2014年10月7日
■スズキ、二輪車の商品開発と生産の効率化に注力
スズキは、二輪車事業を浜松市都田地区に集約することを決定した。現在は、設計・開発を行う「二輪技術センター(磐田市竜洋地区)」、エンジン製造を行う「高塚工場(浜松市南区)」、二輪車体組立を行う「豊川工場(愛知県豊川市)」の3か所に分散している。
地震・津波対策、国内二輪車生産量が減少する中、今後ますます多様化する二輪車の商品開発と生産の効率化を図ることが目的。「豊川工場」の二輪車体組立も都田地区の「浜松工場」に集約し、設計・開発・実験からエンジン、パワートレイン製造、車体組立までを一貫して行うという。
「豊川工場」は1971年10月に二輪車工場として生産を開始。約160万台に達したスズキの国内二輪車生産のピーク時(1981年度)にはその一翼を担ったが、昨年度の生産は18万台に留まっている。同工場で行われている船外機の生産は湖西工場へ移されることに。約470名の従業員は近隣工場や事業所等への移動により雇用は守られる。
二輪車事業の集約化は5年かけて段階的に行われ、「豊川工場」での生産は2018年7月に終了予定となる。
浜松工場(二輪技術センター・二輪工場)の概要
●事業内容:二輪車のエンジン、車体組立の一貫工場
二輪車、次世代環境車の設計開発、実験施設
●所在地:浜松市北区都田町8686
●敷地面積:176,824㎡
●建築面積:約64,500㎡