2012年1月6日 

■スズキが2年連続、通算11度目の世界チャンピオンに

2年連続・通算11回目の世界耐久選手権を制したSERTのメンバー

2年連続・通算11回目の世界耐久選手権を制したSERTのメンバー

 鈴鹿8耐もシリーズ戦の中に組み込まれているFIM 2011 QTEL World Endurance Championships(世界耐久選手権)において、GSX-R1000で参戦するスズキ・エンデュランス・レーシングチーム(SERT)がシリーズを制した。

 SERTと言えば日本人初の世界耐久チャンピオン(2005・2006年)となった北川圭一が所属していたチームとしてもお馴染み。全5戦中、優勝1回、2位1回、3位2回と安定した成績を残し、2年連続・11度目の世界チャンピオンとなっている。

 今シーズンのSERTはヴァンサン・フィリップ、フレディ・フォレ、アントニー・デルハール、そして酒井大作という4名のライダーで編成。酒井は全5戦の内3戦に出場している。

 開幕戦のボルドール24時間耐久で2位に6ラップ差で優勝という幸先の良いスタートを切ったSERTだったが、第3戦の鈴鹿8耐では9位となり、ポイントリーダーの座から陥落。続く第4戦のル・マン24時間耐久ではエースの フィリップがレース前のテストで骨折、さらにフォレも体調不良によって2人のライダーの欠場を余儀なくされた。

SERTのGSX-R1000、エンジンにはヨシムラのキットが組み込まれている。チーム2年目の酒井大作がタイトル獲得に貢献した。

SERTのGSX-R1000、エンジンにはヨシムラのキットが組み込まれている。チーム2年目の酒井大作がタイトル獲得に貢献した。

 そんな中、酒井は初挑戦となる24時間レースでハードスケジュールを見事こなし、デルハール、急遽起用されたバプテスト・ギテットと共に2位表彰台を獲得。チームがポイントリーダーに返り咲く活躍を見せた。

 タイトル争いがもつれこんだ最終戦カタール8耐では、レース前のフリー走行で酒井が転倒。決勝ではサポートにまわることとなったが、フィリップとデルハールの2名が健闘。3位フィニッシュでタイトルを決めている。

ポイントランキング
1位 SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM (フランス・スズキ) 109pt.
2位 BMW MOTORRAD FRANCE 99 (ベルギー・BMW) 105pt.
3位 YAMAHA FRANCE GMT 94 IPONE (フランス・ヤマハ) 76pt.
4位 TEAM SRC KAWASAKI (フランス・カワサキ) 63pt.
5位 MONSTER YAMAHA – YART (オーストリア・ヤマハ) 54pt.
6位 YMES FOLCH ENDURANCE (スペイン・ヤマハ) 51pt.