NC750S Dual Clutch Transmission<ABS>E Package 871,560円(4月21日)
★ホンダ NC750S Dual Clutch Transmission<ABS>E Package 車両解説
750となった“ニューミッドコンセプト”シリーズのNC750SにE Packageタイプを設定
並列2気筒のシリンダー前傾角を62度と深くすることでエンジン全高を下げ、車体のレイアウトに自由度が得られる軽量コンパクトな新型700ccエンジンをゼロから開発。それに合わせて、低い位置にメインパイプ配置することが可能となったローフレームの組み合わせにより誕生した“ニューミッドコンセプト”シリーズ。
2012年2月のNC700X、4月のNC700S、インテグラの発売以降多くのファンを獲得してきたが、わずか2年足らずの2014年1月に早くもモデルチェンジが行われ750となった。好調な販売ばかりでなく、未だ残にる日本独自の規格といえる“ナナハン”を試験車両とする大型自動二輪免許の存在も背景にありそうだ。スタート時のNCシリーズは、排気量669cm3であり、実質650クラスだった。教習車両、試験車両に使われるかどうかは、潜在ユーザー層となる教習生へのアピールの面からも重要なことだろう。ただ排気量アップの要因はもちろんそれだけではなく、生み出された余裕を排出ガス規制や騒音規制対策、はたまた好燃費化にも貢献させている。
750となっても、共通のプラットフォームを使い回すことでより多様なニーズに合わせたモデル群を展開する、というNCシリーズの基本戦略は変わらず。“オン・オフ”モデルとして開発されたNC750Xと、“ネイキッド・スポーツ”のNC750Sを一足早く1月24日に発売。前モデルは海外でトップバッターデビューを飾った“スクーティング・モーターサイクル”のインテグラのみ若干遅れて2月7日発売となった。NC750X、NC750Sに用意される“デュアル・クラッチ・トランスミッション”仕様、NC750Xのローシート“TypeLD”仕様(NC750X)、そして“ABS”仕様の各仕様も、すべて発売開始日に合わせてラインナップされていた。
750シリーズのエンジンは、ボアを4mm拡大してボア77mm×ストローク80mmとなり、総排気量745cm3から低中回転域での力強い走りを実現。ピストンに樹脂コーティングを施すとともに、摩擦を低減するローラー式ロッカーアームにアルミ材を採用するなどの特徴的なメカニズムは踏襲されたが、従来の一軸バランサーは、さらなる低振動化の実現を図るため二軸式へと変更された。トランスミッションのハイレシオ化も行われ、デュアル・クラッチ・トランスミッションも新エンジンに合わせて変速特性が見直された。
車体面では基本構造に変化はないのでほぼ同一といえるが、インテグラではリアのスイングアームがアルミ化されたほか、フロントカウルとシート形状も変更。また、スポーティなストライプの採用やゴールドカラーの前後ホイールを装着したインテグラSタイプも追加されるなど新型NCシリーズでは一番変更点の多いモデルとなった。
NC750Sでは、タイヤの変更が行われていないことを除けばNC750Xと同様の変更で、ニューCBシリーズなどで採用されている瞬間燃費、および平均燃費などが表示できる機能を持つ燃費計が新たに装備された。また、シート表皮の変更、アジャストタイプのブレーキレバーも採用された。
今回、NC750シリーズに新たにタイプ設定された“E Package”は、CB400SF/SBやCB1300SF/SBシリーズなどで導入が始まったETC、グリップヒーターが標準装備される仕様で、NC750Sでは、DCT搭載車のみにタイプ設定された。ETC車載器と5段階に温度調節が可能で装着の目立たない“スポーツグリップヒーター”、そして足でギアチェンジ操作を可能とする“DTCチェンジペダル”を装備するモデルだ。
★HONDA プレスリリースより (2014年4月14日)
「NC750X」「NC750S」「インテグラ」にETC車載器とグリップヒーターを装備した
「E Package」タイプを設定し発売
Hondaは、「NC750X」「NC750S」「インテグラ」に、ツーリングなどで利便性の高いETC車載器とグリップヒーターを装備した「E Package」※1タイプを設定し、それぞれ4月21日(月)に発売します。
NC750Xは、ローダウン仕様のType LDを含め、デュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)搭載車にタイプ設定しています。ETC車載器と、5段階の温度調節可能なスポーツグリップヒーター、足元でのチェンジ操作に対応したDCTチェンジペダルを装備しています。
車体色は、マットパールグレアホワイト、ソードシルバーメタリック、パールスペンサーブルーの3色を設定しています。
NC750Sは、DCT搭載車にタイプ設定しています。NC750Xと同様に、ETC車載器と、5段階の温度調節可能なスポーツグリップヒーター、足元でのチェンジ操作に対応したDCTチェンジペダルを装備しています。車体色は、マットパールグレアホワイト、グラファイトブラックの2色を設定しています。
インテグラと、専用色ホイールなどを採用したスポーティタイプの「インテグラ S」のそれぞれに、ETC車載器と、5段階の温度調節可能なスポーツグリップヒーターを装備しています。車体色は、インテグラにはマットパールグレアホワイト、キャンディーアルカディアンレッドの2色を設定。インテグラ Sは、マットガンパウダーブラックメタリック1色の設定としています。
※1 工場装着・受注生産車。「Honda 二輪ETC標準装備車取扱店」で販売します。使用するにあたり、セットアップとセットアップ費用、および決済用のETCカードが必要です。
- ●販売計画台数(国内・年間)
- NC750Xシリーズ合計 2,500台
- NC750Sシリーズ合計 1,300台
- インテグラシリーズ合計 500台
- ●メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
- NC750X デュアル・クラッチ・トランスミッション<ABS> E Package 924,480円(消費税抜き本体価格 856,000円)
- NC750X TypeLD デュアル・クラッチ・トランスミッション<ABS> E Package 924,480円(消費税抜き本体価格 856,000円)
- NC750S デュアル・クラッチ・トランスミッション<ABS> E Package 871,560円(消費税抜き本体価格 807,000円)
- インテグラ E Package 961,200円(消費税抜き本体価格 890,000円)
- インテグラ S E Package 982,800円(消費税抜き本体価格 910,000円)
- ※価格には(リサイクル費用を含む)保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
★主要諸元
車名型式 | EBL-RC70 | |
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NC750S デュアル・クラッチ・トランスミッション<ABS> E Package | ||
発売日 | 2014年4月21日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.195×0.780×1.130 | |
軸距(m) | 1.525 | |
最低地上高(m) | 0.140 | |
シート高(m) | 0.790 | |
車両重量(kg) | 227 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L) | 42.5(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時) | |
29.0(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時) | ||
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転小半径(m) | 3.0 | |
エンジン型式 | RC70E | |
水冷4ストローク直列2気筒SOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 745 | |
内径×行程(mm) | 77.0×80.0 | |
圧縮比 | 10.7 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 40[54]/6,250 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 68[6.9]/4,750 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI] | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 14 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング式 | |
変速機形式 | 電子式6段変速(DCT) | |
変速比 | 1速 | 2.666 |
2速 | 1.904 | |
3速 | 1.454 | |
4速 | 1.200 | |
5速 | 1.033 | |
6速 | 0.864 | |
減速比1次/2次 | 1.921×2.294 | |
キャスター(度) | 27°00′ | |
トレール(mm) | 110 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR17M/C 58W |
後 | 160/60ZR17M/C 69W | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式(プロリンク) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※2 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
※3 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。