スギヌマの感じる秋ーKLX250&125編 KLX2台で旅する奥多摩周遊ツーリング

KMJ

エンデューロレーサーをベースとしたKLX250と、小振りで取り回しの容易なKLX125の2台を乗り比べながらのツーリング。今回、一緒に旅をしてもらったのは吉田智彦さん。オフ車はハスラー125しか乗ったことがないという彼ですが、バッチリと乗りこなしてました!

 それは数週間前のことです。山関係の雑誌の特集のため、日光の白根山を登っていた時のことでした。私は毎度のことながら息は絶え絶え。今までの人生でバイクのエンジン動力に身を任せ過ぎたなぁと、痛感しつつ足を進めながらの世間話で今回のツーリングは実現しました。一緒に旅をして下さったのは吉田智彦さん。山や人物を中心に撮影をしているカメラマンさんで、あちらこちらへと旅をしている方です。彼も250ccのバイクに乗っているので「翌週、ツーリングに行くんですが、どこかオススメの場所ありますか?」と私が尋ねると「千葉に砂丘がありますよ。僕もまだ行ったことないんですけど…」ということだったので「じゃあ、その砂丘へ一緒に行きませんか? KLX2台で♪」とお誘いしたのです。

 …がっ! 出発前日に気づいたのです。125ccは東京湾アクアラインに乗ることができないということを…。うぅ…しまった。ということは、グルッと東京湾を周らないといけないのね。うーん、遠回りで時間かかるわ…どうしよ(汗)。と沈みゆく夕暮れに焦りを感じながら考えていると、吉田さんから「他の候補だと、埼玉方面に鍾乳洞がありますよ」という提案メール。ナイス! ナイスです、吉田さま!「じゃあ明日は鍾乳洞や奥多摩あたりをウロウロしましょう」と行き先が決まったのです(でもやっぱりどこか曖昧)。

 心配だったのは排気量のこと。よく排気量の異なるバイクツーリングは、スピード差があるから大変という話を聞いていたからなのです。で、さっそく結論から申し上げますと、まったくもってノンプロブレム♪ 今回125ccをメインに乗っていた私はストレスなく250ccに付いていけたし、アクセルをひねるとレスポンス良く進んでくれるのでモタつく感じもなくスイスイ〜♪ でした。


KLX125

KLX250

KLX125

KLX250
吉田さん(上段・身長184cm)はKLX125(左)はもちろんのこと、KLX250(右)でも両足ぴったりと地面に付いています。スギヌマ(下段・身長166cm)は125(左)は両足がちょっと浮いてますが、全く不安ないレベル。250(右)で両足だとさすがにバレリーナ状態! ちなみに信号待ちでは片足立ちで問題ありません。ちなみに私は分かりやすいけれど、吉田さんは平均以上の身長だから、あまり参考にならないかも…!? 
※以下写真をクリックすると大きなサイズになったり、違う写真が見られたりします。

 そして吉田さんは250ccのオフロード車は今回が初めて。でも身長が高いので足付きは問題なし。というか、両足べったりと付いているので、驚きの安定感。吉田さんいわく「カーブでヒラヒラとレスポンスよく走ってくれるので楽し〜ですね。250ccが親鹿で125ccが小鹿みたいな感じだね」。私はというと250ccの親鹿は両足ベタ着きではなかったのでちょっと、怖かったです。ヘタレでスミマセン…。ちなみに某編集部の女性Y子さんの身長は151cm。オフ車に乗るときの停車時はお尻がシートからはみ出しており、乗っているというよりしがみついているという表現のほうが近い感じなのですが、ちゃんと乗れているのです。私は彼女を後ろから見るたびにオフ車に身長は関係ないのかもしれないな…と思うのでした。あれ? 話が脱線しているわ。 つまり車高は気持ちの問題であって身長の問題ではないということです。そして125ccの子鹿ちゃんは取り回しやすく、車体も軽量なので思う存分に遊べますね!

 さてさて向かった先は日原鍾乳洞。年間を通じて11℃という洞内は見渡す限りつらら状に垂れ下がる鍾乳石があります。人もほとんどいなく、辺りは水が流れる音と水の雫が落ちる音のみの幻想的な空間。感動したのは“水琴窟(すいきんくつ)”というもの。水が奏でる不思議な音色で、今まで耳にしたことのない音を聞くことができます。すごく神秘的で透明感のある音色。実際に訪れて聞いてみて欲しいです。急な階段の登り降りもあるのでよい運動も覚悟で…!



日原鍾乳洞

日原鍾乳洞

日原鍾乳洞

日原鍾乳洞

日原鍾乳洞
石炭岩が地下水などで浸食されてできた洞窟=鍾乳洞というようですが、想像以上の深さがあります。自然のアートとも言うべき圧倒的な光景に感動しつつ、グーニーズの少年たちのような気持ちに! そして、その岩のカタチによって名前が付けられています。「鳩胸」は理解しがたく、他も鳩胸ばっかりじゃないの? という突っ込みをしたくなってしまいますが、他の名前もユニークです。「女神の間」や「死出の山」など。行き止まりの先には「底無し井戸」というのも。アドベンチャーたっぷりの場所です。でも底なしって怖い…。日原鍾乳洞http://www.nippara.com/

 続いて向かったのが奥多摩駅。ここから奥多摩湖までつづく「奥多摩むかし道」を走りたかったからです。この道は旧青梅街道で、ところどころが林道になっているの。やっぱり、KLXだったらそんな道を走りたくなるというものでしょう! 私は125ccで吉田さんは250ccに乗り進んでいくと白髭神社の案内板を発見。階段を登った先にあるみたいなので行ってみることにしました。すると天然記念物の石炭岩の大壁が出現。お宮を押し潰しそうな迫力を持つ光景に圧倒されてしまいました。お参りをし、その後もむかし道を走り再び駅の方向へ。途中、秋の始まりのお山ということもあって、身体は冷え冷え。バックパックに入れていたコーヒーを取り出し、休憩することにしたのです。吉田さんは手慣れた感じでバーナーに火を点け、お湯を沸かします。なんかね、このKLXとその光景がマッチするのよぅ。疑似キャンプみたいな感じがワクワクします。焚き火をして、テントを張って、シュラフにくるまって暖かいココアを飲みながら夜空を見上げたら最高だなあ…なんて妄想をしながら今回のツーリングは終了です。


奥多摩駅

丹下堂
↑秋と言えばジビエ料理♪ ということで向かったのは奥多摩湖を一望できる場所にお店を構える丹下堂。奥多摩の猟師が取ったという鹿肉定食(1,500円)をいただきました。ショウガと醤油の味付けもあって臭みはなく柔らかい肉質。吉田さんも、この写真に吹き出しを付けるとしたら「美味しい!」がぴったり当てはまります。
奥多摩町原180 TEL:0428-86-2235 営業時間/10:00~19:00 定休日/不定休
←奥多摩駅はレトロ感たっぷり。どこからか、ふらりと登場した石焼いも屋さんのスピーカーからは演歌が流れ、それを聞きながらお弁当を食べている地元のおばあさんを目の当たりにする。それと、駅横には観光案内所があり、奥多摩周辺の地図を無料でもらうことができます。ゲットしておくと便利です!

ちょっとした林道

ちょっとした林道
KLXは山道が似合う〜♪ と、ちょっとした林道を散策。ガレ場とかはなかったのですが、台風直後というのもあって、ちょっとマディーな場所も。白鬚神社の横も大岩には細い枝が頼りない感じで寄りかかっていました。この枝を取ったら岩が崩れちゃうかも…!? そして吉田さんも木の枝の真似っこ(笑)。どこかトリックアートのよう!

トンネル

トンネル


トンネル
駅へ戻る途中に、ステキなトンネルを発見。なんだかすごくカッコよかったので、吉田さんにポーズを取ってもらい、KLXと撮影大会を開始! 光の加減が難しく、あーだこーだしながら遊んでいました(笑)。私の写真は吉田さんに撮影してもらったものです。絵になるでしょ! もちろんKLXが。そして、その後にコーヒーを。ひんやりとした空気の中に立ち上がる湯気は、すごくホッとしますね。

八百屋さん

吉田智彦

奥多摩駅近くには、昔ながらの八百屋さんもあります。ちなみに他には大きなお店はありません。カラフルな野菜やフルーツもあって、ひと際、目立っていました。吉田さんはブロッコリーを購入!

吉田智彦
作家であり写真家である吉田智彦さん。過去にはカヤックでカナダのマッケンジー川や、ユーコン川を下り、ニュージーランドやフィージー、北米大陸などを彷徨。著書『信念 東浦奈良男〜一万日登山への挑戦〜(山と溪谷社)』も要チェック!
tomohikoyoshida.net/

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■KLX125、KLX250の詳細は新車プロファイル2013を参照してください。

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