アドレス V125S リミテッド

★車両解説

大好評、通勤快速スクーターに“寒冷時走行向けバージョン”をラインナップ

2005年2月に、それまでの2ストローク、99ccエンジンを搭載するアドレスV100から、環境対応を図った4ストローク、124ccエンジンを搭載するアドレスV125/V125Gへとバトンタッチしたスズキの人気原付二種スクーター。

ちなみに2ストローク・アドレスV125シリーズは、累計販売台数21万台を記録したベストセラーモデルだった。

そして、その4ストローク・アドレスV125は、2006年3月発売のモデルから生産を台湾の合弁会社、台鈴工業に移管して生産効率のアップと、アジアでのさらなる拡販を担うモデルとなった。

2007年2月には、メーターパネルにターンシグナルインジケーターを追加、文字盤のデザインを変更、シート下トランクに荷物の損傷を軽減するスポンジタイプのインナーマットを採用するなどのマイナーチェンジ。

その年8月には白の特別カラーを採用したアドレスV125Gのミテッドエディション、2008年1月には今回同様、寒冷地仕様といえるナックルバイザーとグリップヒーターを装備したアドレスV125Gリミテッドが登場。

同年12月には4ストローク版となって初のマイナーチェンジが行われ、アドレスV125G、V125Gリミテッド、ともに平成19年国内新排出ガス基準に対応したほか、発電機のマグネトーを変更することにより、より安定した発電容量を確保。メーターパネルのデザインを質感の高いものに変更、シャッターキーの形状を変更し、操作性を高めるなどの改良が行われた。

2009年9月にはアドレスV125Sに黒系の新色を追加設定、2010年1月にはアドレスV125にリアキャリアを標準装備し、車体色に銀色系を追加。

そして、2010年の8月、4ストローク・アドレスV125としては第二世代へとバトンタッチすることになるアドレスV125S/V125Sベーシックへフルモデルチェンジ。

外観デザインを一新し、ボディと一体化したフロントウインカーやテールランプなどに加え、フロント回りからリアフェンダーにかけてエッジを効かせた流線的なラインを取り入れることでよりシャープなスタイリングとなった。

また、ガソリン残量に加え時計やオイル交換時期などを表示する多機能メーターや、持ち手の太いカバンでも掛けられるカバンホルダーを新採用、燃料タンクの増量、膝まわりのスペースの拡大など、より使い勝手の良い“原付二種スクーター”として変身している。2011年1月には、キャンディカプリブルーという特別色も設定。

そして今回、冬期の運転時に寒気を和らげてくれる装備として、「ナックルバイザー」、「グリップヒーター」に加え、シート座面を温める「シートヒーター」を標準装備したアドレスV125Sリミテッドをラインナップ。車体はアドレスV125Sと共用で、3色の車体色を設定している。

ファントムブラックメタリックNo.2(ガンメタ)のみ2012年1月27日発売。グラススパークルブラック(黒)とソニックシルバーメタリックNo.2(銀)は2011年10月28日に一足早く発売。

カラーは3色設定。こちらファントムブラックメタリックNo.2(ガンメタ)のみ2012年1月27日発売。
寒い季節でも暖かく“通勤快速”、寒冷時走行リミテッド。グラススパークルブラック(黒)。
ナックルバイザー」「グリップヒーター」「シートヒーター」の3点セット。ソニックシルバーメタリックNo.2(銀)。

★SUZUKIプレスリリースより

寒冷時走行に適した125cm3スクーター
「アドレスV125Sリミテッド」を発売

スズキは、125cm3スクーター「アドレスV125S」をベースに、ナックルバイザー、グリップヒーター、シートヒーターを装着したモデル「アドレスV125Sリミテッド」を発売する。

車体色は3色設定とし、グラススパークルブラック(黒)・ソニックシルバーメタリックNo.2(銀)を2011年10月28日(金)、ファントムブラックメタリックNo.2(ガンメタ)を2012年1月27日(金)より発売する。

●主な変更点
車体を「アドレスV125S」と共用し、車体色を3色設定とした。
・シート表皮色を変更
装備
冬期の運転時に寒気を和らげる装備として、「ナックルバイザー」、「グリップヒーター」に加え、シート座面を温める「シートヒーター」を標準装備した。
・「ナックルバイザー」は衝撃に強いポリプロピレン樹脂製の専用設計とし、高い防風効果を備えている。また、グリップエンドまで回り込ませる形状により、狭い駐輪場でも隣のバイクに引っかかりにくい構造とした。
・「グリップヒーター」はグローブをしたままでも操作しやすいプッシュボタン式スイッチにより5段階の温度調節が可能。LEDインジケーターで設定温度の強弱を確認できる。
・「シートヒーター」(運転者側のみ)はサーモスタットによる自動温度制御式。右ハンドル手元のスイッチで「オン」、「オフ」の切り替えが可能。
●「アドレスV125S」シリーズの主な特長
エッジの効いたシャープなデザイン
・エッジを効かせた流線的なラインを、レッグシールドからリヤフェンダーにかけて効果的に取り入れることで、軽快さと上質感を併せ持つシャープなスタイリングとしている。
・ボディー形状と一体となったフロントウインカーやリヤコンビネーションランプを採用しているほか、マフラーの角度をボディラインに合わせて車体との一体感を演出。
・前後のウインカーにはスタイリッシュなクリアレンズを採用。(アドレスV125S/リミテッド)
実用的で便利な装備
・メーター内のすべての照明にLEDを採用。視認性の高い発光指針式のアナログスピードメーターを中心に、デジタル燃料メーターやデジタル時計、ツイントリップメーター、オイル交換 時期を知らせるインジケーターを表示する液晶画面を組み合わせた多機能メーターを採用し、使い勝手を高めている。
・持ち手の太いかばんでも掛けることができるストッパー付かばんホルダー※1を装備。
・締めたことが確認しやすいトルクリミッター式燃料タンクキャップを採用。
・車体の左右それぞれにヘルメットホルダーを採用し、利便性を高めている。
・XLサイズのフルフェイスヘルメット※2が1個収納できるシート下トランクや、小物の収納に役立つフロントインナーラック、荷物の積載に便利なリヤキャリアを採用。
・ハンドルロックと同時にアラームがセットできる盗難抑止アラームを採用。(アドレスV125S/リミテッド)
・盗難やいたずらを抑止するシャッター付キーシリンダーを採用した。
●軽量・コンパクトな車体と扱いやすいエンジン
・装備重量※3 101kg、全長1,780㎜、全幅635㎜の軽量で取り回しやすく扱いやすいコンパクトな 車体としている。(アドレスV125Sリミテッドは装備重量※3 103kg、全長1,780㎜、全幅720㎜)
・「アドレスV125/G」に対し、フロントインナーラック、フロントインナーレッグシールドの形状を変更することでひざ周りのスペースを拡大。乗降性を高めている。
・フューエルインジェクションシステム(燃料噴射装置)を採用した4サイクルエンジンを搭載し、優れたエンジン始動性に加え、燃費性能(60km/h時 定地燃費※4:52.0km/L)と力強い走り(最高出力:7.3kW<9.9PS>/7,500rpm)を両立。
●車体色
グラススパークルブラック(黒)
ソニックシルバーメタリックNo.2(銀)
ファントムブラックメタリックNo.2(ガンメタ)
※3 装備重量は、燃料・潤滑油・バッテリー液を含む総重量。
※4 定地燃費は定められた試験条件のもとでの数値です。実際の走行はこの条件(気象・道路・車両・運転・整備などの状況)が異なってきますので、それに応じて燃費が異なります。
商品名
アドレス V125S リミテッド
メーカー希望小売価格
282,450円(消費税抜き269,000円)
発売日
2011年10月28日(黒)・(銀)
2012年1月27日(ガンメタ)
パブリシティー
2011年10月14日

★主要諸元

車名型式 EBJ-CF4MA
アドレス V125S リミテッド
発売日 2011年10月28日/2012年1月27日
全長×全幅×全高(m) 1.780×0.720×1.050
軸距(m) 1.235
最低地上高(m) 0.120
シート高(m) 0.750
車両重量(kg) 103
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費(km/L) 52.0(60km/h定地走行テスト値)
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) 1.8
エンジン型式   F468
強制空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ
総排気量(cm3) 124
内径×行程(mm) 53.5×55.2
圧縮比 9.6
最高出力(kW[PS]/rpm) 7.3[9.9]/7,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 10[1.0]/6,000
燃料供給装置形式 電子式燃料噴射
始動方式 セル(キック併用)式
点火方式 フルトランジスタ式バッテリ点火
潤滑油方式 圧送式
潤滑油容量(L) 1.1
燃料タンク容量(L) 6.3
クラッチ形式 乾式自動遠心シュータイプ
変速機形式 Vベルト無段変速
変速比 2.681~0.808
減速比1次/2次 1.000/2.647×3.133
キャスター(度) 26°00′
トレール(mm) 82
タイヤサイズ 90/90-10 50J
100/90-10 56J
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
機械式リーディングトレーリング
懸架方式 テレスコピック式
ユニットスイング式
フレーム形式 アンダーボーン式