XP500A TMAX(TMAX530 ABS BRONZE MAX)1,050,000円(1月27日発売)

★ヤマハ XP500A TMAX(TMAX530 ABS BRONZE MAX) 車両解説

TMAX530国内仕様の2014年モデルは“ブロンズマックス”を追加

スタイルはスクーターに似ていながら、走行性能はスポーツモデル、というユニークな乗り物「TMAX」が国内市場にも導入されて今年で13年目(2001年8月に国内発売開始)。その後、他社からも“オートマチック・スポーツモデル”が登場するなど、スポーツモデルに対するオートマチック化は徐々に広まってきているが、それにしてもこの10数年で劇的な環境変化があったかと言えば、残念ながら未だあくまで独自のモデル、バリエーション的なものとしてしか認知されていないというのが現状だろう。ホンダのDCT車の登場でも、かつてクルマの世界で起こったオートマチック化への雪崩現象が起こってきているとは、まだまだ言えない。

そんな世間の情勢はともかく、この10余年でTMAXは熱烈なファンを着実に増やしてきたのは事実。オートマチックがどうのこうのではなく、TMAXの「スタイル」、「走り」そのものが支持されてきた証だ。支持されていればこその10余年。海外では2000年の12月から発売開始。2004年9月に初のモデルチェンジを受け、F.I.(フューエルインジェクション)化や、φ41mmフロントフォーク、ラジアルタイヤなどを新たに装備。2005年9月には、特別カラーや、ツートーンシートなどの“スポーティ・ハイクラス”をイメージしたSPECIALモデル発売。2006年2月、2007年2月には、それぞれカラーリング変更によるイヤーモデル。

さらに2008年7月発売(海外では2007年9月のパリショーでデビュー、2007年10月から発売)のモデルでは、ついに新設計フレームを採用、前後15インチ化、そしてキープコンセプトながらもデザイン一新などで“走りのパフォーマンス”と“クオリティ感”をより向上させた新型に発展している。2009年11月には、TMAXの誕生10周年を記念した「TMAX 10th Annversary WHITEMAX」を発売。専用のホワイトカラーのボディに、コクピットへのカーボン柄水圧転写パーツの織り込み、ツートーンカラーホイール、ツートーンシート、専用エンブレムの採用などが行われたモデルだ。

最近では、2010年8月に新色のハイテックシルバーが追加され、2011年4月には車両用車体制振ダンパー“パフォーマンスダンパー”を海外でのオプション部品として設定。2011年7月には、ヤマハのロードレース世界選手権参戦50周年を記念した「TMAX WGP50thAnniversary Edition」を発売。おなじみのヤマハのレーシングイメージといえるスピードグラフィック外装、記念エンブレムなどを採用した限定仕様が発売されている。ちなみにこの年のロードレース世界選手権、6月25日のオランダGPと7月24日のアメリカGPでは、懐かしいスピードグラフィック外装が与えられた特別カラーのYZR-M1が走っている。

そして2012年の秋、フレームから前後サスに至るまで、すべてに渡って見直された新型TMAXが海外でデビューした。何から何まで新しい、しかし“オートマチック・スポーツモデル”というTMAXのコンセプトにはいささかも揺るぎなく、時代に合わせた各部の改良が行われた。で、当然国内のファンも新型の発売を期待したのだが、残念ながらしばしおあずけ。国内向けには500版の継続モデルとなるXP500 TMAXがリリースされていた。

この新型TMAXは、2009年11月に発売されて人気を呼んだ“WHITEMAX”を彷彿させるモデルで、白の車体色に(黒ベースもラインアップ)ツートーンシートやシルバーアルマイトのブレーキキャリパーキャップ、ブロンズカラーのメーターパネルとホワイトLEDメーター、リム部を切削加工しツートーンカラー化した前後ホイールなどを採用していた。海外仕様と国内仕様の違いが分かりやすいように、海外仕様はTMAX530と排気量を付けて呼び分けられることになった。その待望の新型TMAX、TMAX530が国内でも発売されたのは2013年6月、半年遅れながら国内のユーザーも新型に乗れるようになった。2001年の初代、2004年の2代目、2008年の3代目、そして2012年の新型TMAX530と、4代目にわたって人気を得てきたTMAXは、オートマチック時代の到来が何時になるのかにかかわらず、今後もさらに“TMAXワールド”を広げて行くことだろう。

今回、2014年モデルを発売するにあたって、本体のTMAX530シリーズに変更はなく、新たに“ヨーロピアン・ダンディズム”をコンセプトにしたスペシャル・カラーモデル“ブロンズマックス”をラインアップしている。

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XP500A TMAX(TMAX530 ABS BRONZE MAX)。マットダークイエローイッシュグレイメタリック1(マットブラウン)という“大人のカラー”を採用。
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XP500A TMAX(TMAX530 ABS BRONZE MAX)。XP500A TMAX(TMAX530 ABS BLACK MAX)、XP500A TMAX(TMAX530 ABS)、XP500 TMAX(TMAX530)の3タイプは継続発売。

★YAMAHA プレスリリースより (2014年1月21日)

クオリティ感溢れる新色の「TMAX530 ABS BRONZE MAX」を追加
「TMAX530」2014年モデルを発売

ヤマハ発動機株式会社は、スポーティな走行性と利便性で人気の「TMAX530」のラインナップに「TMAX530 ABS BRONZE MAX」(ブロンズマックス)を追加し、2014年1月27日より発売します。

「TMAX530 ABS BRONZE MAX」は“ヨーロピアン・ダンディズム”をコンセプトに、パフォーマンスと実用性、エレガントさを調和した新色の「マットダークイエローイッシュグレイメタリック1」(マットブラウン)を施したモデルです。落ち着いた大人の雰囲気が漂い車体各部の特別仕様と相まってクオリティ感を表現しています。

なお、「TMAX530 ABS BLACK MAX」、「TMAX530 ABS」、「TMAX530」は継続設定となります。

<名称><カラーリング>
XP500A TMAX(TMAX530 ABS BRONZE MAX)
・マットダークイエローイッシュグレイメタリック1(マットブラウン)
XP500A TMAX(TMAX530 ABS BLACK MAX)
・マットブラック2(マットブラック)
XP500A TMAX(TMAX530 ABS)
・ブラックメタリックM(ブラック)
・ブルーイッシュホワイトカクテル1(ホワイト)
XP500A TMAX(TMAX530)
・ブラックメタリックM(ブラック)
・ブルーイッシュホワイトカクテル1(ホワイト)
 
<発売日>
2014年1月27日
※XP500A TMAX(TMAX530 ABS BRONZE MAX)以外は継続発売
 
<メーカー希望小売価格>
「XP500A TMAX(TMAX530 ABS BRONZE MAX)」1,050,000円(本体価格1,000,000円、消費税50,000円)
「XP500A TMAX(TMAX530 ABS BLACK MAX)」1,050,000円(本体価格1,000,000円、消費税50,000円)
「XP500A TMAX(TMAX530 ABS)」1,018,500円(本体価格970,000円、消費税48,500円)
「XP500A TMAX(TMAX530)」966,000円(本体価格920,000円、消費税46,000円)
※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録な
 
<販売計画>
800台(年間・国内)
 
「TMAX530 ABS BRONZE MAX」フィーチャーマップ
※「MADE IN IWATA JAPAN」の表記入りエンブレム
★専用メーター(専用パネル、ホワイトバックライト+ブロンズ調メーターベゼル)
★ブラックウッドパターンのメーター、ハンドルまわり(水圧転写)
※アルミガーニッシュプレート(「TMAX INNOVATIVE TECHNOLOGY」文字入り)
※ツートン塗装フェンダー
※ボディと同色塗装ホイール
・水冷530cm3直列2気筒FIのCVTエンジン
※ローグロスブラック塗装グリップエンド
★シートステッチ、ワディングアクセント、バックレストエンブレム
※ブラックメタリックX塗装スタンディングハンドル
※マットブラウン(トップカバー)
★マットブラック塗装(リアフェンダーステー)
※ブラッククロームエンブレム
 
※印は「TMAX530 ABS BRONZE MAX」だけの特別フィーチャー
★印は「TMAX530 ABS BLACK MAX」と共通フィーチャー

★主要諸元

車名型式 EBL-SJ12J
「XP500 TMAX」「XP500A TMAX」
発売日 2014年1月27日
全長×全幅×全高(m) 2.200×0.775×1.425
軸距(m) 1.580
最低地上高(m) 0.125
シート高(m) 0.800
車両重量(kg) 217〈221〉
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費(km/L) 27.0(30km/h定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) -
エンジン型式 J413E
水冷4ストローク直列2気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 530
内径×行程(mm) 68.0×73.0
圧縮比 10.9
最高出力(kW[PS]/rpm) 35[48]/6,750
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 53[5.4]/5,250
燃料供給装置形式 フューエルインジェクション
始動方式 セルフ式
点火方式 TCI(トランジスタ)式
潤滑油方式 強制圧送ドライサンプ
潤滑油容量(L) 3.5
燃料タンク容量(L) 15
クラッチ形式 湿式遠心多板
変速機形式 Vベルト式無段変速
変速比 2.041~6.034
キャスター(度) 25°00′
トレール(mm) 92
タイヤサイズ 120/70R15M/C56H
160/601R15M/C67H
ブレーキ形式 油圧式ダブルディスク
油圧式シングルディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム
フレーム形式 ダイヤモンド

※〈 〉内は「XP500A TMAX」(「BRONZE MAX」「BLACK MAX」含む)