2014年12月12日 

■ホンダ、インドネシアで二輪車工場の能力拡大へ

インドネシアの二輪車使用状況

 インド、中国に次ぐ世界第3位となる二輪車の巨大市場をもつインドネシア。2014年の二輪車販売台数の合計は約800万台に迫る見通しで、今後はさらなる需要拡大が見込まれているという。ホンダのインドネシアにおける二輪車生産・販売合弁会社であるピー・ティ・アストラ・ホンダ・モーター(AHJ)も2014年の販売は過去最高を大幅に更新する500万台を超える見通しだとか。

 そんな経済成長を続ける同国では、高付加価値商品であるスポーツバイクの需要がユーザーの志向や価値観の多様化とともに拡大。そこで AHJは安定供給実現のため、カラワン工場(第4工場)の年間生産能力を50万台に拡大し、スポーツバイク専用に生産することを決定した。

 最新技術投入による要員効率最大化、高品質・高品位製品を実現する新設となる生産ラインは、さらに将来のスポーツバイク市場の拡大を視野に拡張可能なレイアウトに。環境面では、CO2排出量の削減や自然エネルギーの活用による省エネ化を図り、従業員・地域社会・自然環境に優しい低炭素工場を目指していくという。


ピー・ティ・アストラ・ホンダ・モーター/PT Astra Honda Motor の概要
●設立:2000年12月
●稼働開始:2001年1月
●本社所在地:インドネシア ジャカルタ市
●資本金:1,850億ルピア(16.5億円)
●出資比率:本田技研工業(株)  50% ピー・ティ・アストラインターナショナル  50%
●代表者:社長 井沼 俊之(いぬま としゆき)
●事業内容:二輪車の部品製造、エンジン・車体組立および卸販売
●生産能力:530万台/年(スンタ工場100万台/プガンサン工場100万台/チカラン工場220万台/カラワン工場110万台)
●従業員数:約2万2,000人(2014年10月末時点)
●生産機種:Revo、Blade、SupraX、SupraX Helm-in、Verza、Mega Pro、CB150R、CBR150R、BeAT、Spacy、Scoopy、Vario110、VarioTechno 125
●販売店数:1,817店(2014年10月末時点)

Supra X 125

BeAT

Vario Techno125