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さらに市長の隣に列席していたのは赤いピチピチ衣装の戦隊マン、その名もダルライザーだ。白河特産の白河だるまにあやかって、だるま+RISE(起き上がる=復興)から命名されたというご当地ヒーロー。そのダルライザーは、いつのまにかNinjaに乗ってやってきてバイクの列に紛れて駐車し、赤い仮面の中で「実はボク、バイクの免許取りたてなんです」などと小さな声で言うので、注目していた周囲は大ウケ。それでも開会式ではみんなの前で激しくポーズを決めて拍手喝さいをもらうと、日曜ということもあって次のイベント出演に忙しいらしく、再びNinjaに跨り風のように走り去った。
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ライダーへの目に見えるおもてなしとして駐輪スペースの一角に完成した屋根付駐輪場の御披露目と鈴木白河市長らによる落成記念テープカットもおこなわれた。
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しずかさん ホンダPCX125
「来るときは主人がクルマに積んで送ってくれました。帰りは頑張って走って帰ります!」というしずかさんは県内郡山から。かつてはスズキの250バイクに乗っていたけれど(ちょっと昔で車種は忘れたそうです)今はこのスクーターがちょうどいいとのこと。
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ご当地ヒーローのダルライザーがNinjaで登場!ヘルメットと赤い仮面マスクを被り替える時にチラッと見えた素顔がジャニーズ系イケメンで、レディス達から黄色い声が上がった。
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さらにマイクを持った和知理事長が、にこやかに「ダルライザーは私の孫なのです」とバラしてしまう一幕もあり、会場は再び笑いに包まれる。続いて、屋根付き駐輪場落成記念のテープカットがこちらは厳かにおこなわれ、記念すべき第1回目のレディライダーミーティング inライダーズピット白河関は和やかな雰囲気の中スタートした。
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暑さの中にも時おり山からの風がサワサワと吹き抜ける森の広場で、参加者達はバイクを眺めて歩いたり写真を撮り合ったり。BMW、ドゥカティやNinja1000など大型車の割合が高いのはバイクライフの長さと比例しているからなのか、バイク歴20年、25年のベテランライダーも多い。
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”うの花会”会長でふくしまあったか観光交流大使のおくさん(右)と、鮮やかにMCをこなした花羊さん(左)。
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イベントテント内で静かな人気を博していたのが白河だるまの絵付け体験コーナー。プロの絵付け師さんに教えてもらいながら、黙々と名前や模様を入れてこの日の記念に。
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そんな中、マイクを手に「今日はどちらからですか~?」「かっこいいバイクですねぇ~!」と参加者に話しかけているのは、ミーティングの運営スタッフである“うの花会”のレディスたちだ。
“うの花会”は地元女性ライダーを中心に2013年にここ白河関で結成され、会長でCB750乗りのハンドルネーム“おくさん”を中心に現在18名が活動中でweb上での人気ブロガーも多い。ソロの女の子でも仲間とのツーリングやミーティング参加を楽しめるように、一緒に走るライダー集まれ! とライダー同士の親睦を深めながら、同時に福島県の魅力を白河関から発信しているのだ。
この日も“うの花会”の面々は、大型テントの設営や大量のピザ生地作りなどの準備全般から大活躍し、ミーティング中のプログラム司会進行はもちろん、参加者とのフリートークもわいわいと盛り上げながら、じつに楽しいMCを進めていく。
彼女たちの元気とはじける笑顔がそのままこのミーティングのイメージを作っているようで、初対面同士のライダー達もあっという間に仲良くなる。ピザやドリンクを販売する『うの花カフェ』もオープンして、石窯では手作りピザが次々と焼きあがり、芝生の広場では、だるまの絵付け体験や醤油や味噌など白河特産品が景品のジャンケン大会がおこなわれ、初夏のミーティングの一日はゆったりと過ぎていった。
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うの花会による記念植樹、屋根付駐輪場の横に植えられたのは勿論うの花の木だ。会の名の由来は、芭蕉と共にみちのくを旅した河合曽良の『うの花を かざしに関の 晴れ着かな』の句から。
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うの花会の最年少女子がじゃんけんレディで盛り上がったじゃんけん大会、景品は白河高原清流豚カレー、とら食堂のラーメン、醤油や味噌などご当地名産品が続々登場した。
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ミーティング解散後、家路につくライダー1人1人にカメラを向けながら「気をつけてねー!」と大きく手を振る“おくさん”の背中が満足そうに笑っている。今回は全参加者のうちの7割以上が県外からのライダーだったということからも、ツーリングスポットとして人気の高さがうかがえる。
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Tやまさん ホンダCB400Four(’97)
1年前の春に免許を取ったはいいけど一緒に走る友達が欲しい! と“うの花会”のメンバーになったTやまさん。ツーリングにミーティングに充実のバイクライフを送っている。
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しんちゃん・くのいちさん ドゥカティMHR900
お揃いのMHR900がド迫力のご夫婦は茨城県の水戸から。バイク歴はしんちゃん33年、くのいちさん25年という大ベテラン、さすがキマってました。
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白河関には、まるで故郷に帰ってきたように懐かしい山と空の風景があるからだろう。ミーティングの運営事務局を務めた『そば処関守亭』の村上さんは「他のバイクイベントにあるような派手な演出はできませんが、うの花会の女子らしい穏やかで華やかな空気感と、白河の豊かな自然の中で、ライダー同士の交流を一番の目的としました」と話してくれた。もちろん村上さんも、うの花会の一員だ。
そして「最後まで残っていた40名ほどの男性ライダーが、テント設備の撤去を手伝ってくれました。女子を応援しようという思いが込められているようで、思わず涙がにじみました」とも。
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小林裕美さん HD スポーツスター883
県内矢祭町からカワサキ乗りの旦那さんと2台で参加、すっかりミーティングの楽しさにはまったという小林さん。「主人の後ろに子供もタンデムして家を出発したんですが、途中で子供が白河のおばあちゃんの家に行きたいと言うので置いてきました(笑)。」
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そういえば、うの花の木を駐輪場の脇に記念植樹した際にも、優しいメンズライダー達が率先してスコップをふるい、土堀りを手伝ってくれた。
うの花会のメンバー全員も大いに感動して、すでに皆で来年の開催に向け張り切っているという。ぜひとも恒例イベントになって欲しい、心温まるミーティングだった。
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初開催のレディライダーミーティング inライダーズピット白河関に集まったレディスライダー80台。男性もOKのアナウンスでメンズライダー190台も参加して盛り上がった。
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