XVS950CU BOLT/XVS950CU BOLT-R 874,650円~968,100円(12月10日/ABSモデルは2014年1月20日発売)
★ヤマハ XVS950CU BOLT/XVS950CU BOLT-R 車両解説
ヤマハの新クルーザーラインナップ“BOLT”シリーズを発売
「Star original Bobber, Best for Urban Fun Ride!」(スターシリーズならではのボバースタイルと市街地走行の楽しさ)をコンセプトに掲げて開発された、シンプルな外観に都市近郊でのショートライドでの快適な走行性を備えたモデル、が新たにヤマハのクルーザーシリーズに加わったBOLTだ。
エンジンは、XVS950Aに搭載されていた挟み角60度のV型2気筒をベースに開発された空冷ツインで、バランサーを廃して3軸をコンパクトに配置する最新エンジン技術によるマスの集中化なども行われているエンジンで、シンプルで扱いやすいパワー特性となっているという。このエンジンを搭載するのはこれまたコンパクトでシンプルなダブルクレードルフレームで、XVS400シリーズ同様エンジンを車体の強度材としても活用するリジッドマウント方式を採用している。
本格的なクルーザースタイルのXVS950Aに対して、スポーティなボバースタイルを取り入れたXVS950CU BOLTシリーズ、都市部の若者を惹きつけ、強力なライバルの牙城を突き崩すことができるのか注目されるモデルだ。
★YAMAHA プレスリリースより (2013年11月8日)
シンプルなスタイリングと軽快な走りがクルーザーの世界観を広げる
新製品「XVS950CU BOLT」及び「XVS950CU BOLT-R」
ヤマハ発動機株式会社は、950ccの空冷Vツインエンジンを搭載し、ヤマハクルーザーの新ラインナップとなる「XVS950CU BOLT(ボルト)」、及び「XVS950CU BOLT-R(ボルトR スペック)」を2013年12月10日より発売します。(ABS装備車は2014年1月20日より発売)
「XVS950CU BOLT」及び「XVS950CU BOLT-R」は、<Star original Bobber, Best for Urban Fun Ride!>(スターシリーズならではのボバースタイル※と市街地走行の楽しさ)をコンセプトに掲げ開発、シンプルな外観に都市近郊でのショートライドでの快適な走行性を備えたモデルです。
主な特徴は、1)市街地走行にも適した走行性と車体サイズ、2)“ボバー”感あるスタイル、3)ロウメタル&塊感あるボディデザイン、などです。なお「XVS950CU BOLT-R」は、ゴールドリザーバータンク付きリアサスペンションなどを装備した上級モデルです。両モデルともABS装備車を設定しています。
※Bobber:北米で近年人気のクルーザーのカテゴリーのひとつ。不整地オーバルコースを周回するレースのイメージを源流とし、装備を都市部のショートライドに必要なものに限定したカスタマイズのトレンド。外装を簡素化しスリムでコンパクトな車体などが特徴。
- <名称>
- 「XVS950CU BOLT」、「XVS950CU BOLT-R」、「XVS950CU BOLT(A)」「XVS950CU BOLT-R(A)」
- <発売日>
- 「XVS950CU BOLT」、「XVS950CU BOLT-R」 2013年12月10日
- 「XVS950CU BOLT(A)」「XVS950CU BOLT-R(A)」 2014年1月20日
- <メーカー希望小売価格>
- 「XVS950CU BOLT」874,650円(本体価格833,000円、消費税41,650円)
「XVS950CU BOLT-R」918,750円(本体価格875,000円、消費税43,750円)
「XVS950CU BOLT(A)」924,000円(本体価格880,000円、消費税44,000円)
「XVS950CU BOLT-R(A)」968,100円(本体価格922,000円、消費税46,100円) - ※(A)はABS装着車。
- ※メーカー希望小売価格(リサイクル費用含む)には、保険料、税金(除く消費税)、登録などに伴う諸費用は含まれない。
- <カラーリング>
- 「XVS950CU BOLT」
- ■ブラックメタリックX(ブラック)
- ■ブルーイッシュホワイトカクテル1(ホワイト)
- 「XVS950CU BOLT-R」
- ■ブラックメタリックX(ブラック)
- ■マットグレーメタリック3(マットグレー)
- 「XVS950CU BOLT」(A)
- ■ブラックメタリックX(ブラック)
- 「XVS950CU BOLT-R(A)」
- ■ブラックメタリックX(ブラック)
- <販売計画>
- 2,500台(シリーズ合計/年間、国内)
- ※お問い合わせは、「ヤマハ発動機お客様相談室(フリーダイヤル0120-090-819)」。
- 《開発の狙い》
- 国内小型二輪市場では、「SR400」や「XVS400」など、空冷エンジンに象徴されるシンプルな外観と扱いやすい車体サイズが、本物志向からファッション志向まで幅広い層に高い支持を受けています。新製品「XVS950CU BOLT」は、近年北米でのクルーザーモデルの新トレンドである“ボバー”スタイルを国内市場に提唱するとともに、「SR400」や「XVS400」などからのステップアップ需要にも応えるモデルとしました。
- 《主な特徴》
- 1) 軽快な走行性を支える空冷Vツイン
- 950ccの空冷・60度V型2気筒・4バルブエンジンを搭載。クランク軸、メイン軸、ドライブ軸の3 軸をコンパクトに設計してマスを集中化し、優れた走行性を支えるエンジンとなっています。
- 吸気用ダクトの形状と内部構造を専用設計したコンパクトなエアクリーナーを通じて新鮮な外気を取り入れ、専用セッティングによる燃料噴射で素早い燃焼を促進、優れたトルク特性を発揮します。
- 排気系には右側出しの2-1 エキゾーストパイプを採用しました。フロント側にまわり込んだ後気筒のエキゾーストパイプと、ショートサイレンサーが特徴です。なお、2次駆動にはカーボン芯線で21㎜幅のスリムなベルトドライブを採用、優れた加速感を支え、かつコンパクトな車体構成に貢献させています。
- 2) コンパクトなボディを支える新設計フレーム
- 新設計フレームは、コンパクトなダブルクレードル形式を採用しました。エンジン懸架は、「XVS400」シリーズと同様のエンジンを車体の強度材として活用するリジット方式を採用、心地よいパルス感をライダーに伝えます。ホイールベースは1,570㎜と短めに設定、各ディメンションとのバランスで市街地では扱いやすく、郊外では安定感あるハンドリングをもたらします。
- ホイールは新デザインのキャストホイール(「XVS950CU BOLT-R」は切削ホイール)、ブレーキは前後にウェーブ形状のディスクブレーキ(前フローティング)を採用しました。その他、コンパクトな12 リットルタンク、丸型液晶ディスプレイのスピードメーター(スモークレンズ)、スチール製ショートタイプ前後フェンダー、鞍型シートなどが特徴です。
- 3) “Ultimate Purely Bobber”(究極のボバースタイル)を具現化したデザイン
- ボディデザインは“Ultimate Purely Bobber”(究極のボバースタイル)のコンセプトに基づき、“ロウメタル・シンプル・スポーティ”の各要素を調和させています。
- “ロウメタル”を示唆するのが、エキゾーストパイプ、サイレンサー部のステンレスカバーやバフ掛けシリンダーフィンなどで、クルーザー系で定番のクローム処理ではなく生の金属素材を施しました。またタンクとシート間に僅かな隙間を設け、乗車姿勢からフレームが視認できるなど各所にボバー感を強調しています。
- 基本装備は最低限に絞り込み、コンパクトなエアクリーナー&シリンダーヘッドカバー、スリムなリアまわりなどをバランスさせ“シンプル”な外観としました。
- さらにエンジンと燃料タンクの密接した配置、空気の流れを演出する吸気用ダクト、エキゾーストパイプの有機的なレイアウトなどが、性能を可視化しながら“スポーティ”を印象づけています。
★主要諸元
車名型式 | EBL-VN04J | |
---|---|---|
XVS950CU BOLT/XVS950CU BOLT-R〈ABS〉 | ||
発売日 | 2013年12月10日〈2014年1月20日〉 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.290×0.830×1.120 | |
軸距(m) | 1.570 | |
最低地上高(m) | 0.130 | |
シート高(m) | 0.690 | |
車両重量(kg) | 247〈251〉 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費消費率(km/L) | 30.0(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時) | |
21.5(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時) | ||
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転半径(m) | - | |
エンジン型式 | - | |
空冷4ストロークV型2気筒SOHC4バルブ | ||
総排気量(cm3) | 941 | |
内径×行程(mm) | 85.0×83.0 | |
圧縮比 | 9.0 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 38[52]/5,500 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 80[8.2]/3,000 | |
燃料供給装置形式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | T.C.I.(トランジスタ式)式 | |
潤滑油方式 | 強制圧送ウェットサンプ | |
潤滑油容量(L) | 4.3 | |
燃料タンク容量(L) | 12 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング | |
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | |
変速比 | 1速 | 3.066 |
2速 | 2.062 | |
3速 | 1.578 | |
4速 | 1.259 | |
5速 | 1.041 | |
減速比1次/2次 | 1.674/2.333 | |
キャスター(度) | 29°00′ | |
トレール(mm) | 130 | |
タイヤサイズ | 前 | 100/90-19M/C 57H |
後 | 150/80B-16M/C 71H | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 油圧式シングルディスク | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム | |
フレーム形式 | ダブルクレードル |
※〈 〉内はABS装着車のデータです。
※燃費消費率は、定められた試験条件のもとでの値。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
※定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率。
※WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果からの計算値。