ビーノ モルフェ XC50H 205,200円(2月14日発売)
★ヤマハ ビーノ モルフェ XC50H 車両解説
ビーノのアップグレードモデル、モルフェが新色設定で2015年モデルに
1997年3月の2ストロークモデル発売に始まる“レトロポップ”スクーター、ビーノ。丸目ヘッドライト、フラットなフロア、大きめのレッグシールドに深いフロントフェンダー、フルカバードタイプをイメージさせるリアサイドカバーなどノスタルジックなビンテージスクーターフォルムに、ジョグで定評の6.3馬力エンジンを搭載してデビューした。
流行廃りの多いファッション系スクーターといえたが、すでに18年にならんとする歴史を作り上げてきている。やはりビンテージスクーターの定番デザインには強い力があるのだろう。
それはともかく、歴史を刻み続けられたのは、2004年(3月発売)のフルモデルチェンジで、燃費向上と環境対応をはかった4ストロークエンジンへと切り換えられたことも大きなポイントだ。それも原付スクーター初の3バルブとメッキシリンダーを採用した先進の4ストロークエンジンだった。生産もこの頃から“定番”となりつつあった海外拠点(ヤマハモーター台湾)に移行されている。
その後は2008年モデル(2007年11月発売)としてF.I.化が行われたのが大きな変更点で、それ以外はイヤーモデルとしてほぼ毎年細かい改良が続けられて今日に至っている。
2011年は、ベーシックモデルのビーノ XC50が新グラフィックの「Vino」立体エンブレムの採用と、インナー色に淡いベージュ系を取り入れカジュアル&ポップ感を演出。デラックスバージョンのXC50Dでは、ヘッドライトカバーが従来のクロームメッキ処理から車体と同色の塗装仕様となった。2012年モデル(4月20日発売)は、XC50がカラー設定の変更と新グラフィックエンブレムの採用、デラックス仕様のXC50Dがニューカラー3色の採用により、継続色の2色と合わせ5色展開になった。
2013年3月には、標準モデルのビーノXC50にもデラックス仕様と共通デザインのVinoロゴグラフィックを採用、ビーノブランドを印象づける“ビトロエンブレム”も新たに追加した。ビーノXC50Dの方は5色中4色をニューカラーとしボディサイドにグラフィックを追加したカラータイプもラインナップした。2014年2月には、新色の追加とカラー設定の変更で2014年モデルへ。また、2014年7月には、1,300台の限定でスペシャルカラーを施した“トロピカルな夏”モデルも発売した。
ビーノ モルフェは、ビーノをベースにフロントバスケットを標準装備したバリエーションモデルで、2009年4月に登場している。レトロポップな車体にマッチする籐かご調のフロントバスケットが採用され、巻き取り式シャッターも装備されていた。2011年4月には、新色のダークレディッシュグレーメタリック2(ダークブラウンン)と従来からの継続色のダルレッドメタリックT(ピンク)、グレーイッシュグリーンソリッド3(グリーン)の2色、合わせて3色のラインナップに。
今回、ビーノ本体が2015年モデルとなると同時に、ビーノ モルフェもカラー設定の見直しが行われて2015年モデルとなった。新色のダルレッドメタリックD(レッド)に、ダークレディッシュグレーメタリック2(ダークブラウンン)を継続色として残し、2色のラインナップとなった。
★YAMAHA プレスリリースより (2015年1月13日)
深みがありクオリティ感あるレッドを採用
「2015年モデル「ビーノ モルフェ XC50H」を発売
ヤマハ発動機株式会社は、フロントバスケットを標準装備した原付1種スクーター「ビーノ モルフェ XC50H」に新色を設定し、2015年2月14日より発売します。
新色は、女性の幅広い年齢層からの要望に応える「ダルレッドメタリックD」(レッド)で、シックで深みのあるカラーを採用し、クオリティ感を伝えます。人気の「ダークレデッシュグレーメタリック2」(ダークブラウン)は継続設定します。
「ビーノ モルフェ XC50H」は、レトロポップなスタイリングと軽快な走行性で人気の「ビーノ XC50」をベースに、1)シャッター付きで籐かご調のフロントバスケット、2)インナーポケット、3)大型コンビニフックなどを装備し、買い物などでの利便性を高めたモデルです。
なお、本製品の製造はヤマハモーター台湾で行います。
- <名称>
- 「ビーノ モルフェ XC50H」
- <発売日>
- 2015年2月14日
- <メーカー希望小売価格>
- 「ビーノ モルフェ XC50H」205,200円(本体価格190,000円、消費税15,200円)
- ※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれません。
- <カラー>
- ・ダルレッドメタリックD(新色:レッド)
- ・ダークレデッシュグレーメタリック2(ダークブラウン)
- <販売計画>
- 1,000台(年間/国内)
- 「ビーノ モルフェ XC50H」フィーチャーマップ
- ・ハンドルマウントフラッシャー
- ・燃料計一体型スピードメーター
- ・籐かご調のフロントバスケット(シャッター付き)
- ・フロントバスケットの荷物で照射が遮られることのない低位置ヘッドライト
- ・乗り心地に優れたオイルダンパー採用フロントフォーク
- ・アルミ製軽量ホイール(前後)
- ・フューエルインジェクション採用
- ・水冷4ストロークオートマチックエンジン
- ・燃焼効率に優れた3バルブ方式
- ・大型コンビニフック
- ・インナーポケット
- ・取り扱い易いハンドルスタンディング
- ・約19リットル容量のシート下トランク(ヘルメット等収納物の形状・大きさにより収納できないものもあります)
- ・キー孔シャッターとリアホイールロックがワンタッチで可能な盗難抑止機構「Gロックシステム」
★主要諸元
車名型式 | JBH-SA37J | |
---|---|---|
ビーノ モルフェ XC50D | ||
発売日 | 2015年2月14日 | |
全長×全幅×全高(m) | 1.675×0.645×1.025 | |
軸距(m) | 1.160 | |
最低地上高(m) | 0.095 | |
シート高(m) | 0.715 | |
車両重量(kg) | 84 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 1 | |
燃費消費率(km/L)※1 | 66.0(国交省届出値 定地燃費値※2 30km/h 1名乗車時) | |
50.1(WMTCモード値 クラス1 1名乗車時※3) | ||
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転半径(m) | - | |
エンジン型式 | A313E | |
水冷4ストローク単気筒SOHC3バルブ | ||
総排気量(cm3) | 49 | |
内径×行程(mm) | 38.0×43.5 | |
圧縮比 | 12.0 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 3.11[4.2]/8,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 3.9[0.40]/6,500 | |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ・キック併用式 | |
点火方式 | T.C.I.式(フルトランジスタ) | |
潤滑油方式 | 強制圧送ウェットサンプ | |
潤滑油容量(L) | 0.8 | |
燃料タンク容量(L) | 4.5 | |
クラッチ形式 | 乾式遠心シュー | |
変速機形式 | Vベルト無段 | |
変速比 | 2.731~0.844 | |
一次/二次減速比 | 1.000/13.230 | |
キャスター(度) | 24°05′ | |
トレール(mm) | 70 | |
タイヤサイズ | 前 | 90/90-10 41J |
後 | 90/90-10 41J | |
ブレーキ形式 | 前 | 機械式リーディング・トレーリング |
後 | 機械式リーディング・トレーリング | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | ユニットスイング | |
フレーム形式 | バックボーン |
※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率。
※3:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果からの計算値。