ST250 Eタイプ 484,920円(4月14日発売)
★スズキ ST250 Eタイプ 車両解説
“ベーシック・スポーツ”ST250 Eタイプが新色1色を追加して2014年モデルに
そのルーツを探ればボルティーへと遡れるSUZUKIのシンプル・シングル・スポーツ。ST250の名称を得て発売開始されたのは2003年12月。セルと、マニュアルデコンプ式キックが併設された“アップグレード版”のEタイプは、一足遅れて年明けの2004年1月に発売されている。
エンジンは、ボルティーの4バルブに対して2バルブをあえて採用。排気ポートもシングルとし、燃焼室形状の見直しなどにより燃費、オイル消費量、出力・トルク特性などを向上させていた。ただ時代に合わせた新技術の導入も行われており、スズキ独自の高速メッキシリンダー「SCEM」を採用するなどの“進化”も果たしている。
前後18インチのタイヤにスポークホイール、丸く大きなヘッドライト、タンデムが独立したセパレートシートなど「日常使用のために必要かつ充分な性能と機能を備え、シンプルかつ低価格を追求」した原点バイクの登場だった(ST250の発売当時の価格は、349,000円)。
その後、2008年2月に排出ガス規制対応のためのマイナーチェンジを受けて現在のモデルへとつながっている。
この時のマイナーチェンジ内容は、環境規制対応のためのフューエルインジェクション化と触媒マフラーの採用がメインで、また、特徴的でもあったEタイプのセル・キック併用方式は、セルのみの採用となった。また、キック仕様のみだったベーシックモデルのST250はラインナップから消えている。
そして2012年3月、Eタイプに新色2色が加わって、計3色のカラーラインナップの2012年モデルへと発展した。2年ぶりの今回のマイナーチェンジも、基本的にはカラー設定の変更だが、それ以外にフレームカラーを黒に統一、「S」エンブレムの変更が行われた。
★SUZUKI プレスリリースより (2012年3月1日)
軽二輪ロードスポーツモデル
「ST250 Eタイプ」の車体色を変更して発売
スズキ株式会社は、249cm3単気筒エンジンを搭載するトラディショナルなスタイルの軽二輪ロードスポーツモデル「ST250 Eタイプ」の車体色を変更し、4月14日(月)より発売する。
- ●主な変更点
- ・車体色のキャンディダークチェリーレッドを新色「フォックスオレンジメタリック/グラススパークルブラック」(橙色/黒)に変更し、「パールミラージュホワイト/グラススパークルブラック」(白/黒)、「グラスミッドナイトブラウン」(茶色)の3色設定とした。
- ・フレーム色を黒に統一した。
- ・Sエンブレムの変更。
- ※主要諸元に変更は無い。
- ●主な特長
- ・燃費性能、始動性に優れるフューエルインジェクションシステムを採用。
- ・低中速で力強く、扱いやすい特性の249cm3空冷単気筒エンジンは、シリンダーフィンの美しいクラシカルな外観としている。また、放熱性・耐久性に優れるSCEM※アルミメッキシリンダーを採用。
- ・マフラー、ヘッドライトケースなど各部にクロームメッキを施し、フロントフォーク、エンジンケースはバフクリア仕上げとし、トラディショナルなスタイリングを際立たせた。
- ※SUZUKI Composite Electrochemical Material
- 商品名
- ST250 Eタイプ(ST250XK9)
- メーカー希望小売価格
- 484,920円(消費税抜き 449,000円)
- 発売日
- 2014年4月14日
- 車体色3色
- フォックスオレンジメタリック/グラススパークルブラック(JGS)、パールミラージュホワイト/グラススパークルブラック(AB3)、グラスミッドナイトブラウン(ANX)
★主要諸元
車名型式 | JBK-NJ4CA | |
---|---|---|
ST250 Eタイプ | ||
発売日 | 2014年4月14日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.070×0.750×1.075 | |
軸距(m) | 1.375 | |
最低地上高(m) | 0.165 | |
シート高(m) | 0.770 | |
車両重量(kg) | 146 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費(km/L) | 48.0(60km/h定地走行テスト値) | |
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転半径(m) | 2.4 | |
エンジン型式 | J438 | |
空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ | ||
総排気量(cm3) | 249 | |
内径×行程(mm) | 72.0×61.2 | |
圧縮比 | 9.2 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 14[19]/7,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 21[2.1]/5,500 | |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式 | |
潤滑油方式 | ウエットサンプ式 | |
潤滑油容量(L) | 1.7 | |
燃料タンク容量(L) | 12 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.636 |
2速 | 1.687 | |
3速 | 1.200 | |
4速 | 0.952 | |
5速 | 0.818 | |
減速比1次/2次 | 3.238/2.866 | |
キャスター(度) | 25°55′ | |
トレール(mm) | 92 | |
タイヤサイズ | 前 | 90/90-18M/C 51S |
後 | 110/90-18M/C 61S | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 機械式リーディングトレーリング | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |