●報告:高橋二朗 ●撮影:依田 麗 ●n-MOTORS http://www.n-motors.net/ |
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先日、ご報告したHARTFORDに引き続き、成川商会グループ・n-MOTORS事業部がスペイン・レオンアート社製のクルーザーを取り扱うことになった。このモデル、東京モーターサイクルショーにも出展されているので、すでにご覧になっている方もいらっしゃるはず。発売は7月頃を予定しているという。 |
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1985年、 工業機械と産業機械を開発・製造する会社としてバルセロナに設立された レオンアート社は、小型エンジンを搭載し、シンプルで魅力的な今までにないモーターサイクルを提供するために2004年にブランドを始動させた。製造はすべてスペインで行われる。n-MOTORSが扱うLEONARTブランド、まずは今回ご紹介する「デイトナ125」一機種となる。 写真でもある程度サイズは想像できると思うが、デイトナ125は実車を前にすると、原二クラスとしてはかなり大柄。ちなみに本国では同じ車体に350ccの2気筒エンジンを搭載したモデルもラインナップされている。 エンジンはデルビGPR 125 4T 4Vなどに搭載されているものと共通と思われる、4バルブヘッドをもつピアッジオ製ユニット。6速ミッションと組み合わされる。フロントまわりにはダブルディスクに倒立フォークを装備するなど、メカニズムはスーパースポーツ・モデルを彷彿とさせる。レースの観客数からも分かるとおり、スペインのバイク人口は相当なもの。クルーザーモデルとは言え、“速く走ることこそ命”的なお国柄が表れている。 実際に走ってみる。その大柄な車体通り、ライディングポジションも相当大柄だ。ちなみに日本仕様はステップ位置を本国仕様に対し後退させているが、私(身長173cm)の体型ではハンドル位置共に遠め。写真のように、すべてを前に投げ出すようなライディングポジションとなるが、それこそが車体のデザインとマッチさせるため、このバイクの意図している“粋”なのだろう。 元々スーパースポーツに搭載されているだけにエンジンは元気だ。ラテン的ノリの高回転型のセッティングで、クルーザーという見た目とは裏腹だが、125ccという排気量を考えれば、トルクでゆったり走ることはそもそも期待してはいけない。スペインではクルーザーと言えど常にエンジンを上まで回して楽しんでいるに違いない。 デイトナ125、今の日本で考えると、維持費の安さも魅力である原二クラスで本格的なスタイルをもつクルーザーとしては稀有な存在。カスタムを加えるもよし、新しい楽しみ方が期待できるモデルと言えるだろう。 |
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車体はかなり大柄。ホイールベースは1,660mmと、国産クルーザーで言えばシャドウファントム<750>(1,640mm)よりも長い。これで原二クラスだ。 | エンジンは4バルブヘッドをもつピアッジオ製の水冷単気筒を搭載。6速ミッションが組み合わされる。エミッションはユーロ3。 | |
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フロントタイヤは21インチ。倒立フォーク&ダブルディスクがおごられるというゴージャスな仕上がり。 | リアは160mm幅の16インチタイヤ。フレーム下部に二本のダンパーが備わるサスペンション構造。左出しのマフラーはダミー(貫通によって排気は可能)となる。 |