tiger800xcx_xrx_title.jpg

トライアンフジャパン
CIMG0408.jpg IMG_0650.jpg
大使公邸を会場として提供した英国大使館の駐日英国大使、ティム・ヒッチンズさんも新型TIGER 800に興味津々。相当なバイク好きとおみうけいたしました。後方は現在英国が行っている「INNOVATION IS GREAT BRITAIN」というキャンペーンのポスター。ジェットエンジンやダイソンなどメイド・イン・イギリスの革新技術をアピールしている。 2014年11月に就任したばかりという野田一夫代表取締役社長自ら新型TIGER 800を紹介。それもそのはず、TIGER 800は2010年の発表からこれまで34,000台が登録され、リッター以下クラスのアドベンチャーモデルの世界的シェアが25%というトライアンフの戦略モデル。国内でも販売構成比が約20%にもなる重要モデルなのだ。

 
TRIUMPH
TIGER 800 XCx/XRx

 新型TIGER 800は、基本的にはキープコンセプト、メカニズム的にも熟成仕様といったところで大がかりな変更はない。ただ、新たに加わったアップグレードモデルのように、ハイテク面では大幅な進歩があった。電子制御技術の導入だ。「1台で何十通りもの走り」を可能とする可変スロットルマップは、ライド・バイ・ワイヤーの導入によって実現したもので、そしてそれはまた“トライアンフ・トラクション・コントロール”の導入(全グレード)につながり、スイッチャブルABSシステム(XCx/XRxに標準装備)の実現にもつながっている。ちなみにXCxとXRxに標準で装備されたライディングモードは、スロットルマップとトラクション・コントロールとABSを組み合わせてコントロールすることで多様なコンディションに対応している。

 エンジンはおなじみの800cc水冷直列3気筒DOHC4バルブだが、内部構造の見直し等によりメカニカルノイズを大幅に減少し、3気筒ならではの上質感をより高めている。低速から力強くスムーズに車体を引っ張り、中間回転域のパワーバンドが広く、しかもハイエンド回転域は10,000rpmまでの伸びを見せてくれる。

 足周りでは、オフロード指向のXCxモデルにはオフロードでの踏破性の向上と乗り心地をさらに向上させるφ43mmのWP製倒立サスを採用。フォーク上部のダイヤルでリバウンドとコンプレッション双方のダンピング調整が可能だ。リアサスは同じくWP製のモノショック調整式で、プリロードとリバウンドのダンピング調整が可能。よりオンロードに振ったXRxでは、同じインナーチューブ径43mmでもこちらはSHOWA製の倒立式で、ブラックの酸化皮膜処理が施されている。リアにはプリロード調整機能を持つSHOWA製モノショックを採用。

20150123_Tiger_800_XCX_Riding_2_PP.jpg
20150123_Tiger_800_XCX_Caspian_Blue_Front_3_quarter.jpg 20150123_Tiger_800_XCX_Crystal_White_LHS_profile.jpg
■TIGER 800 XCx〈XC〉主要諸元
エンジン:水冷直列3気筒DOHC4バルブ、排気量:800cc、最高出力:70kW(95PS)/9,250rpm、最大トルク:79Nm/7,850rpm、車両重量:221kg〈218kg〉、シート高:840~860mm(ローシートの場合は820~840mm)、燃料タンク容量:20リットル、サスペンション:前WP製φ43mm倒立フォーク×後WP製オイルタンク別体式モノショック、ブレーキ:前φ308mmフローティングダブルディスク+NISSIN製2ピストンキャリパー×後φ255mmシングルディスク+NISSIN製シングルフローティングキャリパー(各切り替え可能ABS付)。メーカー希望小売価格:1,640,000円〈1,490,000円〉(税込)。

 ちなみにベーシックモデルとアップグレードモデルの違いは、XC系では、エンジンガード、高性能トリップコンピューター、オン・オフ選択式ライディングモード、3種類設定のライディングモード、オートキャンセルインジケーター、クルーズコントロール、センタースタンド、ハンドガード、アルミ製サンプガードがプラスされる。

 XR系では、高性能トリップコンピューター、オン・オフ選択式ライディングモード、3種類設定ライディングモード、オートキャンセルインジケーター、クルーズコントロール、センタースタンド、ハンドガード、そして調整式スクリーンが装備される。

20150123_Tiger_800_XRX_Riding_1_PP.jpg
20150123_Tiger_800_XRX_Crystal_White_Front_3_quarter.jpg 20150123_Tiger_800_XRX_Caspian_Blue_LHS_profile.jpg
■TIGER 800 XRx〈XR〉主要諸元
エンジン:水冷直列3気筒DOHC4バルブ、排気量:800cc、最高出力:70kW(95PS)/9,250rpm、最大トルク:79Nm/7,850rpm、車両重量:213kg〈216kg〉、シート高:810~830mm(ローシートの場合は790~810mm)、燃料タンク容量:20リットル、サスペンション:前SHOWA製φ43mm倒立フォーク×後SHOWA製プリロード油圧調整式モノショック、ブレーキ:前φ308mmフローティングダブルディスク+NISSIN製2ピストンキャリパー×後φ255mmシングルディスク+NISSIN製シングルフローティングキャリパー(各切り替え可能ABS付)。メーカー希望小売価格:1,449,000円〈1,299,000円〉(税込)。

 
TRIUMPH
THRUXTON ACE

20141217_THRUXTON_ACE_front_3-4.jpg 20141217_THRUXTON_ACE_32A8182.jpg
THRUXTON ACE。メーカー希望小売価格は、1,425,600円(税込)。

 新型TIGER 800の発表にあわせて、トライアンフの2015年モデルの一部も紹介された。こちらは、12月17日から全国のトライアンフ正規販売店で発売開始されたTHRUXTON ACE(スラクストンエース)。’60年代のバイクシーンをにぎわせた一つのムーブメント“カフェレーサー”をイメージしたモデル。

 トライアンフの正統なクラシックレーサーの姿をイメージさせるデザインと、Ace Cafe Londonの伝統的で象徴的なカラーであるピュア・ホワイトとジェット・ブラックのペイントが施されたモデル。Ace Cafeのロゴをサイドパネル、タンク、テールに配置している。その他の特別仕様としては、オックスブラッドカラー(赤茶)のカスタムシート、着脱式シートカバー、バーエンドミラー、ハンドルバークランプの記念プレートなど。

 
TRIUMPH
STREET TRIPLE Rx 限定車

20150131_STREET_TRIPLE_Rx_1009.jpg 20150131_STREET_TRIPLE_Rx_2F2G5560.jpg
STREET TRIPLE Rx 限定車。メーカー希望小売価格は、1,260,000円(税込)。

 マン島TTレースや、DAYTONA 200に勝利したスーパースポーツモデル、Daytona 675R譲りのアグレッシブでクールな車体デザインを纏ったTriple Rをベースに誕生した限定モデル。リアのサブフレームにレッドペイントを施したほか、ディアブロレッドのホイール、スペシャルデカール、シートカウル、ベリーパン、フライスクリーンなどを装備。クイックシフターも標準で装備される。そして切り替え式ABS付NISSIN製ラジアル4ピストンキャリパー、フルアジャスタブルKYB製フロントフォークの採用など。日本限定30台で、12月17日から全国のトライアンフ正規販売店で発売。

 
TRIUMPH
デイトナ675シリーズ専用<Ace Cafeデカールキット>

20141217_DAYTONA675_BLACK_ACE.jpg 20141217_DAYTONA675_WHITE_ACE.jpg
デイトナ675シリーズ専用<Ace Cafeデカールキット>。メーカー希望小売価格は、39,500円(税別、貼付工賃別)。

 マン島TTレースにデイトナ675Rで参戦しているT3レーシングチームが駆るAce Cafe仕様のレーサーをベースにしてデカールキットを開発。2014年モデル以降の675シリーズの外装に専用設計している。ベベルギア(製作担当)の協力を得てブランドコラボレーションというカタチだ。


| TRIUMPH MOTORCYCLE JAPANのページへ |