VT400S 649,950円/669,900円(11月5日発売)
★ホンダ VT400S 車両解説
『カジュアル・ロードスター』を
より多くのユーザーに
2010年3月30日に発売開始された「カジュアル・ロードスター」に兄弟が出来た。もともとVT750Sのコンセプトは「より多くのお客様に大型二輪車に親しんでいただくことを目的に開発」だった。その400版なのだから「より一層多くのライダーにクルーザーの楽しさを」だろう。
750版が先に発売されて400版が遅れて登場と、なにやら今という時代のバイク市場の背景を感じさせてくれるが、いわゆる“中型免許”ユーザーに向けたモデルの市場がちょっとした活況を呈しているのは事実。現に法規制で排気量分けがされている以上、その規制に対応したモデルが存在しないほうがおかしい。
難しい話はともかく、このVT400Sの登場でナナハンクラス同様、ホンダの400クルーザーは、シャドウとVTによるラインナップが完成したといえる。
基本的に車体周りはVT750Sと共通だ。全長、全幅、全高、ホイールベースからキャスターの数値まで同一で、車重のみエンジンの違いで3kg軽い。
その52度の挟み角を持つVツインエンジンも基本的には同一だが、ストローク、ボア値ともに変更している。圧縮比10.3から23kW/7,000rpmの最高出力と、32N・m/3,500rpmの最大トルクを発生。750ほどの力こぶ感は得られないものの、気軽なクルージングには充分なパフォーマンスだろう。
排気系はデュアルテーパードマフラーを採用してツイン独自のフィーリングを徹底的に追求、心地よいエキゾーストノートも発するという。マフラー内にはキャタライザーを装備して環境性能に対応している。
★HONDA プレスリリースより (2010年10月22日)
鼓動感あふれるV型2気筒エンジン搭載を搭載した400ccロードスポーツモデル「VT400S」を新発売
Hondaは、スリムでコンパクトな車体に、鼓動感あふれる水冷・4ストローク・V型2気筒400ccエンジンを搭載したロードスポーツモデル「VT400S」を11月5日(金)に発売いたします。
VT400Sは、「カジュアル・ロードスター」を開発のコンセプトに掲げ、普通二輪免許をお持ちのより多くのお客様に二輪車に親しんでいただくことを目的に開発しました。
エンジンは、水冷・4ストローク・V型2気筒400ccを搭載し、電子制御燃料噴射装置(PGM-FI※)の採用などにより、力強く鼓動感あふれる上質な走りを実現しています。車体は、750mmの低いシート高によるゆとりある足着き性と、アップライトなポジションを組み合わせることで、取り回しやすさと安心感を高めています。スタイリングは、流麗なティアドロップ型のフューエルタンク、全体をブラック基調に、クロームメッキパーツを組み合わせた美しい造形ンのエンジン、軽快感のあるスポークホイールなど、一つひとつのパーツの質感を高めながら、全体をシンプルかつカジュアルなイメージでまとめました。
400ccクラスのスポーツモデルは、ロードスタータイプのVT400S、クルーザータイプのシャドウクラシック<400>、シャドウカスタム<400>、ネイキッドタイプのCB400 SUPER FOUR、CB400SUPER BOL D’ORの5機種をラインナップすることで、幅広いユーザーの嗜好に応えられるものとしています。
※1 PGM-FI(Programmed Fuel Injection System)は、Hondaの登録商標です
- ●販売計画台数(国内・年間)
- 750台
- ●メーカー希望小売価格
- 車体色:グラファイトブラック 649,950円(消費税抜き本体価格 619,000円)
- パールヘロンブルー(トリコロール) 669,900円(消費税抜き本体価格 638,000円)
=VT400Sの主な特長=
- ●鼓動感にあふれた美しい造形のV型2気筒エンジン
- エンジンは、シャドウ<400>に搭載し好評を得ている水冷・4ストローク・V型2気筒398cm3を搭載。Vツインエンジンならではの力強く鼓動感あふれる出力特性としています。また、PGM-FIの採用などにより、スムーズで上質な走りを実現。さらに、クランクケースとシリンダーをマットブラックに仕上げるとともに、シリンダーヘッドカバーにクロームメッキを施すことで、Vツインエンジンの造形の美しさと逞しさを際立たせています。クロームメッキ仕上げのデュアルテーパードマフラー内には、それぞれ触媒装置(キャタライザー)を装備することで、排出ガスのクリーン化を図っています。
- ●市街地での取り回しに優れた車体
- フレームは、剛性に優れながらスリムでコンパクトな車体サイズを実現するダブルクレードルフレームを採用。ホイールサイズは、フロントは19インチ、リアは16インチとし、路面追従性に優れた前・後サスペンションの採用と相まって、軽快で安定感のある走りを可能としています。750mmの低いシート高により優れた足着き性を実現するとともに、アップライトでフラットで幅広なハンドルの採用により、ゆったりとしたライディングポジションとしています。軽量化にも貢献するドライブチェーンを採用し、取り回し優れた車体は、力強く扱いやすいVツインエンジンと相まって、市街地走行からツーリングまで幅広い用途で、安心感の高い走行フィーリングを実現しています。
- ●シンプルでカジュアルなスタイリング
- スタイリングは、「カジュアル・ロードスター」のコンセプトに基づき、一つひとつのパーツの質感を高めながら、親しみやすいシンプルでカジュアルなイメージでまとめています。容量10Lの流麗なティアドロップ型のフューエルタンクからスリムなダブルシートにかけては、流れるようなラインで構成。ブラックにまとめることで逞しさを強調したVツインエンジンと、クロームメッキ加工のデュアルテーパードマフラーが、躍動感と存在感を際立たせています。
- ●その他の主な装備
- ・盗難抑止装置は、Honda独自技術のH・I・S(ホンダ・イグニション・セキュリティー・システム)を標準装備。
- ・視認性と被視認性に優れた60W/55Wのハロゲンヘッドライトを採用。
- ●車体色
- 車体色は、精悍でシャープなイメージのグラファイトブラックと、Honda伝統のトリコロールカラーをイメージした「パールヘロンブルー」の2色を設定しています。
★主要諸元
車名型式 | EBL-NC46 | |
---|---|---|
VT400S | ||
発売日 | 2010年11月5日 | |
全長×全幅×全高(m) | 2.295×0.870×1.135 | |
軸距(m) | 1.560 | |
最低地上高(m) | 0.155 | |
シート高(m) | 0.750 | |
車両重量(kg) | 229 | |
乾燥重量(kg) | - | |
乗車定員(人) | 2 | |
燃費(km/L) | 40.0(60km/h定地走行テスト値) | |
登坂能力(tanθ) | - | |
最小回転小半径(m) | 3.2 | |
エンジン型式 | NC46E | |
水冷4ストロークV型2気筒SOHC3バルブ | ||
総排気量(cm3) | 398 | |
内径×行程(mm) | 64.0×62.0 | |
圧縮比 | 10.3 | |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 23[31]/7,000 | |
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 32[3.3]/3,500 | |
燃料供給装置形式 | 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI) | |
始動方式 | セルフ式 | |
点火方式 | フルトランジスタ式バッテリー点火 | |
潤滑油方式 | 圧送飛沫併用式 | |
潤滑油容量(L) | - | |
燃料タンク容量(L) | 10 | |
クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング式 | |
変速機形式 | 常時噛合式5段リターン | |
変速比 | 1速 | 3.166 |
2速 | 2.000 | |
3速 | 1.500 | |
4速 | 1.173 | |
5速 | 1.041 | |
減速比1次/2次 | 2.058/2.625 | |
キャスター(度) | 32°30′ | |
トレール(mm) | 134 | |
タイヤサイズ | 前 | 100/90-19M/C 57H |
後 | 150/80B16M/C 71H | |
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式シングルディスク |
後 | 機械式リーディングトレーリング | |
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 |
後 | スイングアーム式 | |
フレーム形式 | ダブルクレードル |