2013年10月28日 

■ヤマハ、日本GPで最高峰クラス200勝達成!

 10月27日、ツインリンクもてぎで開催された「ロードレース世界選手権シリーズ第17 戦 日本グランプリ」 のMotoGPクラス決勝は、ヤマハ・ファクトリー・レーシングのホルヘ・ロレンソが今季7勝目を飾り、チャンピオン争いを最終戦まで持ち越した。と同時に、ロードレース世界最高峰クラスにおける通算200勝目をヤマハにもたらしている。

 2ストローク・500cc時代は伝説のライダー、ジャコモ・アゴスチーニ(6勝)、そしてケニー・ロバーツ(22勝)、エディ・ローソン(26勝)、ウェイン・レイニー(24勝)といったアメリカン・ライダーが次々と記録を更新。ルカ・カダローラ(6勝)やマックス・ビアッジ(8勝)らイタリアン・ライダー、阿部典史(3勝)も活躍した。

 4ストローク・MotoGPの時代となり、2004年にバレンティーノ・ロッシがヤマハに加入するとYZR-M1の快進撃がスタート。2007年までに28回の優勝、アッセンTTにおけるヤマハ最高峰クラス150回目の優勝も果たす。尚、2007年以降の50勝中49勝はロレンソとロッシによるものだ。


辻幸一 ヤマハ発動機モータースポーツ開発部門ゼネラル・マネジャーのコメント
「本日、ここもてぎにおいて、このような素晴らしい記録達成の瞬間に立ち会えたことを誇りに思い、非常にうれしく思っている。ホルヘは完璧な走りで勝利を成し遂げ、1972 年以来続いてきた長い成功の歴史を、さらに先へとつないでくれた。ヤマハのホームレースである日本GP で実現できたことも格別の喜びだ」

リン・ジャービス ヤマハ・モーター・レーシング・マネージングディレクターのコメント
「ヤマハのホームレース、日本GP でホルヘがあのような見事なパフォーマンスをみせ、グランプリ200 勝目を達成できたことは非常に素晴らしいことだ。彼はライバルたちから激しいプレッシャーを受けながら、レースウイークを制し、決勝でも圧倒的な強さをみせて完勝した。すべてのライダー、すべてのチームスタッフ、すべてのスポンサーやパートナー、長年にわたり我々の成功を支えてくれたすべての人にお礼を言いたい。バレンシアでは201 勝目を目指そう!」

ホルヘ・ロレンソのコメント
「今日はとても特別な一日。ヤマハの200 勝目を達成することができたことは大変な栄誉。それにライバルメーカーのホームコースだからなおさらだよ! 今日のレースは非常に接近していて難しい戦いだったけれど、最後まであきらめず、少しでも速く、ブレーキは少しでも強く、そして少しでも差を広げるためにベストを尽くした。そしてついには少しアドバンテージが広がったんだ。この勝利を誇らしく思う。結果からみても、状況からみても、チャンピオンシップの行方を考えても、これ以上のことはあり得ないよ」