GSR250 456,840円/476,280円(9月9日/7月31日発売)

★スズキ GSR250 車両解説

グローバルスポーツモデル、GSR250のカラー設定を変更して発売

スズキと中国の江門市大長江集団有限公司との合弁会社である常州豪爵鈴木摩托車有限公司で生産する“グローバルスポーツモデル”GSR250。’11年の第42回東京モーターショーでデビューし、中国では“GW250”の名称で発売開始されたが、日本国内導入時には“GSR”の名が冠され、2012年7月から発売がスタートしている。ちなみにヨーロッパでは“INAZUMA”の名称が使用された。

GSR250の開発コンセプトは4つ。トップはやはりデザインだ。フロントウインカーをビルトインしたフューエルタンクカバーと小顔ながら個性的なイメージの異型ヘッドライト、そしてフロントからリヤにかけて跳ね上がるようなイメージを描くキャラクターラインと、B-KINGの「唯一無二」のスタイリングを彷彿させる。ちなみに設計開発は日本国内で行われたという。

次に完全新開発のエンジン。水冷2気筒エンジンは中低速域を重視することからロングストローク設定とされ、4気筒並の低振動を実現すべく、180度位相クランクを採用し、さらに偶力バランサーも装備。当然ながらF.I.採用だが、そのコントロール部分にGSX1300R用をベースにさらに発展させた32ビットECUを導入、ツインとは思えないスロットルレスポンスを実現しているという。

三番目は、ボリューム感のあるボディサイズ。フレームは高剛性セミダブルクレードルとオーソドックスな構成で、さらにディメンジョンは250というより、400クラスの余裕を持って作られている。「安定感とゆとりのあるライディング」を実現するためといわれ、国内やヨーロッパの道を走るだけならさほど“余裕”は必要ないだろうが、荒れた舗装路や未舗装路までをカバーしなくてはならないグローバルモデル故、余裕を持った開発が行われた。フロントフォークにはφ37mmのKWT社(KYBの中国の子会社)製、リアはモノサス+7段階調整可能なプリロードアジャスターを装備。

そしてラストが機能部品。ギアポジションインジケーター、エンジン回転インジケーターなど、機能性、視認性に優れた上質感のある多機能デジタルメーターを採用。また、日常の使い勝手やメンテナンス性を向上させるメインスタンドの標準装備など。ちなみに、デビュー時の販売計画台数は2,000台。中国では7,200台、欧州が2,800台、そしてインドネシアに4,000台を予定していた。

2013年4月には、初のマイナーチェンジ受けている。といっても車体色の変更のみで、新色1色と既存色3色、計4色の設定とされた。さらに2013年7月には、スズキのイメージカラーともいえる青-白(ツートーン色)の新色が追加され、価格も2万円弱のアップで販売されていた。そして今年の1月、GSR250シリーズにバリエーションモデルとしてハーフカウル仕様のGSR250Sが加わったのに合わせて、本体のGSR250もマイナーチェンジが行われた。主な変更点は、ミラーステー形状の変更、タンク上の「Sエンブレム」の変更など。

今回は、モノトーンカラーとツートーンカラーの両タイプともカラー設定の変更が行われ(ツートーンの方が7月31日発売と早く、モノトーンは9月9日発売に)、同時にフレームカバー両側に「SUZUKI」のデカールが追加された。

GSR250。ツートーンカラーは新色の「キャンディカーディナルレッド×パールネブラーブラック」(赤×黒)と継続色の「トリトンブルーメタリック×パールグレッシャーホワイト」(青×白)の2色設定。
GSR250。ツートーンカラーの継続色「トリトンブルーメタリック×パールグレッシャーホワイト」(青×白)。
GSR250。モノトーンカラーは新色「トリトンブルーメタリック」(青)と継続色の「パールネブラーブラック」(黒)の2色。
GSR250。モノトーンカラーの継続色「パールネブラーブラック」(黒)。

★SUZUKI プレスリリースより (2014年7月24日)

精悍で存在感のあるスタイリングと扱いやすさで好評の
ロードスポーツバイク「GSR250」を一部変更設定して発売

スズキ株式会社は、精悍で存在感のあるスタイリングと扱いやすいエンジン特性を特徴とするロードスポーツバイク「GSR250」を一部変更して、GSR250(ツートン色)を2014年7月31日(木)、および、GSR250(単色)を2014年9月9日(火)より発売する。

●主な変更点
・単色:新色の「トリトンブルーメタリック」(青色)と既存色の「パールネブラーブラック」(黒色)の全2色設定とした。
・ツートン色:新色の「キャンディカーディナルレッド/パールネブラーブラック」(赤/黒)と既存色の「トリトンブルーメタリック/パールグレッシャーホワイト」(青/白)の全2色設定とした。
・フレームカバー両側に「SUZUKI」デカールを追加
※主要諸元に変更は無い。
●GSR250の主な特長
デザイン
・ボリューム感のある燃料タンクとタンクカバーからリヤカウルにかけて、跳ね上がるようなウェッジシェイプの造形を取り入れることで、精悍な印象のデザインとした
・ヘッドライト周りには、小型でシャープなデザインのカウルを装備した
・フロントターンシグナルランプは、燃料タンクカバーに埋め込むことで、車体と一体感のあるデザインとした
・赤いレンズの外側をクリアレンズで覆う、ダブルレンズのリヤコンビネーションランプを採用した
・後方へ向かって広がるデザインの左右2本出しマフラーを採用した
エンジン
・街乗りやツーリングで多用する中低速の扱いやすさを重視した、ロングストローク型の248cm3水冷2気筒エンジンを採用した
・エンジン回転による振動を抑えるため、180度クランクと偶力バランサーを装備することで、全域で低振動を実現した
・フューエルインジェクションシステム(燃料噴射装置)を採用し、高い燃費性能をはじめ、良好な始動性を実現した
多機能デジタルメーター
・メーターパネルには、消費電力の少ないLEDインジケータを採用した
・大型液晶ディスプレイには、速度計をはじめ、燃料計、オドメーター、ツイントリップメーター、時計の表示を可能にすることで利便性を高めた
・トランスミッションと連動し、何速に入っているかを表示するギヤポジションインジケータを採用した
・変速のタイミングをランプの点滅・点灯で示す、エンジン回転インジケータを採用した
・オイル交換時期をお知らせする、メンテナンスインジケータを採用した
便利で使いやすい各種装備
・後席には2人乗り時に便利なアルミ製の大型グラブバーを装備した
・日常のメンテナンス時に便利な、センタースタンドを装備した
・リヤサスペンションには、7段階の調整機構を備えたモノサスペンションを装備した
商品名
GSR250(GSR250L5)
メーカー希望小売価格
456,840円(消費税抜き 423,000円)
発売日
2014年9月9日
車体色
2色(単色):トリトンブルーメタリック(YSF)、パールネブラーブラック(YAY)
商品名
GSR250(GSR250XL5)
メーカー希望小売価格
476,280円(消費税抜き 441,000円)
発売日
2014年7月31日
車体色
2色(ツートン色):キャンディカーディナルレッド/パールネブラーブラック(AY4)、トリトンブルーメタリック/パールグレッシャーホワイト(AGQ)