ホンダ

 高校生も視野に入れた10代をメインターゲットとする、久々の登場となった新型原付(一種)スクーターが市販予定のDUNK(ダンク)だ。まずは見た目、スタイルが特徴。「IT世代の若者にごく自然に受け入れられるプレーンでニュートラルなイメージと、アイコンとなるボディサイドのモールやLEDを採用したテールランプによる高い質感と存在感を合わせ持つスタイルを追求」したそうで、ディオのようなスポーティでもなく、丸みをおびたジョルノのようなかわいらしさでもない。イメージとしては”家電”だという。

 ターゲットとなる若者の使い勝手を徹底的にリサーチしているのもポイント。フロントのインナーボックスにはスマートフォンなどの充電も可能なソケットも備わる。むき出しのバーハンドルと独立したメーターケースもユニーク。

 エンジンも注目だ。50ccのスクーター用としては2002年のToday以来とも言われる新設計ユニットはPCXなどでもお馴染みのeSP。始動時の静粛性が特筆のACGスターター、低フリクション技術、アイドリングストップなどが50ccでも実現している。

 年を追うごとに販売台数が減っている原付一種クラスに投入されるダンク。通学などの足として、やっぱり便利な原付スクーターへの回帰を狙った、充実内容の1台と言える。来春までに発売されると思われる。

■エンジン種類:水冷4ストローク OHC単気筒 ■総排気量:49cm3

短いリアのオーバーハングがキュッと凝縮感を演出している。サイドモールはアルミヘアライン調となり、ボディカラーも流行中のつや消しマット調が採用されている。コンパクトな車体の原付とは思えない装備も特筆である。燃料タンクをフロア下とすることでシート下のスペースもコンパクトな車体とは裏腹に大容量を確保。スピードメーターには贅沢にも電気式を採用、液晶表示部には時計も備わる。テールランプはLEDだ。前後ホイールはアルミで、デザインはCBRシリーズを彷彿とさせるもの。フロントにはディスクブレーキが備わる。もちろん、ホンダ独自のコンビブレーキだ。
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 ホンダのロードスポーツ・フラッグシップであるCB1300シリーズ。ここ最近ではスーパーツーリングの追加やカラー変更などに留まっていたことから、このモデルが熟成されつくされたと感じていた人もいたことだろう。モーターショー出展車両は、1300シリーズに再び新鮮な感覚をもたらしてくれそうだ。

 一番のニュースはトランスミッションが6速となったことだろう。ギアレシオなどの詳細は不明だが、6速化はさらなる静粛性、そして燃費の向上を狙ったものだ。

 外観はカウルやマフラーの形状、ホイールのデザインなどが変更されている。そしてフロントマスクの表情を一変させたヘッドライトはLEDに。夜間走行時の安心感と省電力化を実現している。また、メーターパネル内に新たにギアポジションが表示されるようになったのもニュースだ。

 オプションとして用意されるパニアケースはステーレスで着脱が可能に。未装着時の外観にもこだわった変更が施されている。

■エンジン種類:水冷4ストローク DOHC 4バルブ 直列4気筒 ■総排気量:1284cm3

名車CB1100Rを彷彿とさせるトリコロールの配色を纏うスーパーボルドール。新採用のLEDヘッドランプはデザインの自由度にも貢献。今後のホンダ車にも拡大採用されていくという。外気温、燃費、ギアポジションが表示できる多機能メーターも嬉しい、マシンのキャラクターにマッチした装備だ。
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 400ccクラスのスタンダード・ネイキッド・スポーツ、CB400SFシリーズも新しくなる。写真をご覧になるとお判りの通り、旧くはCB1100Rを彷彿とさせる、CB1000&1300お馴染みのホワイト&レッドのカラーが採用されたこと。意外や、400シリーズにとって初採用のカラーだとか。また、ミラーもCB1000 SUPERFOUR、またはCBX400Fという名車を彷彿とさせる丸型に変更された。デザインは前後ホイールやシートカウルも変更となっている。

 装備面ではリアのグラブレールが1300シリーズ同様、左右分割タイプに。メーターパネルにはギアポジション表示機能付きの多機能メーターが新採用となっている。

■エンジン種類:水冷4ストローク DOHC4バルブ 直列4気筒 ■総排気量:399cm3

ミドル・クラスのロングセラー・モデルも”プロジェクトBIG1″の1台として1300シリーズと同様新世代へ。ハンドルポジションの変更によるアップライトなライディングポジション、シート表皮の変更など、快適性能も向上させている。
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 軽二輪クラスのベストセラー・スポーツ・CBR250Rが、同じくグローバルモデルとして発表されたCBR300Rと同様のデザインに一新された。フラッグシップモデルのCBR1000RRをイメージしたフロント、ミッド、リアカウルに。ヘッドライトは2灯化された。

 変更されたのはデザインだけではない。エンジンは出力特性が変更され、低・中速トルクはそのままに、高回転域での伸び感が高められた。同時に燃費の向上も図られている。

 メインシートとサイドカバーの形状変更により、足つきの向上も図るなど、トータル性能が高められた1台と言える。

■エンジン種類:水冷4ストローク DOHC 4バルブ 単気筒 ■総排気量:249cm3
 

●Hondaブースでは待望のスポーツカーNSX、そしてS660コンセプトも!

 四輪との合同となるホンダ・ブースでは、軽乗用車「N」シリーズ第4弾となる「N-WGN」、グローバルコンパクトシリーズの第2弾として今年1月のデトロイトで公開された「URBAN SUV CONCEPT」の市販予定モデルが世界初披露される。中でも注目は、いずれ日本で発売されると言われている軽オープンスポーツを「S660 CONCEPT」として出展。また、軽量ボディに直噴V6エンジンをミッドシップレイアウトとしたハイブリッド・スーパースポーツ「NSX CONCEPT」も出展される。毎回話題となるパーソナルモビリティ「UNI-CUB」も進化を果たし披露される。

NSX

S660



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