル
- ※専用セッティング倒立フォーク(41㎜径インナーチューブ)
- ・ラジアルマウントキャリパー採用4ポット対向ピストン(焼結パッド)
- ※トラクションコントロールシステム
- ※“マルチ用途”に適したFI専用セッティング
- ・水冷・4ストローク・直列3気筒・DOHC・4バルブ
- ・YCC-T、小型燃料ポンプ
- ・鍛造ピストン、メッキシリンダー、FSコンロッド
- ・オフセットシリンダー、不等⻑吸気ファンネル
- ・小型設計クラッチ
- ・潤滑系、冷却系パイプレス設計
- ※多機能メーターパネル
- ※12V DCアウトレット装備
- ※ポジション調整可能アルミ製ハンドル
- ※18ℓ燃料タンク
- ・CFアルミダイキャスト採用軽量フレーム
- ※調整可能シート(セパレートシート)
- ※専用セッティングモノクロスサスペンション
- ・CFアルミダイキャスト製リアアーム
- ・アルミキャストホイール(前後
- ・一体成形エキパイ&サイレンサー
- ※ABS標準装備
- ※印以外は「MT-09」との共通フィーチャー
★主要諸元
車名型式 | EBL-RN36J | |
---|---|---|
MT-09 TRA | ||
発売日 | 2015年2月10日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.160×0.950×1.345 | |
軸距(m) | 1.440 | |
最低地上高(m) | 0.135 | |
シート高(m) | 0.845 | |
車両重量(kg) | 210 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 27.0(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)※2 | |
19.4(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※3 | ||
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転半径(m) | - | |
エンジン型式 | N703E | |
水冷4ストローク直列3気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 846 | |
内径×行程(mm) | 78.0×59.0 | |
圧縮比 | 11.5 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 81[110]/9,000 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 88[9.0]/8,500 | |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | T.C.I.(トランジスタ式)式 | |
潤滑油方式 | 強制圧送ウェットサンプ | |
潤滑油容量(L) | 3.4 | |
燃料タンク容量(L) | 18 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.666 |
2速 | 2.000 | |
3速 | 1.619 | |
4速 | 1.381 | |
5速 | 1.190 | |
6速 | 1.037 | |
減速比1次/2次 | 1.680/2.812 | |
キャスター(度) | 24°00′ | |
トレール(mm) | 100 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C 58W |
後 | 180/55ZR17M/C 73W | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム(リンク式) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※燃費消費率は、定められた試験条件のもとでの値。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
※定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率。
※WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果からの計算値。