2014年9月10日 

■伊藤勇樹が初優勝! 藤原克昭がランキングトップに浮上!(2014年9月7日・鈴鹿サーキット アジアロードレース選手権 第4戦レポート)

 鈴鹿サーキットは晴天、8耐を思わせるような暑さの中、SS600 クラスは2レースとも日本人が表彰台を独占しました。


第1レース優勝の藤原克昭(2位・玉田 誠、3位・小山知良)

 第1レースはポールポジションの伊藤勇樹がホールショット。ザクワン、玉田誠、藤原克昭、小山知良、岩田悟、ディマス、稲垣誠までがグループになり団子状態。藤原が徐々に順位を上げ、ザクワンからトップを奪うとレースは終盤戦に突入、同じく追い上げてきた玉田とのトップ争いになる。

 シケインで玉田が藤原をパスすると、ストレートで藤原が抜き返すといった場面が繰り返されるが、最終ラップのシケインをブロックした藤原が僅差でチェッカー。自身今季2勝目を飾る。




第2レース優勝の伊藤勇樹

 第2レース、伊藤がまたもいいスタートを決める。ザクワンがいったんトップに出るがすぐさま抜き返し、伊藤、玉田、ザクワン、ジャキット、小山までの5台のトップ集団となる。藤原はスタートでミスし、大きく順位を落としてしまうが、12番手から毎ラップごとに追い上げ、8ラップ目にはトップ集団に追いついた。

 レースは残り2ラップ、依然トップを死守する伊藤の後方では小山とジャキット、そして藤原の攻防戦。13ラップのレースは、伊藤勇樹が自身キャリア初の優勝をポールto ウィンで決め、藤原が2位、3位には小山が入った。

 藤原はレース1優勝、レース2を2位でまとめ、怪我で欠場のザムリを抜いてランキングトップに浮上した。残り2戦、藤原悲願のタイトル奪還なるか!?

レース1優勝:藤原克昭(ビートカワサキレーシング)のコメント
「2レースともとても厳しいレースでした。玉田選手と競っていたときは最後はシケインを抑えるしかないと思っていました。鈴鹿で優勝したのは1995年以来なので、とても嬉しい! レース2は、スタートをミスしてしまいましたが、マシンのセッティングも決まっていて良く走ってくれたのでトップに追いつくことができました。残り4レース、しっかり気を引き締めていきます!」

レース2優勝:伊藤勇樹(ペトロナスヤマハレーシングチーム)のコメント
「初めてのポールポジションで、初優勝することができて、とてもうれしいです! レース2は最初から自分のペースでリードしていけたのですけど、後半タイヤのマネージメントが難しくなってきて、後ろから小山さん、玉田さんが来ているのは分かっていて、レース1では下がって失敗したので、とにかく前に出てレースしようと粘りました。最終的にポールto ウィン。次のタイランドはみんなが初めてのコース。ここで勝てたことで、自信もってまたこの場に立ちたいと思います」


アジアドリームカップ・第1レースで2位表彰台を獲得した名越哲平

 また、併催レースとして行われている、ホンダの若手ライダー育成プログラム、アジアドリームカップには3名の日本人が参加しており、第4戦では名越哲平が第1レースで2位表彰台を獲得した。

(レポート&撮影:楠堂亜希)




アジアロードレース選手権 公式サイト
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