Harley-Davidson LOW RIDER(FXDL)
『ローライダーが1年のブランクを経て再登場した。』
こちらの動画が見られない方、もっと大きな画面で見たい方は、YOUTUBEのサイトで直接どうぞ。「http://youtu.be/QkHR5-EftjI」」 | Harley-Davidson LOW RIDER(FXDL)。’77年のローライダーをモチーフにした2into1ハイフローエキゾーストの採用など、よりオリジナルのローライダーらしく変身した2015年モデル。 |
ロードグライドと同じ復活組が、ずっと定番的モデルであったダイナローライダーだ。街中から、ツーリング、ワインディングと守備幅が広く、汎用性の高い日本人と日本の道路状況、交通事情にあったモデルだと思ってきた。それが1年のブランクを経て再登場である。エキゾーストが2本出しではなく、2into1の集合マフラーを採用し、5本スポークのキャストホイール、ヘッドライトのバイザーなどスポーティーで若々しいルックス。ペグの位置は、以前のミッドコントロールより50.8cm前に移動したことで、大きめの体格の人でも膝にゆとりができて、長時間ライドも楽そう。それでいて、ちゃんと力を入れて踏み込める位置なので、車体をフットコントロールしやすい。
シートにはランバーパッドが装着され、ライザーの部分で前後調整出来るハンドルポジションもあって、乗る人の体型と好みに合わせられるしくみに。身長170cmと今の基準では大きくない体には、ハンドル調整より、このランバーパッドが大いに役に立った。お尻がむやみに後ろに下がらず、具合がいい。コーナーでは、お尻をここに押し付け足を踏ん張ると、コーナーリング姿勢がバッチリ決まる。何気ないものだけど、これがあるだけでずいぶん乗り味がいい。
ほどよくパワフルで個性的でありながら不快な感じがないエンジンの鼓動を感じながら、流して乗っても、積極的にスロットルを開けて重すぎない車体を振り回しながら乗っても、楽しい。日常で、ロードスポーツモデルに乗ることが多く、クルーザーに乗ることがほとんどない、私にとって、いちばん親しみやすいHARLEY-DAVIDSONである。
(試乗:濱矢文夫)
ライダーの身長は170cm。 |
リンクルブラックの切り抜きが施されたリアフェンダーストラットカバーを採用。 | フットコントロールは通常のミッドコントロールに比べ前方に50.8mm移動可能。 | スプリット5スポークタイプのキャストアルミホイールを採用。 |