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PART1 YAMAHA/DUCATI編

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■YAMAHA

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 ヤマハはここ数年、ドゥカティのようにプレスデイ前日にカンファレンスを行っています。僕は、それに初潜入。ドゥオーモ(大聖堂)から少し離れた大きなデザインスタジオで、がっちりとカンファレンスを行いました。

 一番の目玉は、やはり新型「YZF-R1」。いままでとは異なるコンセプトに、いままでとは全く違うスタイリングをまとっていました。

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 会場には柳ヤマハ社長を始め開発陣、そしてバレンティーノ・ロッシ、ホルヘ・ロレンソの両MotoGPライダーに、AMAのチャンピオン/ジョシュ・ヘイズ、それに芳賀紀之やジャコモ・アゴスチーニなどそうそうたるメンツが集まり、このヤマハのトップエンドモデルのモデルチェンジという一大事に花を添えていました。

※編集部注:ヤマハは、クロスプレーン型クランクシャフトを備えた水冷直列4気筒、998cm3エンジンを搭載したスーパースポーツのフラッグシップモデル「YZF-R1」の新型と、それをベースにした上級モデルの「YZF-R1M」を、2015年3月上旬から欧州で発売、その後順次北米などでも販売すると11月4日に発表した。

 オールニューとなる2015年モデルのYZF-R1、YZF-R1Mは、”High tech armed Pure Sport”のコンセプトのもと、歴代のYZF-R1同様、MotoGPマシン「YZR-M1」の技術思想を体感できるサーキット最速のポテンシャルを備えるモデルとして開発された。

 200馬力の出力性能に加え、6軸姿勢センサー(※“3軸角速度”と“3軸加速度”を検出する装置)を市販二輪車として初搭載、高度な制御技術によりライダーが走りに集中できる高次元なハンドリングと走行性能を提供するという。また、デザインは、MotoGPマシン「YZR-M1」のイメージを投影するとともに“Speed Racer”をコンセプトにイノベーションを図り、新たなR-DNAの構築を図っている。(カラーバリエーションなどの詳細はコチラ

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 またMT-09 TRACER(トレーサー)やR3そしてパリダカール・ラリー参戦マシンなどの発表もあって大いに盛り上がりました。個人的に“おっ”と思ったのはトレーサー。MT-09のプラットフォームを使ったバリエーションモデルなのですが、ヤマハもここに踏み込んできたという、当然ながら新鮮な驚きと、ただ単純に格好いいという、ライダー心理にずばっと切り込んできました。

※編集部注:ヤマハ発動機は、850ccの直列3気筒エンジンを搭載するスポーツモデル、MT-09をベースに開発したバリエーションモデル「MT-09 TRACER」を来年の3月上旬より、欧州市場で発売すると11月4日付けで発表した。

 このMT-09 TRACERは、“クロスプレーンコンセプト”により開発された直列3気筒エンジンによる“意のままに”に扱える走行性能で人気の現行MT-09をベースモデルとし、“Sport Mulrti Tool Bike”のコンセプトのもと、市街地走行からツーリング用途まで、多彩なシーンでスポーティかつ快適な走行が楽しめる“スポーツマルチモデル”として開発された。

 主な特徴としては、1)ツーリングを支援する“TCS”(トラクションコントロールシステム)、2)レイヤー構造を取り入れたカウルやハンドルカバー等による走破性、快適性、積載性を強調したスタイル、3)ライダーの好みにより調整可能なハンドル、シート、フロントスクリーン、4)視認性の高い多機能メーターパネル、5)フルLEDヘッドライトなど。

 ちなみに欧州市場でのメーカー希望小売価格は、9,499ユーロ、販売計画台数は発売から1年間、EU圏内で5,500台を計画している。(カラーバリエーションなどの詳細はコチラ

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■DUCATI

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 毎年、EICMAのプレスデイ前日に盛大に行われるドカティのプレスカンファレンス。今年はミラノのショッピングストリート、ブエノス・アイレス通りにある「エルフォ・プッチーニ劇場」で開催されました。カンファレンスにはMotoGPライダーのアンドレア・ドビツィオーゾ、アンドレア・イアンノーネも参加。

 ローンチされたのは3台。ディアベル・チタニウムとムルチストラーダ1200、1299パニガーレです。

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 ディアベルはタンクカバー、シートカバー、ヘッドライトカバーをチタンに、大型のエアインテークカバー、大型シートカバーなどカーボンパーツもふんだんに使い、そのおかげで顔つきも少し凜々しく変化しています。そのほかにもたくさんのエクスクルーシブなパーツを組み込み世界限定500台で発売するそうです。

 パニガーレは、1199からボアを2mm拡大し排気量1285ccになり、最高出力は205hp、車重172kgを実現。またスイングアームピボット周りを変更し、シフトアップにもダウンにも使えるクイックシフター、コーナーリングABS、ウイリーコントロールも装備しています。

 でも、これじゃWSBに出られないので同時に発表された「R」仕様では、排気量は1199そのままに6kgの軽量化と205hpを実現しています。

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 ムルチストラーダは、先日発表となった可変バルブタイミングエンジン/DTVを装備。ビジュアルも、いままでのイメージを踏襲しながら、新しくなりました。跨がることは出来ませんでしたが、かなり乗りやすくなっているとのこと。

 またスクランブラーについても発表が有り、どうやらドゥカティの1ラインナップというより、ドゥカティブランドから独立した「スクランブラー」という世界を構築していくそう。だからブランドカラーは「イエロー」なのです。で、日本での販売価格は発表されていませんが、どうやら戦略的な価格にとの噂です。

(レポート&写真:河野正士)


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