第29回「直前予習！鈴鹿8耐」

　8耐も今週末になりましたね！
　今年はBS12でもライブ中継があり、クーラーの効いたお部屋での観戦も快適かとおもわれますが、レースは現場で起こっています。暑さや日差しを肌で感じながら、走っている選手の気持ちになって現場で応援すると、チェッカー後の花火は一層綺麗にみえます。
なるだけサーキットに行って生でみてくださいね。

　直前予習、いってみましょう！

　昨年はチームカガヤマが芳賀紀行選手とケビン・シュワンツ選手を迎え、３位表彰台という快挙をなしとげましたが……。
　なんと今年はヨシムラがケビン・シュワンツ、辻本聡、青木宜篤の3選手でレジェンドチーム（#12）を結成するというサプライズ。
　あれれ〜？　こんなに簡単にケビンさん出てきて良かったのかな？　とか思ったりしますが、昨年の8耐でケビンさんにレースへの情熱を再燃させたのは間違いなく加賀山就臣選手です。
　ヨシムラは34号車にMotoGPライダーのランディ・ド・プニエ選手を起用、こちらは津田拓也選手、ジョシュ・ウォータース選手という布陣。

　そのチームカガヤマ（#17）ですが、今年はMoto2ライダーのドミニク・エガーター選手を起用、友人の芳賀紀行選手と3人で戦う事になりました。そのエガーター選手、先日のドイツGP（ザクセンリンク）では見事ポールポジションからの優勝！　自身のレースキャリア129戦目にして初優勝とは、8耐のテスト が彼に良い影響を与えたとしか思えませんね。
　チームオーナーの加賀山選手は、この8耐テストが初めての顔合わせだったようですが、ドミ選手（エガちゃんではないらしい）の明るい性格もあって一気に距離は縮まり、チームの雰囲気にもなじんでいました。加賀山選手自身も全日本第４戦のSUGO で優勝を飾っています。
　昨年は、レジェンド起用で話題になりましたが、今年はチームとしてさらに前進した姿を見せてくれそうです。

　昨年の覇者はハルクプロ(#634）、こちらのメンバーは昨年と変わらず高橋巧、レオン・ハスラム、マイケル・ファンデルマークの3選手。なんと高橋選手、全日本では第２戦のオートポリスが久々の優勝だったのです（昨シーズンは勝っていない）。常勝のイメージがあるのは昨年の８耐優勝 がそれだけ印象深かったからでしょう。

　ケビン絡み？　のネタとしては、去年ケビンの走行中に大いに絡んだ渡辺一馬選手でしたが、今年もテルルレーシングチーム(#090）から参戦、チームメイトはなんと伊藤真一選手と、Moto2に参戦中の長島哲太選手です。

　今年が13年ぶりの参戦となるチームグリーン（#87）。ライダーはカワサキ契約ライダーとして20年目になる柳川明選手、昨年からチームグリーンに加わった渡辺一樹選手も伸び盛り、アジアロードレース選手権の藤原克昭選手は言わずもがなのスターです。
　藤原選手は、過去に足首に負った傷のため、アジア選手権のSS600 では正チェンジでレースしていますが、8耐だけは他の2人に合わせての逆チェンジ。それでもしっかりタイムを刻んできました。
　柳川選手は前回のレースで痛めた肩の回復が気になりますが、本番に強いところを見せていただきたい。若手の渡辺選手は一昨年はRS-ITOHで13位完走、「若いから6スティントいけるやろ」と言われてます。
　釈迦堂監督は「今年いきなり勝とうというものではなく、レースは継続が大事。いいチームを作り上げていく」 と慎重な姿勢。ですが、このメンバーがおとなしくしているわけがない！　自然と期待が大きくなりますね！

　事前テストで7秒台を出した中須賀克行選手はモンスターヤマハ(#07）から。

　チームASIA（#22）はアジアロードレース選手権で活躍中のザムリ・ババ選手とディマス選手、そして監督は玉田誠！

　8耐は4メーカーだけではありません、今年も多くの外車がエントリーしています。BMWが5チーム、DUCATIは3チーム、KTMは2チーム。

　KTM浜口レーシング（#44）は今年も痛車で参戦、「ばくおん」のニューカウルはちょっとセクシー増しですよ（本番を待て）。

　BMWは「最速のうなぎ屋……」酒井大作選手が、武石伸也選手、辻村猛選手(#39）と参戦。

　エヴァンゲリオンレーシング（#01）は出口修、井筒仁康、フランス人ライダー、グレゴリー・ルブランの3選手。 全く関係ありませんが、新世紀エヴァンゲリオンの主題歌は「魂のルフラン」だったのでちょっと縁を感じるのは私だけ？　ドッグファイトレーシング（#98）はパトレイバーとコラボです。

　今週末の鈴鹿8耐、鈴鹿サーキットではお得な割引チケットも販売していますし、20歳以下は無料になるキャンペーンもあります。前夜祭ではフリースタイルモトクロスもありますよ！　大いに盛り上がってほしいです。では、鈴鹿で逢いましょう！