全国各地からモンキーファンが一気に集結したモンキーミーティング。ホンダのモンキーユーザーに親睦交流を目的とした個人が主催するイベントで、水平シリンダーエンジン搭載車両を参加条件としている。ゆえにモンキーミーティングとあるが、ゴリラやダックス、シャリイやカブなども参加しており、会場を多いに賑わせているのだった。
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今回で2回目となったモンキーミーティングだが、実質は7回目の開催だ。この2回というのは開催場所が東京サマーランドに移ってからのカウントで、もともとは多摩テックで開催されていた。主催しているのはCub工房(http://cubkoubou.com/)代表の中島さん。ホンダバイクの販売のほか、カブのドレスアップパーツやチューンアップをバックアップしてくれるショップだ。そんな彼が何故イベントを開催してくれているかというと、ホンダ車への愛に他ならない。裏方に徹しているゆえ、ご存知ない方のためにもここで彼のメッセージを残しておきたい。 「モンキーはホンダの熊本製作所で手づくりで作られているんです。今や中国生産が多いなか、日本でつくられているのも嬉しいし、未だにホイールは鉄チン。レストアしやすいし、永く乗れるバイクなんです。イベントでは自走で北海道から走ってくる人もいたりして、走れる喜びもある。そんな良さを広げていきたいんですよね」 開催場所の“多摩”は、多摩テックに由来している。モンキーの元祖が多摩テックで子どもの遊具として採用されていたのに因んでいるのだ。それに開催日は多摩テックのオープン日であるという5月1日に近いGWの祭日である4月29日に開催というコダワリ(リニューアルオープンは10月1日)。現在、多摩テックは閉園してしまったが、その部分を継ぎたいという想いから“多摩”で開催しているという。 会場に入るとカラフルなミニバイクが一挙に集結し、どこから見てまわろうかと目移りしてしまうほど魅力的なバイクが並んでいた。遠くは青森から来ている人もおり、自走で来る者もいればトランポに積んで来る者など178台が集まった。コダワリのカスタマイズを施したミニバイクをじっくり見て回る者や、友人との久々の再会で語らう者もいた。 モンキーの歴史は旧く、1961年に産声を挙げた。なんと今から半世紀以上も前である。そんな今となっては稀少なバイクが会場には並んでいたり、中〜大型排気量のバイクの外装をモンキーに落とし込んだカスタム車や、アメリカ車の雰囲気をペイントで再現したスタイルなど、多様なスタイルで遊べるのがミニバイクの魅力だ。それにハンドルを折り畳むと、すっぽりとクルマに収まってしまうコンパクトさは、おもちゃ感覚で所有することができ、バイクに興味がない人が見てもにっこりと微笑んでしまうような陽気さと可愛らしさが詰まったバイクだ。そんなバイクを愛でる人たちが集結した今回のイベント。未来永劫続いていって欲しいと心から願うばかりである。 |
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斉藤正一さん モンキーをベースにあのCB750フォアを忠実に再現! 一番のお気に入りはスポークリムとのことで、リムはCRF50を流用。タンクはゴリラのものを加工し、シートはワンオフ。4本出しマフラーやキャンディレッドがノスタルジーを感じる一台に仕上がっている。 |
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市川さん 市川さんはゼファー1100を所有しており、息子さんが所有していたというゴールドモンキーをミニゼファーにカスタム(もちろん、カラーリングも一緒!)。ゼファーイベントに持っていったら大好評だったとのこと。シートテールは5cmカットするなど細かなサイズ感がポイント。 |
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山本浩さん 『街中をスマートに野山を楽しく駆けめぐるレジャーバイク』として開発された1971年のZ50-Aを所有する山本さん。当時のパンフレットを見た時にこのバイクが欲しいと強く想い、1年ほど前に購入。当時のオプションパーツも付けられており、今にない魅力がたっぷり詰まっている。 |
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