NM4-01 999,000円(4月21日発売)
★ホンダ NM4-01 車両解説
新感覚のライディングフィールを追求した“コンセプトモデル”NM4-01を市販開始
今年3月のモーターサイクルショーで突然のデビューを飾った、ホンダの“コンセプトモデル”NM4。その斬新なスタイルもさることながら、誰もがショーのためのコンセプトモデルと思ったこのNM4を、わずかひと月も経たずに市場へ投入するという、その後の発表にはさらに驚かされた。モーターサイクルショーに登場したその時点で、すでに生産ラインが稼働していたということなのだから。価格も99万9千円(消費税8%込み)と、“夢”でも“憧れ”のマシンでもない、多くの方がその気になれば手の出せる価格帯に設定されていた。まあ、そこら辺の秘密は、エンジンと基本的な車体周りの構成がNC750シリーズをベースに開発したと考えられることで、このリーズナブルな価格が実現できたということだろう。
水冷4ストローク直列2気筒SOHC4バルブ、745cm3エンジンは、ボア×ストロークの77.0×80.0mmや、最高出力、トルク等がNC750Sと同一だが、より低・中回転域で力強いトルク特性を発揮する味付けがされた。トランスミッションはDCT(Dual Clutch Transmission)を標準で装備。
一方車体周りの方はそれほど共通項は多くない。ホイールベースも、NC750Sで1,525mm、NC750Xは1,540mmだったが、NM4では1,645mmの超ロングホイールベース設定となっている(クルーザーながらCTX700はショートで1,530mm)。採用されたホイールもこれまでのNC系がフロント、リア、ともに17インチの最新ジオメトリーを持っていたのに対して、NM4ではフロントに18インチホイールが採用されている。シート高もCTX700シリーズの720mmよりさらに低い650mmとしたシート高など、ダイヤモンドタイプのフレームはほぼ一新されたといっていい。
あれこれメカニズムを紹介するよりも、このマシンの真髄はそのスタイルにある。デザインテーマは「フロントマッシブスタイリング」と「コクピットポジション」。大胆な面構成と塊感を打ち出したフロントフェアリング。ビルトインしたミラーの処理も新しい。リアはカウルをすっきりと絞り込むことで、フロントのマッシブさを強調。また200/50ZR17というファットなリアタイヤとの対比も図っているという。
★HONDA プレスリリースより (2014年4月10日)
圧倒的な存在感を放つ新コンセプトモデル「NM4-01」を発売
Hondaは、圧倒的存在感のある独自のスタイリングと、新感覚のライディングフィールを追求した新コンセプトモデル「NM4-01(エヌエムフォー ゼロワン)」を4月21日(月)に発売します。
このNM4-01は、「近未来」と「COOL」を開発のテーマに設定し、これまでのモーターサイクルとは一線を画した新感覚で独自のスタイリングを実現しています。
デザインでは、コンセプトに掲げた「フロントマッシブスタイリング」と、ライダーが潜り込むように着座し、インストルメントパネル越しに見える風景から構成される「コックピットポジション」を具現化しています。このコックピットポジションと、アジャスタブルタイプの起立式バックレストによって、新感覚のライディングフィールを楽しむことができます。また、DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)の走行モードと連動した可変色メーターの採用によって、マシンを操縦する感覚を高め、NM4-01ならではの世界観を演出します。
力強さと塊感を表現したフロント回りは、ウインカーランプよりも奥まった位置にLEDヘッドライトを搭載し、フロントフェアリングの左右にはビルトインしたミラーや小物などを収納できるユーティリティーボックスを設けています。また、テールランプとウインカーランプにもLEDを採用しています。リア回りは200mm幅のワイドタイヤとローフォルムを強調し絞り込んだテールカウルによって、力強さを演出しています。
なお、個性的なスタイリングと安定感のある素直なハンドリングを実現するために、プラットフォームを新開発しています。
エンジンは、低・中回転域で力強いトルク特性の水冷・4ストローク・直列2気筒745cm3を搭載。トランスミッションはDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)を標準装備しています。
- ●販売計画台数(国内・年間)
- 1,200台
- ●メーカー希望小売価格(消費税8%込み)
- 999,000円(消費税抜き本体価格 925,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。
- =NM4-01の主な特長=
- ●スタイリング
- 既存のモーターサイクルの枠に捉われない、全く新しいデザインにチャレンジしました。
- デザインのテーマを、「フロントマッシブスタイリング」と「コックピットポジション」に設定。フロントデザインは、大胆な面構成と塊感を表現し、フェアリングにビルトインしたミラーやLEDヘッドライトの採用によって、特徴的なフロントフェイスを実現しています。
- リアデザインは、テールカウルを絞り込むことでフロントマッシブスタイリングを強調させるとともに、200mm幅のワイドタイヤを装着することによって、迫力のある独特のリアビューとしています。
- ライダーがマシンに潜り込むようなライディングポジションと、独特な視界の広がりがもたらすコックピットポジションを実現するために、650mmの低いシート高とアジャスタブルタイプのバックレストによって、ライダーと車両が一体となるような特徴的なシルエットを実現しています。
- メーターは、Honda二輪車としては初採用となる、DCTの走行モードと連動した可変色メーターを採用
- ニュートラルと、Dモード、Sモード、MTモードそれぞれに応じ、メーターのバックライトと発光リングの色が変化し、操る感覚を演出しています。バックライトとリング色は、ユーザーの好みに応じて、25色の中から、任意の色を選択可能とすることでNM4-01の個性を演出しています。
- ●車体・足回り
- NM4-01の独特のスタイリングを実現するために、新開発したフレームボディーや前・後サスペンション、ホイールなどのプラットフォームが、安定感のある素直なハンドリングと乗り心地を両立しています。フロントフォークには、インナーチューブ径φ43mmのテレスコピックタイプを、リアには、軽量で剛性を確保したアルミ製中空スイングアームにプロリンクサスペンションを装着することで、乗り心地の良さと車体安定に寄与しています。
- ホイールは、新デザインの10本スポークのアルミキャストホイールを採用。フロントタイヤは、フロントマッシブスタイリング実現のため18インチを採用。17インチのリアタイヤは、200mm幅のワイドタイヤを装着することで、迫力のあるスタイリングを際立たせています。
- ブレーキは、安心感のあるABSを標準装備としています。
- ●エンジン
- NM4-01ならではの新感覚のライディングフィールを体感するために、低・中回転域で力強いトルク特性の水冷・4ストローク・直列2気筒745cm3に、マニュアルトランスミッションを自動変速化したDCTを搭載しています。走行モードには、状況に応じて的確シフトアップ/ダウンを自動的に行う「ATモード」、シフトスイッチにより任意に変速できる「MTモード」を設定。ATモードには、一般走行に適した「Dモード」と、スポーティーな走行に適した「Sモード」がああります。「Dモード」はライダーの操作から市街地や峠道などさまざまな走行環境を判断し、適切に変速を制御します。さらに、ATモード走行中にも「シフトアップ/ダウン」スイッチで変速を可能としています。これらの先進機構によって、爽快でダイレクト感のある走りを楽しむことができます。
- ●主な装備
- ・前後4段階、角度3段階に調整可能なバックレスト機能を持たせたピリオンシート
- ・フロントフェアリング左右にはユーティリティーボックスを装備 左側:1L容量※1(アクセサリーソケットを装備) 右側:3L容量※1
- ・LED採用のヘッドライト、テールランプ、ウインカーランプ(前後)
- ※1 Honda測定値
- ●カラーバリエーション
- マットバリスティックブラックメタリックと、パールグレアホワイトの2色を設定しています。
★主要諸元
車名型式 | EBL-RC82 | |
---|---|---|
NM4-01 | ||
発売日 | 2014年4月21日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.380×0.810×1.170 | |
軸距(m) | 1.645 | |
最低地上高(m) | 0.130 | |
シート高(m) | 0.650 | |
車両重量(kg) | 245 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※ | 38.0(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時) | |
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転小半径(m) | 3.2 | |
エンジン型式 | RC70E | |
水冷4ストローク直列2気筒SOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 745 | |
内径×行程(mm) | 77.0×80.0 | |
圧縮比 | 10.7 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 40[54]/6,250 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 68[6.9]/4,750 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI] | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 11 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイル・スプリング | |
変速機形式 | 電子式6段変速(DCT) | |
変速比 | 1速 | 2.666 |
2速 | 1.904 | |
3速 | 1.454 | |
4速 | 1.200 | |
5速 | 1.033 | |
6速 | 0.864 | |
減速比1次/2次 | 1.921/2.294 | |
キャスター(度) | 33°00′ | |
トレール(mm) | 110 | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70ZR18M/C 59W |
後 | 200/50ZR17M/C 75W | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式(プロリンク) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |
※ 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります