ほとばしる汗! 泥! アドレナリン!
By 杉沼“えりか様”えりか
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今年いちばん真剣になった! と言っても過言ではないくらい“マジ”でした。今回のレース。お声掛けいただいたときに「昨年、我がチームは優勝をしています。今年も狙いたいと思います」という中尾さんからのご依頼で「やばやば!」という状況だったワケです。最近はバイクで林道を走ったりもしていますが、それがどれだけレースに生かしきれるのか? というか、生かせるも何もないな……という切ない状況のまま本番当日。
90分耐久レースではライバル視していたク○タ編集部が目の前でチェーンが外れ、駆け寄って修理する我がチーム。敵対していながらも、共にオフロードを走る同士。仲間っていいな! と思いつつ、手慣れた様子で工具をガチャガチャとやっている私たちメンバーに頼もしさを感じるのでした(私はハンドルを押さえることぐらいしかできない)。
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でもって、いざメディア対抗レース(チーム対抗オフロードリレーとの混走 )。勉さんが最初にスタートし、ほぼトップに近い状況! おおー☆と興奮しつつ、自分の番が近づいていたのであまりの緊張に意識が遠のきそうになる事態に……。
しかも1人2周だからあっという間。2番目の濱矢さんが走るも、目まぐるしいレースのため、もはや何位で走っているのか把握できていないまま私の番に。
無我夢中で誰を追い抜き、追い抜かれたのかは記憶になし(汗)。
直線ではアクセル全開にし、カーブでは小回りを意識し、タイムロスにつながる転倒はマストで回避。激しい動悸と高揚感。この瞬間が本当に楽しーーーーーーーーー!
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タケさんにゼッケンを託しGO!! 勢いよく走る姿は勇ましく、無事に戻ってくるのを祈るのでした。そのあとは勉さんとタケさんに再び走っていただき、結果は見事3位!
ギリギリまで2位かと思っていたら因縁のク○タがなんとゴール! 編集部全員の満面の笑みが眩しすぎて直視できないほど悔しい思いをしました。ぐぐぐ……。でレースって本当に楽しい! 土の上を走るのって本当におもしろい! メンバーの皆さま、すてきな思い出をありがとうございました!
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大事なところ強打も、我慢なのだ
By 濱矢“ハマちゃん”文夫
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本番のメディア対抗レースは午後だから、肩慣らしとして、午前の『Enjoy 90分レース』にもチーム参戦。朝早く到着したから、タイヤがバリ山で、年式の新しいCRF100Fをゲットできていた。早起きは三文の得である。チームの男性陣で46歳の私が最年少という平均年齢の高さ。年寄りは早起きが得意である。
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「ふふふ、ここでもうライバルチームより一歩先んじたな」と思った。スタートライダーは私。ローリングスタートのハズだけど、みんな1周目から飛ばす抜かす……。まじめに前走者について走っていていたら、かなり後ろからのスタートに。しまった……。あれ、たぶん、昨年も同じことを思ったなぁ。あわててフルスロットル。が、なんだかエンジンがおかしい……カブるような感じで吹けない。開けると排気音はもももももも〜。前を同じメディアのク○タチーム員、Y氏が走っていたから、ロックオン。
「瞬殺だ!」と思ったが、エンジンがそんなだから離されはしないけど、追い越すのに苦労した。そんなこんなで、二人目のライダー、松井さんにバトンタッチ。見ていたら、やっぱり速度が伸びてない。
3人目、えりか様の時に別のマシンにチェンジ。これで普通に走れるようになった。
えりか様は、最初の周は10分台、2周目は6分台、3周目は4分台と、驚異的な進歩。これは、午後のレースもイケる、とニヤリ。4人目、タケさんの時にチェーンが外れたけれど(これも昨年と同じ)、マシンの不具合や、えりか様の実力が素晴らしいことが分かって良かった。
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そして、本番。『チーム対抗オフロードリレー』をむかえた。バトンとなるビブスがヘルメットを取らなくても脱げることが事前に判明し、今年は脱がない作戦。スタートライダーは松井さん。ルマン式でバイクに跨りキックスタート。1コーナーは3番手くらい。さすがだ。途中で2位になり、トップの選手との差は小さい。
そしてセカンドは私。トップのDAYTONAチームのビブス受け渡しが驚異的な早さにピットで既に差を付けられてしまった。3位のfrmチームとほぼ並んでスタート。気合十分。コースは午前のレースより簡単で短いから1周なんてあっという間。ジャンプを思いっきり飛んだら、着地のショックで片足が外れて、股ぐらの大事なところを強打。#$%&’()……ガマンだ。もう元気な息子いるし(あそこじゃなく本当の人間のことね)、子供が出来なくなってもかまわない。スロットルを開けることに集中。
なんとか誰にも抜かれず走っていると、前方にトップチームの女性ライダーが見えてきた。心のオーバーテイクボタンを押して、ズバッとアウトから(かぶせ気味だったのでごめんなさい)。1位で交代エリアに帰ってこれた。でもやっぱり向こうはピット作業がものすごく早い。ぐぬぬぬ。
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えりか様も頑張って、大きく順位を落とさずに2周を走りきった。3人目はタケさん。ビブス脱着にひっかかって、ここで少し時間がかかったが、まずまず。トップは独走で、2位のfrmチームと常に接戦。ここで、また不運が。この時、既にシフトペダルの先っちょがなかったのである。しかし白髪のBAJAライダー、タケさんは猛然と走り、松井さんへバトンタッチ。鬼神の走りで2位キープ。最終ライダーは順番的には私だけど、より速く走れるタケさんに託す。1位ははるか彼方。2位の座に照準を絞る。接戦を制して2位で帰ってきた。やった! と思っていたら。にっくきク○タチームが我が物顔で万歳をしている。2位は自分たちだとしたり顔。何?????????????? いったいどこで抜かれた?
なんと全日本モトクロス選手権IA2の富田俊樹選手をこっそり起用していたという。それも1回ならまだ許せるが、2周ずつ交代の6回スティントの内、2回も走らせた。子供の喧嘩に、プロ格闘家を連れてくるとは卑怯な(笑)。
まあ、それでも3位表彰台でよかった。本気で燃えて楽しかった。死語だけど来年はリベンジだ。
そんな内輪だけでなく、一般のエントラントの方も1日中楽しそうに泥まみれでコースを走り回っていたのが印象的だった。目を三角にして飛ばさない絶妙なゆるさが素晴らしい。楽しいイベントだった。やっぱり土の上をバイクで走るのは面白いな。
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負けると、悔しいーーーっ!
By 鈴木“タケさん”武仁
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国道254号東松山から川島町方面に走ると、一面の霧で雲の上を漂う感じだ。まだ午前6時だ。
──あれ? シフトアップが出来ない。左足のストロークは虚しくも空気をかきあげた。2速全開、インからは何度も目にしたウェアーを着たフリーライドマガジン誌(以下frm)の三上編集長が通り過ぎて行く。やべー抜かれた。──
今日は、ホンダオフロードミーティングだ。昨日の夕方に電話があって、急遽参加することになった。会社を退職して暫くたつが、以前の仕事でお世話になった方からのお誘いなので、とても嬉しくて、二つ返事で即OK(※ありがとうございます! By 中尾祥司拝)。
オフビレ到着は集合指定時間の前だったので、本部の方にぷらぷらと散歩がてら歩いて行くと、昔の仕事仲間がトラックから試乗車を降ろしたり、ブースのテントを張ったりと忙しく動き廻っていた。邪魔になるので車に戻り、コーヒータイム。程なく本日のチームメイトから連絡があり、パドックの場所を連絡し、無事合流。
受け付けを済ませ借用するマシンを選びに。ハマちゃんが、最新の外観とほぼ新品のタイヤの組み合わせのマシンをチョイス。こっちは、タイスケもレギュレーションも判らぬままに、時間が過ぎ、90分レースとなる。CRF100Fも何台かは参加しているが、250とか150の台数が多い。
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スタートライダーは勉ちゃん、次にハマちゃん、その後にエリカさま、最後に俺の番。ゼッケンとマシンを引き継ぎコースイン。1速2速とシフトアップ、いいぞ、3速? あれ? ギアが入らない。よくよく考えたらたら、チェンジペダルは大人用じゃないんだな。その後は調子良く前車をパスしながら走る。
ガチャガチャ、な、な、なんだ? 突然ストップ。チェーンが外れた。リアだけじゃなく、フロントも。工具無しじゃ無理。そこに勉ちゃんが工具を持って颯爽と現れる。あまりにも格好良過ぎだよ。神? 仏? サッサと直して、また快調に走行。マシンの調子は高回転側の燃調が今イチ合ってない感じなので、レース後にマシンチェンジ。ホイールアッシーを前後共交換。 その間に、なんと、あの、あの、あのエリカ様が、温かい珈琲を淹れてくれた。感激!
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午後のレースは、“チーム対抗オフロードリレー”、これにメディア対抗レースが組み込まれている。2周走ってライダー交代し、合計12周走り、速さを競うはず? このレースで昨年は1位だったチームですから、プレッシャーは大きい。
走行順は午前中のレースと一緒。俺は四番手。スタートはハマちゃん。二番手でライダー交代、えりか様も無事。勉ちゃんも他誌のエースライダー、マナちゃん(MXライダー)とのバトルを制し、なんとか順位をキープし、俺の番。
マシンに跨りコースイン。すぐ後ろには、昨年のBaja1000でチームメイトだったfrmの三上さんが来るのがわかった。コースは本コースを半分に分けてあるので、勝負は後半にあるストレートと、その後にある最終高速コーナーだ。それ以外は2速から3速のミドルだから。ところが、スタートして、すぐにチェンジペダル(アームはあった)が無い事に気がついた。無理やりアームを掻き上げてのシフトチェンジだ。これはまずい。コーナーからの立ち上がりでのシフトアップが遅れる。ストレートから最終コーナーにかけての最高速が大分低い。三上さーん、お願いだから抜かないでー。あー、でも、この願いは彼には伝わらなかった。コーナーの突っ込みて、インからずばっと抜かれて、残念無念。その後の轍からの登りでも引き離され完敗。
それでも、他のチームメイトが頑張ってくれたので、結果は3位。俺の失敗がーー。 特に、マシンの修理をしてあげたり、色々と知恵を与えた2位の某誌チームに負けた事は、悔しーー。と、こんな結末だったのさ。来年はきっとノア様が今年の仇を取ってくれること信じているからね。
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Hotter than yesterday.
By 松井“ベンちゃん”勉
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オフロードヴィレッジが見える長い橋をわたる。去年は朝焼けと富士山、今年は川面から立ち上った白い霧が幻想的な風景を作っていた。あれから1年。ホンダオフロードミーティングに胸が躍る。
CRF100Fを使って、いい大人が思いっきりオフロードを楽しむ。それに今日はコンディションも最高。埃がひどいほど乾いていなく、埋まるほどぬかっていない。で、風邪+発熱+悪寒でレースをお休みする事になったノア(ノア・セレン)に替わって、助っ人・タケさん(元・H社A研究所の鈴木武仁さん)、凄腕女子ライダーとしてえりか様(杉沼えりか)を加えた僕達は、午前中の90分耐久を走り抜き、お昼を食べる頃には「来年もこのメンバーで行きましょう」的固いチームワークに咳き込むノアを忘れる……。
そして午後。チームリレーの時間がやってきた。昨年同様、90分耐久では色々とマシンのだめ出しを済ませ(笑)、スタートの時を迎える。やっぱりドキドキする。ガチャン、とスターティングマシンが降りバイクに駆け出す変則ルマン式スタート。
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バイクに跨がり、キック一発、始動させ第一コーナーへ。
「やった! ホールショットだぜ」の人から3番目、3位で1コーナーをクリア。2位の人、ハイペースだ。しめしめ、自爆するパターンか……なんて腹黒い妄想をし、ラインをふさがれないよう、イン側をつくことにする。ところがその人は強かった。
結局、2周目の交代まで2車身程度の差のままライダー交代エリアへ。いやぁ、熱いバトルでした。
一人2周×6人。4人の我がチームは、もう一度ボクに走るチャンスが巡ってくる。そのセカンドスティント、たすき代わりのゼッケンを被りCRF100Fにうち跨がる。体重に物を言わせたトラクションでぐんぐん加速。そして素早くシフトアップ!
あれ? あれれ! 思わず左足元を見る。チェンジペダルのアームはあるけど、つま先で掻き上げるべきあの横棒(踏面とか呼ばれる部分です)の姿がない。マジか! スっと伸びたアームにつま先を引っかけ苦肉のシフトアップ。でもシフトダウンは比較的確実に決まる。
なんだよ、と思う間もなく、目の前にライバル出現。しかもオフの手練れらしい。スタート時の邪念を反省し、素直に「抜きたい」と祈る。何個目かのジャンプで飛距離勝負を挑む。CRF100F、ゴメン、フルストロークさせて。
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その後もなんとか気持ち良く走り最終走者・タケさんへ。
最高だね。100㏄のバイクながら侮れない速さ、ラインを見つけて速く走れた時……等々。その嬉しさは心を虜にする原点。そこに笑える自分がいる事を再確認できてホントに良かった。主催者のみなさん、ライバルの皆さん、どうもありがとうございました!
次回は「負けるもんか(笑)」。ではでは!!
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ポデュウム第3位オメデトーーーッ! & アリガトーーーッ!
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←賞品をかけたク○タチームとのジャンケン。勝ったぜっ、えりか。※写真をクリックすると、決勝進出のためのジャンケンに負けたえりか様が見られます。ちなみに、パーで負けました。勝ったのはfrm誌の三上編集長です。
↙↓結果は3位。ジャンケンにも負け豪華賞品のゲットならず。それでもジャケットを賞品としていただきました。このイベントの記念品Tシャツとともに、読者の皆様への、“あわてん坊のサンタクロース”並みのクリスマスプレゼントと致します。以下↓ がプレゼント商品です。
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