Ninja 400 649,950円(12月1日発売)

★カワサキ Ninja 400 車両解説

Ninja 400がさらなる進化に向けてフルモデルチェンジ

2010年8月に発売開始されたカワサキの新ミドル・スポーツ、Ninja 400がフルモデルチェンジを受けた。スズキのグラディウスなどとともに「ヨンヒャク」クラスを再び盛り上げるべく、カワサキが放ったマシンがフルカウルのツインスポーツNinja 400Rと、ノンカウル版のER-4nの兄弟モデルだった。

基本的には一足早く海外向けの2006年モデルとして発売されたER-6nとNinja 650R(ER-6F)の関係と同様で、フルカウルバージョンのNinja 400RとノンカウルバージョンのER-4nとして多くのユーザー層をカバーする戦略だった。翌2011年9月には、初のイヤーモデルとなる2012年モデルを発売している。といってもカラー&グラフィックの変更のみで、価格、諸元に変更は無し。そして2012年10月にもカラー&グラフィック変更のみで2013年モデルへと発展していた。

今回のフルモデルチェンジでは、カウルスポーツ版のNinja 400のみの登場で(しかもNinja 250同様、車名から“R”の文字が外されている)、旧モデルのようなノンカウル・バージョンは今のところアナウンスされていない。

デザインは先代のNinja 400Rのコンセプトを引き継いでおり、大型の二眼ヘッドライトを装備するフルカウルからテールにかけて“Ninja”一族のアグレッシブなイメージを守りながら、右サイドにオフセットされたモノサスをアクセントとして押し出すなど、旧モデルからの個性的なデザインDNAも引き継いでいる。

Ninja 400。カラーは2色の設定。こちら“キャンディバーントオレンジ×メタリックスパークブラック”。
もう一色は“メタリックムーンダストグレー×メタリックスパークブラック”。
Ninja 400でもラインナップされたスペシャル・エディション。旧モデルでのスペシャル・エディションは、2011年9月に“ライムグリーン×メタリックスパークブラック”の専用グラフィックを採用して初めて登場。そして2013年版では“メタリックムーンダストグレー×パールスターダストホワイト”の専用グラフィックを採用していた。新型Ninja 400のスペシャル・エディションは、“キャンディライムグリーン×メタリックスパークブラック”の特別塗装や、ホイールへのピンストライプを追加している。メーカー希望小売価格、669,900円。
Ninja 400スペシャル・エディションにはABS仕様もリリース。カラーは“キャンディライムグリーン×メタリックスパークブラック”とスペシャル・エディションと同一。ホイールの回転センサーのプラスやコントロールユニット等装備の追加で車重が2kgプラスの211kgとなっている。メーカー希望小売価格、720,300円。

★KAWASAKI プレスリリースより (2013年10月23日)

2014年モデル Ninja 400 新発売のご案内
モデル情報
車名(通称名) Ninja 400
モデルイヤー 2014
マーケットコード EX400EEF
型式 EBL-EX400E
発売予定日 2013年12月1日
型式指定・認定番号 17579
メーカー希望小売価格 649,950円
(本体価格619,000円、消費税30,950円)
カラー(カラーコード) キャンディバーントオレンジ×メタリックスパークブラック (ORG)
メタリックムーンダストグレー×メタリックスパークブラック(GRY)

■価格(リサイクル費用を含む)には保険料、税金(消費税を除く)、登録等に伴う諸費用は含まれません。
【Ninja 400】

フルフェアリングを装着したツインスポーツ、Ninja 400。この度Newモデルとして新登場いたします。旧モデルのバランス良くパッケージされたモデルを更に進化させよりシャープな印象つけました。 「Ninja」のイメージを強調するエッジの効いたフロントカウルはデュアルヘッドライトを装備し、高めのウインドスクリーンは優れたウインドプロテクション効果を発揮します。 また、ややアップライトなハンドル位置、空気抵抗を軽減するフロントカウルなど、スポーツ性能だけでなく高いツーリング性能も誇っています。 新設計の高張力鋼管ダブルぺリメタールフレームを採用し、搭載されるのはコンパクトな水冷DOHC4バルブ並列2気筒エンジン。 ツインならではの低中回転域の豊かなトルクと、スムーズなスロットルレスポンスが、市街地走行での扱いやすさと俊敏で飽きのこないスポーツ性能を両立しています。 メーターパネルには、新作のアナログ+液晶タイプに刷新し、多機能メーターを確立いたしました。 他にも、握りやすい大型のアルミ製グラブバーや、視認性に優れるLEDテールランプ、前後に装備したペタルディスクなど、所有感を満たしてくれる高品質で機能的な装備を誇っています。

■主な特徴
・ よりシャープなデザインによりアグレッシブなカウルなどの意匠部品デザインを変更しデザイン性、商品性を向上。
・ フロントフェンダーもよりシャープな形状でブラッシュアップ。
・ メータ-類は、アナログ+液晶タイプに刷新し、走行可能距離計、平均/瞬間燃費計を追加し視認性の向上を図りました。
・ 燃料タンクも高さを20mmアップし後端部分の傾斜をなだらかによりスポーティなスタイリングに。
・ マフラーのエンド部の跳ね上がり角度をより鋭角にデザイン。
・ シートは、スポーティなセパレートタイプを採用しウレタンの厚みをアップし座面の拡大を図り乗り心地を向上させました。
・ テールランプも従来よりもシャープな形状にしスポーティなスタイリングと商品性の向上。
・ スイングアーム リアアクスルホルダーを鍛造タイプに変更し商品性の向上。
・ 前後サスペンションともにセッティング変更し、従来からのスポーツ性を維持しながら乗り心地を向上。
・ エンジン放射熱対策として、サイドカウリング開口部を大きくとり、内側にも導風板を装備。さらにフレームカバーも追加し、熱が逃げやすくなり快適性が向上。
・ リアフレームの形状をモナカ形状に変更し、スタイリングの自由度を持たせスリム化と足つき性の向上。
・ クラッチレバーの荷重も扱いやすさを重視し軽くセットアップ。
・ エアロダイナミクスも風洞実験室でのテストを重ねライダーに走行風を当てない形状にしました。
・ ウィンドスクリーンは簡単な工具を使用することにより高さが三段階に変更が可能。
・ ライディングポジションについてハンドル幅をワイド化しアップライトなライディングポジションを保持。
・ ディメンションとして軽快なハンドリングを実現するためにトレールを変更しタイヤも最新スペックの物に変更しました。
・ エンジンパフォーマンスも数値では表しにくい低速から全域で向上させました。
■純正オプションパーツ(予定)
・ ETC車載器キット                  シングルシートカバー
・ エンジンガード                    パニアケースセット(GIVI製 35L)
・ トップケース(GIVI製 30L)            パニアケースブラケット
・ トップケースブラケット               カワサキシャックルロック
※当モデルは二輪車リサイクル(R)マーク付き対象車両です。価格には二輪車リサイクル費用が含まれます。
※当モデルは川崎重工業株式会社の海外工場、Kawasaki Motors Enterprise(Thailand) Co.,Ltd(KMT)で日本向けに生産された車両です。

★主要諸元

車名型式 EBL-EX400E
Ninja 400
発売日 2013年12月1日
全長×全幅×全高(m) 2.110×0.770×1.180
軸距(m) 1.410
最低地上高(m) 0.130
シート高(m) 0.805
車両重量(kg) 209
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L) 37.5(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)
24.0(WMTCモード値 クラス3-2 1名乗車時)
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) 2.7
エンジン型式 -
水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ
総排気量(cm3) 399
内径×行程(mm) 68.4×54.3
圧縮比 11.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 32[44]/9,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 37[3.8]/7,500
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置
始動方式 セルフ式
点火方式 電子進角式トランジスタ
潤滑油方式 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L) 2.4
燃料タンク容量(L) 15
クラッチ形式 湿式多板
変速機形式 常時噛合式6段リターン
変速比 1速 3.000
2速 2.166
3速 1.640
4速 1.360
5速 1.192
6速 1.040
減速比1次/2次 2.095/3.066
キャスター(度) 25°
トレール(mm) 110
タイヤサイズ 120/70ZR17M/C 58W
160/60ZR17M/C 69W
ブレーキ形式 φ300mm油圧式ダブルディスク
φ220mm油圧式ディスク
懸架方式 テレスコピック式
スイングアーム式
フレーム形式 ダイヤモンド

※1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状況などの諸条件により異なります。
※2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です。
※3:WMTCモード値とは、発進・加速・停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
※改良のため、仕様および諸元は予告なく変更することがあります。