VTR/VTR-F/VTR Type LD
598,320円/619,920円/609,120円(7月18日発売)
★ホンダ VTR/VTR-F/VTR Type LD 車両解説
VTR/VTR-Fをマイナーチェンジするとともに、足着き性を向上させたType LDを新発売
1982年登場以来のホンダ伝統の250Vツインスポーツ、VTシリーズの流れをくむVTRが誕生したのは1998年1月。VT系の90度Vツインエンジンをトラス構造のダイヤモンドタイプフレームに搭載する“新感覚のネイキッドスポーツ”として登場している。
当時、ゼルビスやVツインマグナにも搭載され、熟成されてきたお馴染みのVツインエンジンは、低中速域で力強い出力を発揮。このVツインをスチールパイプをトラス構造に組み上げた新開発のダイヤモンドタイプのフレームに搭載。ワイドレシオの5速ミッションなどとともに、市街地から高速道路まで、幅広い用途の走りに応えられるモデルだった。
2000年2月には、より厳しくなった国内の排出ガス規制に対応すべく、二次エア導入装置を採用するマイナーチェンジを受けている。同時に106タイプものカラーバリエーションから選択できる“カラーオーダープラン”を導入している。その他、ハンドルにメッキ加工、エンジンのヘッドカバー、左右のクランクケースカバー、フロントフォーク、ボトムケースがシルバーに変更された。
2002年12月には、それまでのモデルよりも20mm低い760mmのシート高を実現した新形状シートを採用、サスセッティングも見直すなどのモデルチェンジが行われた。また、新たにタコメーター、ハザードランプと強化コンビロックを装備するとともに、メーターケース、バックミラーにクロームメッキを施し、使い勝手と質感を向上させている。
その後はメカニズム、仕様にはまったく変更無しで、5年後の2007年1月に新色の“パールコスミックブラック”が加わった程度。
そして2009年3月、二代目VTRが登場する。さらに厳しくなる国内の二輪車排出ガス規制に対応するため、ホンダ独自のPGM-FI(電子制御燃料噴射装置)の採用や、O2センサーを装備するエキゾースト系などが採用された。また、スタイル面でも新形状のシート、タンクの採用、そして新たにタンクサイドカバーを追加するなど、外観面もより洗練させた。
翌2010年7月には、燃料タンクやFフェンダー、テールカウルのカラーリングに光沢のあるパールコスミックブラックを採用するとともに、足回りをブラックで統一、フレームとスイングアームをレッドとしたカラーバリエーションモデルの“B-STYLE”をラインナップに追加している。
2012年2月には、ノーマルバージョンのカラーを新色の2色に変更し、パールコスミックブラックのB-STYLEは継続、計3色のカラー設定に変更されている。
翌年2月には、VTRのPGM-FIのセッティングを変更するとともに前後サスのセッティングも変更、快適な走行と安心感のある乗り心地を得るためのマイナーチェンジが行われ、また同時にハーフカウルを装着したVTR-Fが登場している。
今回は、VTRとVTR-FのVTRシリーズ全車にグリップ力と剛性に優れるラジアルタイヤを採用し、コーナリング性能やブレーキング時のフィーリングを向上させるマイナーチェンジが行われると同時に、シート高740mmとノーマルVTR比で15mm低い「VTR Type LD」モデルが新たに設定された。
★HONDA プレスリリースより (2014年7月14日)
軽二輪ロードスポーツモデル「VTR」シリーズの一部を改良するとともに
足着き性を向上させた「VTR Type LD」をタイプ設定し発売
Hondaは、250ccのロードスポーツモデル「VTR」と、ハーフカウルを装着した「VTR-F」にラジアルタイヤを採用するとともに、足着き性を向上させた「VTR Type LD」を新たにタイプ設定し、それぞれ7月18日(金)に発売します。
VTRシリーズの全タイプに、グリップ力と剛性に優れるラジアルタイヤを採用し、コーナリングやブレーキング時のフィーリング向上に寄与させています。また、リアタイヤの扁平率を従来モデルの70%から60%に変更して、トランスミッションのローレシオ化と同様の効果を得ることで、加速フィーリングの向上にもつなげています。なお、VTRとVTR-Fはリアサスペンションのセッティングを変更し、乗り心地の向上を図っています。
今回新たにタイプ設定したVTR Type LDは、VTRをベースに、前・後サスペンションに専用セッティングを施しています。これにより、VTRに比べ15mm低い740mmのシート高とし、優れた足着き性を実現しながら、軽快な操縦フィーリングを両立しています。
車体色のバリエーションは、以下のとおりです。
■VTR
・デジタルシルバーメタリック(新色)
・パールサンビームホワイト(新色)
・グラファイトブラック(継続色)
フレームは、鮮烈なレッドを施し、ホイールはゴールドカラーを採用。
■VTR-F
・パールコスミックブラック(継続色)
・パールサンビームホワイト(継続色)
フレームは、上質感のあるシルバーを施し、ホイールはゴールドカラーを採用。
■VTR Type LD
・マグナレッド
・パールサンビームホワイト
フレームは、鮮烈なレッドを施し、ホイールはゴールドカラーを採用。
VTRシリーズは、粘り強く力強いトルク特性のV型2気筒エンジンを取り回し性に優れた車体に搭載することで、男女を問わず幅広い年齢層から高い支持を得ているロードスポーツです。VTR Type LDのタイプ追加によって、選択肢の幅をさらに広げています。
- ●販売計画台数
- (国内・年間) シリーズ合計 3,400台
- ●メーカー希望小売価格
- VTR 598,320円(消費税抜き本体価格 554,000円)
- VTR-F 619,920円(消費税抜き本他価格 574,000円)
- VTR Type LD 609,120円(消費税抜き本体価格 564,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
★主要諸元
車名型式 | JKB-MC33 | |
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VTR〈VTR-F〉《VTR Type LD》 | ||
発売日 | 2014年7月18日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.080×0.725×1.055〈1.115〉《1.045》 | |
軸距(m) | 1.405 | |
最低地上高(m) | 0.155《0.145》 | |
シート高(m) | 0.755《740》 | |
車両重量(kg) | 160〈163〉 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費(km/L) | 40.0(60km/h定地走行テスト値) | |
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転半径(m) | 2.7 | |
エンジン型式 | MC15E | |
水冷4ストロークV型2気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 249 | |
内径×行程(mm) | 60.0×44.1 | |
圧縮比 | 11.0 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 22[30]/10,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 22[2.2]/8,500 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI) | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスター式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 12 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング式 | |
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.733 |
2速 | 1.800 | |
3速 | 1.375 | |
4速 | 1.111 | |
5速 | 0.965 | |
減速比1次/2次 | 2.821/2.928 | |
キャスター(度) | 25°30′ | |
トレール(mm) | 96 | |
タイヤサイズ | 前 | 110/70R17M/C 54H |
後 | 140/60R17M/C 63H | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※〈 〉内はVTR-F、《 》内はVTR Type LDのデータ