GSR750 ABS 969,840円(4月2日発売)

★スズキ GSR750 ABS 車両解説

“アグレッシブ・ストリートファイター”GSR750 ABSをカラーチェンジ

2010年10月のインターモトで発表されたスズキのミドルクラス“ストリートファイター”GSR750。翌’11年から海外で発売開始され、それまでのGSR600の後継モデルとして人気を得ているモデルだ。750専用として開発されたエンジンとしては最後のモデルといえる’05GSX-R750のものをベースに、カムプロフィールの変更、レブリミッターの採用などにより中低速域での圧倒的なパフォーマンスを狙って再開発し搭載している。

ちなみにGSX-Rのヒストリーでは、’04年、’05年モデルのミドルクラスGSX-Rは、純粋なレーサー・レプリカとして開発されたGSX-R600と、サーキットからストリートへとパフォーマンスの比重を移して開発されたGSX-R750、ときっちり性格分けがなされていた。この’05GSX-Rが一つの節目となり、翌’06年からのミドルクラスGSX-Rは、GSX-R600が開発の主体となり、750はそれの排気量アップ版というスタイルに変更されている。

GSR750 ABS開発のスタートは、リーマンショックの翌年’09年頃だというのに、わざわざ’05モデルのエンジンが採用されたのには理由があったのだ。もともとGSX-R750の長い歴史の中でもストリートパフォーマンスに特に力が入れられ、しかも750専用設計としてはラストとなった“K5エンジン”だからこそ白羽の矢が立ったというわけだ。

ちなみにGSX-R750からの変更の最大のポイントは、カムプロフィールの変更と吸排気系の見直しにより燃焼効率の向上が図られたことで、徹底したフリクションロスの低減とともに、11,500rpmのレッドゾーンまでのほとんどの回転域で、ベースとなったGSX-R750よりも出力、トルクともに上回る数値を発生している。GSX-R750のレッドゾーン、14,500rpmをリミッターを装備して抑え込むことで最高出力の数値を106PSの枠内に収めているという。

専用で開発されたフレームも特徴的だ。GSX-R750やGSR600と異なり、アルミのツインスパーフレームではなくD字断面を持つスチール製のツインスパーフレームなのだ。このメインフレームに通常の丸断面のチューブラーフレームを組み合わせたコンパクトなフレームとなっている。足回りにはフロントにφ41mmインナーチューブとゴールドアルマイト処理したアウターチューブを持つカヤバ製の倒立フロントフォーク。リアはプログレッシブリンケージを介してカヤバ製モノショックを作動させる通常のスイングアームタイプ。7段階プリロード調節機構付だ。ブレーキはフロントにφ310mmフルフローティングのデュアル、リアはφ240mmシングルで、電子制御式ABSと組み合わせている。

今回のモデルチェンジは、カラーリングの変更と「Sエンブレム」の変更のみで、諸元、メカニズムに変更は無し。
 

GSR750 ABS。カラーは3色。新色の青×銀「パールビガーブルー×ミスティックシルバーメタリック」(ASU)。
GSR750 ABS。既存色の白「パールグレッシャーホワイト」(YWW)。
GSR750 ABS。既存色の黒「マットブラックメタリックNo.2」(YKV)。

★SUZUKI プレスリリースより (2014年3月21日)

斬新なスタイリングと爽快な走りを特長とした
新型ロードスポーツバイク「GSR750 ABS」をカラーリング変更して発売

スズキ株式会社は、斬新なスタイリングと爽快な走りを特長とする新型ロードスポーツバイク「GSR750 ABS」のカラーリングを変更して4月2日より発売する。

「GSR750 ABS」は、2013年3月より日本で販売を開始し、好評を得ているロードスポーツバイクである。エッジを効かせた車体各部のデザインにより、コンパクトで斬新なスタイリングを実現した。

ハンドル、ステップを自然な乗車姿勢に適した位置に設定し、213kgと軽量な車体は取り回し性にも配慮した。エンジンは高性能スポーツバイク「GSX-R750」用をベースに、街乗りで多用する中低速域を扱いやすく設定し、街中やワインディングロードでの爽快な走りを楽しめる特性とした。さらにエンジンの燃焼効率を向上させることで30.0km/L※の低燃費を実現した。
※60km/h定地走行燃費(km/L)。国土交通省届出値。定地燃費は定められた試験条件のもとでの数値。実際の走行は、この条件(気象・道路・車両・運転・整備などの状況)が異なってくるため、それに応じて燃費が異なる。

●主な変更点
・車体色の変更
新色の青/銀「パールビガーブルー/ミスティックシルバーメタリック」(ASU)、既存色の白「パールグレッシャーホワイト」(YWW)、黒「マットブラックメタリックNo.2」(YKV)の3色設定とした。
・Sエンブレムの変更
※主要諸元に変更は無い。
 
●GSR750 ABSの主な特長
 
デザイン
・コンパクトに引き締まった車体には、エッジを効かせたデザインのヘッドライトカウル、フロントフェンダー、フレームサイドカバー等を採用し、近未来的で斬新なスタイリングを採用した
・ヘッドライトの左右両端に、特徴的な形状のブルーインナーレンズを採用したポジションランプを配置
 
エンジン
・海外仕様車と同一の出力特性とし、市街地での扱いやすさと高い加速力を実現
・エンジンの燃焼効率を向上させることより、30.0km/L※の低燃費を実現
 
その他の装備
・ライダーのブレーキ操作を一定範囲内で補助する電子制御式ABSを標準装備
・メーターパネルには、アナログ式タコメーターと白色LED照明の大型液晶パネルを採用
・大型液晶パネルはスピードメーター、ギヤポジションインジケーター、燃料計、時計等を常時表示し、さらに燃費計やトリップメーター等を選択表示する機能を採用
商品名
GSR750 ABS(GSR750AL4)
メーカー希望小売価格(消費税8%)
969,840円(消費税抜き 898,000円)
※価格には、保険料、税金(消費税を除く)、登録に伴う費用は含まれない
発売日
2014年4月2日
車体色3色
パールビガーブルー/ミスティックシルバーメタリック(ASU)、パールグレッシャーホワイト(YWW)、マットブラックメタリックNo.2(YKV)