VFR1200X デュアル・クラッチ・トランスミッション 1,837,500円(3月7日発売)
★ホンダ VFR1200X デュアル・クラッチ・トランスミッション 車両解説
ホンダのデュアル・パーパスマシンのフラッグシップ“Crosstourer”を国内販売
2010年のEICMAショーでコンセプトモデルとしてデビュー、そして2012年からヨーロッパを中心に投入されたホンダのフラグシップ・デュアル・パーパスマシン、Crosstourerがいよいよ国内発売開始される。
VFR1200Fと同様ハイテク技術満載で開発された1,236cm3、V型4気筒、SOHC4バルブエンジンに、二輪車両用としては世界初といわれた有段式自動変速機“Dual Clutch Transmission”を組み合わせ、市街地から長距離ツーリングまでさまざまなシチュエーションに対応できる、まさにフラッグシップ・デュアル・パーパスにふさわしいマシンとなっている。
ちなみにホンダではデュアル・パーパスという名称ではなく、“クロスオーバー”、クロスオーバー・モデルと呼んでいる。また開発にあたってのコンセプトは「オールロード・グランツーリスモ」だったという。
ユニカム・バルブトレイン、スロットル・バイ・ワイヤ、セレクタブルトルクコントロールなどのハイテク技術以外の最新装備としては、自動でウインカーをオフにする“ウインカーオートキャンセラー”、そして今やフラグシップには当然となってきたETC車載器、5段階の設定が可能なグリップヒーター、ナックルガード、そしてメンテナンスに便利なメインスタンドなどを標準で装備。
★HONDA プレスリリースより (2014年2月21日)
市街地から長距離ツーリングまで余裕をもって楽しめる
「VFR1200X デュアル・クラッチ・トランスミッション」を発売
Hondaは、力強い出力特性の水冷・4ストローク・OHC・V型4気筒エンジンを搭載したオン・オフロードスタイルの「VFR1200X デュアル・クラッチ・トランスミッション」※1を3月7日(金)に発売します。
このモデルは、「オールロード・グランツーリスモ」を開発コンセプトに掲げた、Hondaのクロスオーバーコンセプト※2のフラッグシップモデルです。デュアル・クラッチ・トランスミッション(以下、DCT)を標準装備するなどして、市街地走行から長距離ツーリングまで、さまざまなシチュエーションで余裕を持って操る楽しみと快適な走行を徹底的に追求しています。
エンジンは、Honda伝統のV型4気筒1,236cm3を搭載。低・中速域から高速域まで力強い出力特性としています。また、トランスミッションはHondaが二輪車用として独自に開発した有段式自動変速機DCTを搭載。オートマチックモードとマニュアルモードが選択でき、簡単な操作でダイレクト感のある走行フィーリングを味わうことができます。また、ライダーが後輪の駆動力のレベルを必要に応じて任意に選択できる「Hondaセレクタブル トルク コントロール」を採用しています。
車体は、高い剛性感としなやかさを両立したダイヤモンドタイプのフレームを採用。フロントサスペンションには倒立タイプのテレスコピックを、リアサスペンションにはプロアームとプロリンクをそれぞれ組み合わせて装着しています。また、前・後ホイールには、チューブレスタイヤの装着に対応したワイヤースポークホイールを採用し、しなやかな足回りを実現しています。なお、シートは日本人の体格を考慮した専用設計とし、810mm※3の低いシート高を実現しています。
スタイリングは、ボリューム感にあふれる堂々としたデザインで、大地をおおらかに走破するイメージとしています。車体色は、精悍なイメージのマットチタニウムブレードメタリック1色の設定です。
また、「コンバインドABS」や、ツーリングの利便性を高めるETC車載器※4、グリップヒーター、メインスタンドを装備するなど充実した内容としています。
※1 受注生産車。「Honda二輪ETC標準装備車取扱店」で販売します
※2 Hondaの二輪車開発における新たなチャレンジの方向性で、「異なる価値を高次元で融合させる」思想
※3 Honda測定値
※4 使用するにあたり、セットアップとセットアップ費用、および決済後のETCカードが必要です
- ●販売計画台数(国内・年間)
- 150台
- ●メーカー希望小売価格(消費税5%込み)
- 1,837,500円(消費税抜き本体価格 1,750,000円)
- ※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません。
- =VFR1200X デュアル・クラッチ・トランスミッションの主な特長=
- ●スタイリング
- オンロードとオフロードを融合したクロスオーバーコンセプトに基づき、躍動感と精悍さにあふれたスタイリングを実現。フロントカウルは、エアマネージメントに優れたシャープな形状にするとともに、ウインドプロテクション効果の高いウインドスクリーンを装備しています。
- 車体色は、大自然をイメージしたマットチタニウムブレードメタリック1色の設定です。
- ●エンジン
- 水冷・4ストローク・OHC・V型4気筒1,236cm3のエンジンは、低・中速域から高速域まで力強い出力特性とし、市街地から高速走行に至るまで快適な走行フィーリングを追求しています。
- シリンダーの挟み角(Vバンク角)は、1次振動を極限まで抑えるために76°に設定。また、点火タイミングには不等間隔爆発を採用することで、スムーズさと力強い鼓動感を両立しています。
- エンジンの軽量・コンパクト化の取り組みとしては、Honda独創のユニカムバルブトレインを採用し、シリンダーヘッド部のコンパクト化とマスの集中を実現しています。なお、スロットルボディーには、スロットルの開度を電気信号を介して伝達する「スロットル・バイ・ワイヤ」方式を採用することで、リニアなスロットルフィーリングを実現しています。
- DCTは、ATモードとMTモードの2種類の走行モードを設定。ATモードでは、市街地走行からスポーティーな走行までをカバーするDモードと、よりスポーティーな走行に適したSモードを任意に選択できます。MTモードでは、手元のスイッチでシフトアップとシフトダウン操作を行うことにより、マニュアルミッション車に近い操作フィーリングを楽しむことができます。
- ライダーが必要に応じて任意に後輪への駆動力のレベル(3レベル+オフ)を選択できるHondaセレクタブル トルク コントロールを採用しており、走行中に前・後輪の回転差を感知し、そこから算出したスリップ率がライダーの選択したレベル以上となった場合、燃料噴射のコントロールを図りエンジントルクを最適化することで、ライダーがイメージする走行の実現を目指しました。
- ●車体
- 足着き性を考慮した810mmの低いシート高や幅広いアップハンドルの採用などで、おおらかでゆったりとしたライディングポジションを可能としています。また、容量21L※3という大きな燃料タンクを採用し、航続距離を伸ばすとともに給油の頻度を少なくすることができます。未舗装路の走行にも対応したストローク量の多い前後サスペンションや、チューブレスタイヤの装着を可能としたワイヤースポークホイールの採用などで、さまざまなシチュエーションにおけるしなやかで安心感のある走行を追求しています。
- なお、後輪への駆動力の伝達には、静粛性と耐久性に優れるシャフトドライブシステムを採用しています。
- ブレーキシステムは、フットブレーキを操作すると前・後輪に適切に制動力を配分するコンビブレーキに、ABSを組み合わせた「コンバインドABS」を標準装備し、安心感を高めています。
- ●その他の装備
- ・自動でウインカーの点滅をOFFにするウインカーオートキャンセラー
- ・メンテナンス時に便利なメインスタンド
- ・ETC車載器
- ・寒冷時の快適性を高める、5段階の温度設定が可能なグリップヒーター
- ・シャープなデザインのナックルガード
★主要諸元
車名型式 | EBL-SC70 | |
---|---|---|
VFR1200X デュアル・クラッチ・トランスミッション | ||
発売日 | 2014年3月7日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.280×0.915×1.320 | |
軸距(m) | 1.590 | |
最低地上高(m) | 0.165 | |
シート高(m) | 0.810 | |
車両重量(kg) | 288 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※5 | 23.5(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時) | |
17.5(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※6 | ||
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転小半径(m) | 2.7 | |
エンジン型式 | SC70E | |
水冷4ストロークV型4気筒SOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 1,236 | |
内径×行程(mm) | 81.0×60.0 | |
圧縮比 | 12.0 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 78[106]/6,000 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 125[12.7]/5,500 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI] | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 21 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイル・スプリング | |
変速機形式 | 電子式6段変速 | |
変速比 | 1速 | 2.250 |
2速 | 1.700 | |
3速 | 1.304 | |
4速 | 1.107 | |
5速 | 0.966 | |
6速 | 0.885 | |
減速比1次/2次 | 1.738/0.951×1.117×2.545 | |
キャスター(度) | 28°00′ | |
トレール(mm) | 106 | |
タイヤサイズ | 前 | 110/80R19M/C 59V |
後 | 150/70R17M/C 69V | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク(コンバインドABSブレーキ) |
後 | 油圧式シングルディスク(コンバインドABSブレーキ) | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(倒立タイプ) |
後 | スイングアーム式(プロアーム) | |
フレーム形式 | ダイヤモンド |