CTX1300 1,837,500円(2月21日発売)
★ホンダ CTX1300 車両解説
「快適技術の体感」新クルーザーシリーズにCTX1300を導入
「快適技術の体感」の開発コンセプトのもと開発され、昨年7月に国内で発売開始されたCTX700シリーズ。そのCTX700シリーズのカウル付モデルのデザインイメージを引き継いだボディとST1300 Pan-Europeanのエンジン、車体周りを組み合わせたといえるモデル。
同じCTXでも、CTX700シリーズがNCシリーズに特徴的な深く前傾させたパラツインを搭載していたのに対して、こちらCTX1300ではクランク軸を前後方向に配置する水冷90度V型4気筒エンジンを搭載する。4灯LEDヘッドライト、手元のスイッチで様々な情報を確認できるTFT液晶パネルや、ブルートゥース対応のオーディオシステム、自動でウインカーの点滅をオフにするウインカーオートキャンセラーなどを採用している。全長2,380mm(CTX700は2,255cm)、全幅940mm(同855mm)、全高1,170mm(同1,165mm)と車体サイズは若干大きくなっている程度だが、搭載される水冷4ストロークDOHC4バルブV型4気筒エンジンの総排気量は1,261cm3とCTX700の倍近くなっているのが特徴だ。
ちなみにCTX700、CTX1300と続くホンダの新しいクルーザーのデザインは、2008年3月発売のDN-01に源流を発しているといえる。HFT(Human-Friendly Transmission)というあまりに凝ったオートマチックのメカニズムの方に目を奪われ気味だったが、このDN-01でホンダが提唱した新しいクルーザーのスタイル、それがCTX700、そしてこのCTX1300へと昇華され、より一層新しい流れを強調するデザインになったといえる。イメージで言えばゴールドウイングのF6Bなどにもこの新スタイルのクルーザーの流れを感じ取ることが出来る。
★HONDA プレスリリースより (2014年2月14日)
新型のクルーザーモデル「CTX1300」を発売
Hondaは、水冷・4ストローク・DOHC・縦置きV型4気筒エンジンを搭載した新型のクルーザーモデル「CTX1300」※1を2月21日(金)に発売します。
CTX1300は、「快適技術の体感」を開発コンセプトに掲げたCTXシリーズのフラッグシップモデルです。足着き性を考慮した低シート高の車体はもとより、エンジンや各種装備などのあらゆる領域で優れた快適性を追求しています。
スタイリングには、CTXシリーズ共通の力強い「水平基調デザイン」を採用。特徴的なフロントカウルは、LEDヘッドライトの採用によって、個性的でダイナミックな面構成としています。機能美を追求した存在感あふれる縦置きのV型4気筒エンジンと、流麗なデザインのエキゾーストパイプやマフラーなどによって、ダイナミックで高級感のあるスタイリングとしています。また、740mm※2という低シート高の実現によって、低く構えた独特のプロポーションと取り回しやすさを両立させています。
エンジンは、低・中速域で力強いトルク特性とし、市街地で扱いやすく、縦置きV型4気筒独特の鼓動感を楽しむことができます。
車体は、専用設計のフレームとして、フロントサスペンションには倒立タイプのテレスコピックを、リアサスペンションにアルミ製スイングアームに2本クッションをそれぞれ装着しています。また、前・後輪には新デザインでスタイリッシュなアルミキャストホイールを採用しています。
装備は、コンバインドABSと、ツーリングの利便性を高めるパニアケース、ETC車載器、グリップヒーター、オーディオを標準装備するなど、充実した内容としています。
※1 受注生産車。「Honda二輪ETC標準装備車取扱店」で販売します。使用するにあたり、セットアップとセットアップ費用および決済後のETCカードが必要です
※2 Honda測定値
- ●販売計画台数
- (国内・年間) シリーズ合計 200台
- ●メーカー希望小売価格
- 1,837,500円(消費税抜き本体価格 1,750,000円)
- ※価格には(リサイクル費用を含む)保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません
- =CTX1300の主な特長=
- ●スタイリング
- CTXシリーズ共通の水平基調デザインを採用し、ロー&ロングのプロポーションとしています。ヘッドライト、ウインカー、テールランプには、デザインの自由度の向上に寄与し、被視認性に優れたLEDを採用。フロントビューは、流麗かつダイナミックで塊感のあるフロントカウルに、4灯式の高輝度LEDヘッドライトを装備。また、LEDのウインカーを、フロントカウルと一体化したサイドミラーに組み込むことで個性的かつ精悍なイメージとしています。
- リアビューは、左右が跳ね上がるような形状のLEDテールランプや、LEDのストップランプとウインカーの採用により、個性的なデザインと被視認性に優れたものとしています。また、標準装備のスタイリッシュなパニアケースによって、CTX1300独自の存在感あるスタイリングとしています。
- ●エンジン
- 水冷・4ストローク・DOHC・縦置きV型4気筒1,261cm3のエンジンは、低・中域でトルクフルな特性とし、市街地での扱いやすさを追求。また、2軸2次バランサーの採用によって不快な振動を抑え、高速走行において静粛性が高く快適な走りを実現しています。左右に2本ずつ振り分けたエキゾーストパイプは、前側に延長部を設けることで、各気筒の排気音をコントロールし鼓動感にあふれるV型4気筒のサウンドを際立たせています。
- ●車体・装備
- 740mmという低いシート高や幅広いアップハンドルの採用などで、ゆったりとしたライディングポジションを可能としています。また、燃料タンクをシート下に配置した低重心設計によって、安定感のある走りに寄与しています。
- ブレーキシステムは、フットブレーキを操作すると前・後輪に適切に制動力を配分するコンバインドブレーキに、ABSを組み合わせたコンバインドABSを標準装備。さらに、駆動輪の回転数を制御することで過剰なスリップを抑え、車体挙動の変化を抑制する「トラクション・コントロール・システム(TCS)」を標準装備しています。このシステムは、車輪速センサーで得た信号情報をABSモジュレーターを介してECUに送り、スリップ率を算出。電子制御燃料噴射装置(PGM-FI※3)の噴射の間引きパターンを判断し、駆動輪の回転を制御します。
ユーティリティーでは、専用デザインで標準装備である35L※2のパニアケースを左右に配置することで、長距離ツーリングでの利便性を高めています。また、専用に開発したオーディオは、Bluetooth®※4に対応しています。対応するデジタル音響製品(オーディオ、スマートフォン、ヘッドセット)を、ワイヤレスで使用できます。また、メーターの左右に配置した高音質50Wスピーカーと、最大出力40W×2のアンプによって、迫力あるサウンドを提供します。 - ※3 PGM-FIはHondaの登録商標です
- ※4 すべてのBluetooth®機器との接続を保証するものではありません。また、Bluetooth®機器の位置により音切れなどが発生する場合があります。Bluetooth®は米国Bluetooth SIG, Inc.の登録商標です
- ●その他の装備
- ・ETC車載器を標準装備
- ・寒冷時の快適性を高める、5段階の温度設定が可能なグリップヒーターを標準装備
- ・自動でウインカーの点滅をOFFにするウインカーオートキャンセラー
- ・メンテナンス時に便利なメインスタンド
- ・オーディオシステムに音楽ファイル再生用USB端子を装備(USB機器の充電が可能)
- ・シート下にアクセサリーソケットを装備
- ●カラーバリエーション
- ダークネスブラックメタリックとパールサンビームホワイトの2種類を設定しています。
★主要諸元
車名型式 | EBL-SC74 | |
---|---|---|
CTX1300 | ||
発売日 | 2014年2月21日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2,380×0.940×1.170 | |
軸距(m) | 1.640 | |
最低地上高(m) | 0.130 | |
シート高(m) | 0.740 | |
車両重量(kg) | 338 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L)※5 | 27.2(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時) | |
18.5(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)※6 | ||
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転小半径(m) | 3.2 | |
エンジン型式 | SC74E | |
水冷4ストロークV型4気筒DOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 1,261 | |
内径×行程(mm) | 78.0×66.0 | |
圧縮比 | 10.0 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 62[84]/6,000 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 106[10.8]/4,750 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置[PGM-FI] | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 19 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング式 | |
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | |
変速比 | 1速 | 2.571 |
2速 | 1.722 | |
3速 | 1.258 | |
4速 | 1.041 | |
5速 | 0.862 | |
減速比1次/2次 | 1.785/0.878×2.833 | |
キャスター(度) | 28°30′ | |
トレール(mm) | 118 | |
タイヤサイズ | 前 | 130/70R18M/C 63V |
後 | 200/50R17M/C 75V | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式(倒立タイプ) |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | ダブルクレードルタイプ |
※5 燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞など)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
※6 WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果に基づいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます