Sh mode 299,250円(9月13日発売)

★ホンダ Sh mode 車両解説

“スタイリッシュ”+“eSP”スクーター、Sh modeを発売開始

ホンダ“春の125大攻勢”として5月の22日に正式発表となった5機種の125ccモデル、グロム、クロスカブ、CBR125R、ズーマーX、リード125。華々しく発表されたそれら新車陣の陰に隠れがちになりながらも、実は世界初公開されたのがこのSh modeだった。国内でこそなじみの薄いShシリーズだが、ヨーロッパではShシリーズというのは、ホンダのローレンジのスクーターラインナップの基幹をなすシリーズとなっており、現在は125から300までのラインナップを揃えている(その上にForzaやSW T400/T600というビッグスクーター群がラインナップされる)。グローバル市場から見れば先行発表された5機種の125モデルよりもよほど身近なモデルというわけだ。

それはともかく、Sh modeは、Dio110をベースによりファッショナブルに変身させたといえるデザインのモデルで、最大の特徴はフロントについに16インチ(リアは14インチ)の大型ホイールが採用されたことだろう。2011年7月に発売されたDio110は、フロント、リア共に14インチの大径ホイールを採用して話題となったが、このSh modeでは、さらにフロントは16インチまで拡大され、もはやスポーツモデルにも匹敵するサイズの大径ホイールとなり、走行安定性、走破性は格段に向上している。それでいてスタイル的にはDio110によく似た低床、フラットなステップスルーのフロアー、スタイリングを維持しているのだ。

ただ共通性が感じられるのはスタイリングまでで、Dio110と異なり、このSh modeでは、リード125やPCXと(PCX150も)同様、新世代のグローバルエンジン、eSPが搭載されている。2011年の9月に国内で発表され、翌2012年1月にタイ国内でClick-iに初採用、市販開始されたホンダの今後の基幹となるスクーター用グローバルエンジンだ。

また、このSh modeは今年7月から開始された、より実用燃費に近い「WMTCモード値」での表記をホンダ車として初めて採用したモデルでもある。従来からのおなじみ国土交通省届出の“60km/h定地燃費”では52.0km/lと表示さているのに対して、 新しい燃費表示の“WMTCモード値”(クラス1)では49.7km/lとされている。WMTCモード値は、これまでより実用的な燃費表示に改めるということなのだが、従来の定地燃費と意外と差がないことに注目しておきたい。

カラーは3色設定。パールイージーシープゴールド。
ツートーンを基調としている。
ポセイドンブラックメタリック。
パールジャスミンホワイト。

★HONDA プレスリリースより (2013年8月30日)

上質感がある洗練されたフォルムのスクーター「Sh mode(モード)」を発売

Hondaは、環境性能に優れた水冷・4ストローク125ccエンジンを搭載した、スタイリッシュなスクーター「Sh mode」を9月13日(金)に発売します。

スタイリングは、「Charming & Elegant Style」をテーマに、コンパクトで親しみやすい車体サイズに加え、上質感のあるラウンドシェイプを基調としたボディーラインを採用。背筋を伸ばしたライディングポジションに美しく調和するような凛としたたたずまいと洗練されたスタイルを実現しています。

エンジンは、水冷・4ストローク・OHC・単気筒125ccの「eSP(イーエスピー)※1」を搭載。低フリクション技術を多岐にわたって採用するとともに、アイドリングストップシステムなどによって優れた燃費性能を実現しています。

車体は、フロントに16インチ、リアには14インチの大径ホイールを採用。荒れた路面での走行安定性に寄与しています。シート下には、容量18L※2のスペースを確保しています。ライディングポジションは、アップライトでゆったりとしたものとし、取り回しやすさにも配慮しています。

※1 enhanced(強化された、価値を高める)Smart(洗練された、精密で高感度な)Power(動力、エンジン)の略で、低燃費技術やACGスターターなどの先進技術を採用し、環境性能と動力性能を高めたスクーター用エンジンの総称です
※2 Honda調べ
●販売計画台数
(国内・年間) 3,000台
●メーカー希望小売価格
299,250円(消費税抜き本体価格 285,000円)
※価格(リサイクル費用を含む)には保険料・税金(消費税を除く)・登録などに伴う諸費用は含まれておりません

=Sh modeの主な特長=

●デザイン
エレガントなスタイリングと、取り回しやすさを考慮した実用性の両立を目指しました。ボディーの面構成は、張りのある曲面と曲線によるラウンドシェイプを基調とし、新設計の前・後アルミキャストホイールによって、軽快なイメージを実現しています。
フロント回りは、V字型のクロームオーナメントと一体化したウインカーレンズにより、クリーンでチャーミングなフロントビューとしています。また、ウインカー部にブルーのレンズを使用したポジションランプを組み合わせることで、昼だけではなく夜間走行時でもSh modeならではの品のある個性を持たせました。リア回りは、ラウンドシェイプのリアボディーからつながったコンパクトでクリアー感のあるテールレンズがスタイリッシュさを表現し、さらにメッキオーナメントが加わることで質感が高く個性的なリアビューとなっています。さらに、リアタイヤに沿って可動するインナーフェンダーを装着するなど、ファッション性と機能性の両立を図っています。
カラーリングは、ツートーンを基調としたパールイージーシープゴールド、パールジャスミンホワイトと、ブラックで統一したポセイドンブラックメタリックの3色の設定です。
●エンジン
低フリクション技術を多岐にわたって採用した水冷・4ストローク・OHC・単気筒125ccエンジンは、電子制御燃料噴射装置(PGM-FI※3)とアイドリングストップシステムの採用などにより、燃費に優れ力強い出力特性としています。燃費性能は、定地燃費値※4で52.0km/L(60km/h定地走行 2名乗車時)を、市街地での走行を想定したWMTCモード値※5では49.7km/L(クラス1※6 1名乗車時)という優れた環境性能を実現しています。
※3 PGM-FIは、Hondaの登録商標です
※4 定地燃費値は、国土交通省届出値で、車速一定で走行した実測にもとづいた燃料消費率です
※5 発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です
※6 排気量50cc超150cc未満および最高速度50km/h未満、または排気量150cc未満および最高速度50km/h以上100km/h未満
●車体・足回り
。フロント16インチ、リア14インチの大径アルミキャストホイールを採用。取り回しやすく安定した走りを実現するために、ホイールベースなど車体各部における適切な寸法を徹底的に追求しています。より広い視野を確保しやすいライディングポジションとするため、ハンドルの高さや形状にもこだわり、ライダーの背筋がより自然に伸びるアップライトな乗車姿勢を可能としました。また、パッセンジャーにも安心感のある乗車空間を提供するために可倒式の幅広ステップを採用するとともに、加減速時に体を支えやすいよう、自由度の高い位置と形状の握り部を持つアルミダイキャスト製の大型リアキャリアを装備しています。
大径ホイールを採用しながらも、シート下にはヘルメット※7などを収納可能な容量18Lのラゲージボックスを確保しています。
ブレーキは、前・後輪連動のコンビブレーキを採用し、コントローラブルで使い勝手に優れたシステムとしています。
※7 ヘルメットのサイズや形状によっては収納できない場合があります

★主要諸元

車名型式 EBJ-JF51
Sh mode
発売日 2013年9月13日
全長×全幅×全高(m) 1.930×0.665×1.105
軸距(m) 1.305
最低地上高(m) 0.145
シート高(m) 0.765
車両重量(kg) 116
乾燥重量(kg) -
乗車定員(人) 2
燃費消費率(km/L) 52.0(国交省届出値 定地燃費値 60km/h 2名乗車時)
49.7(WMTCモード値 クラス1 1名乗車時)
登坂能力(tanθ) -
最小回転半径(m) 1.9
エンジン型式 JF51E
水冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ
総排気量(cm3) 124
内径×行程(mm) 52.4×57.9
圧縮比 11.0
最高出力(kW[PS]/rpm) 8.4[11]/8,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 12[1.2]/5,000
燃料供給装置形式 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)
始動方式 セルフ式
点火方式 フルトランジスター式バッテリー点火
潤滑油方式 圧送飛沫併用式
潤滑油容量(L) -
燃料タンク容量(L) 5.5
クラッチ形式 乾式多板シュー式
変速機形式 無段変速式(Vマチック)
変速比 2.600~0.820
キャスター(度) 27°00′
トレール(mm) 68
タイヤサイズ 80/90-16M/C43P
100/90-14M/C51P
ブレーキ形式 油圧式シングルディスク
機械式リーディングトレーリング
懸架方式 テレスコピック式
ユニットスイング式
フレーム形式 アンダーボーン

※燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります
 ※製造事業者/Honda Vietnam Co., Ltd. 製造国/ベトナム 輸入事業者/本田技研工業株式会社