Kawasaki 250TR大全・2002-2012

 1970年に発売された2ストオフロードモデル250TRの名を受け継ぎ、本格的なオフモデルであった先代とは異ったライト感覚のオフモデル風スタイルで2002年に誕生したのが2代目の250TR。エストレヤ系の空冷単気筒エンジンを小振りなタンク、ショートフェンダーのスリムなボディに搭載。フロント19、リア18インチの大径ホイールとキャラメルブロックパターンのタイヤ、ブリッジ付ハンドル、足着き性のよいアップライトなポジションなどが採用された。
「自由」がキーワードで、車体色は大きなKマークが特徴的なライムグリーンと、シンプルなポーラホワイト、キャンディパーシモンレッドの3色。自由を表現するカンバスとなるよう、グラフィックのないホワイトとレッドはデカールを剥がしやすいようにコーティングレス仕様となっているのも特徴的。349,000円。


2002年F1

F1
ライムグリーン

F1

F1
ポーラホワイト キャンディパーシモンレッド
●エンジン型式:空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ●総排気量(内径×行程):249cc(66.0×73.0mm)●最高出力:19ps(14kW)/7500rpm●最大トルク:1.8kg-m(18N-m)/6000rpm●圧縮比:9.0●変速機:5速リターン●全長×全幅×全高:2100×870×1095mm●軸距離:1420mm●乾燥重量:134kg●燃料タンク容量:7L●タイヤ前・後:90/90-19 MC 52P・110/90-18 MC 61P



2003年F2

サイドカバーに入っていたHOT TRAILの文字が省略された2003年モデルはキャンディパーシモンレッドに替わって、1970年代のオフ車を彷彿させるメタリックゴールドスパークタイプ2が加わった。好評のライムグリーンはグラフィックはそのままに新たにゴールドのストライプが追加された。ポーラホワイトは継続。ゴールド、ホワイトは引き続きコーティングレス仕様を採用。価格、諸元に変更なし。※2004年4月1日より消費税込みの総額表示義務化により価格表記は366,450円となったが、本体価格の変更はない。


F2

F2
メタリックゴールドスパークタイプ2 ライムグリーン



2004年F3

2004年モデルは、1970年代のカワサキ車に見られたレインボーライン風グラフィックのエボニーが加わった。初代から続くコーティングレス仕様のポーラホワイトはKマークのロゴを追加。ライムグリーンは継続。価格、諸元に変更なし。


F3

F3
エボニー ポーラホワイト



2005年F4

2005年モデルは車体色を変更。ポーラホワイトはブラウンシートを新たに採用した。翌2005年1月15日にポーラホワイトのブラックシート装着車も追加され、初の全4パターンのラインナップに拡大した。価格、諸元は変更なし。


F4

F4
ライムグリーン メタリックノクターンブルー

F4

F4
ポーラホワイト(ブラウンシート装着車) ポーラホワイト(ブラックシート装着車)



2006年F6F

マーケットコードの表記方法が変更になった2006年モデルは、イメージカラーとも言えるライムグリーンの設定がなくなり、全車車体色を一新。エボニーは車名をフィーチャーしたポップなグラフィックとなった。初代から続くポーラホワイトはよりシンプルなKawasakiロゴのみとなり、ブラウンシート装着車は設定されなかった。価格、諸元に変更なし。


2006年F6F
エボニー 

2006年F6F

C2006年F6F
パッションレッド ポーラホワイト



2007年K7F

2007年モデルは、排出ガス規制に対応すべく燃料供給方式をフューエルインジェクションへとチェンジし、アイドリングの安定、始動性の向上にも寄与している。諸元は最大トルクが1.9kg-m(19N-m)にアップしている。ハンドルバーの左右幅が30mm短縮され、乗りやすさもさらに向上した。なおこの年のカタログは、別々ではなくエストレヤと一体のものが発行されている。388,000円。



F1
キャンディプラズマブルー 

2007年K7F

2007年K7F
ライムグリーン  ポーラホワイト
●エンジン型式:空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ●総排気量(内径×行程):249cc(66.0×73.0mm)●最高出力:19ps(14kW)/7500rpm●最大トルク:1.9kg-m(19N-m)/6000rpm●圧縮比:9.0●変速機:5速リターン●全長×全幅×全高:2100×840×1105mm●軸距離:1420mm●乾燥重量:136kg●燃料タンク容量:6.6L●タイヤ前・後:90/90-19 MC 52P・110/90-18 MC 61P



2008年K8F

2008年モデルは車体色を変更。当初はポーラホワイトとエボニーの2色だったが、2008年1月25日にメタリックコメットブルー×ポーラホワイト(BJ250K8FA)が追加され全3色に。グラフィックが異なる追加色のメタリックコメットブルー×ポーラホワイトのみ393,000円。他は価格、諸元共に変更はない。


2008年K8F
エボニー 

2008年K8F

2008年K8FA
ポーラホワイト メタリックコメットブルー×ポーラホワイト



2009年K9F

2009年モデルはシックな車体色に変更。エボニーはブラウンシートと珍しい漢字表記を併記した新デザインのタンクマークが採用され話題となった。


2009年K9F

2009年K9F
エボニー  アトミックシルバー 



2011年KBF

マーケットコードの表記方法が変更された2011年モデルでは車体色の変更と共に価格も変更。ポーラホワイトは399,000円、キャンディライムグリーン(KBFA)は404,000円。2010年はエストレヤ同様2009年モデルがそのまま継続販売された。


2011年KBF

2011年KBFA
ポーラホワイト キャンディライムグリーン



2012年KCF

2012年モデルは鮮やかなパールソーラーイエローが登場。伝統の単色、ポーラホワイトはタンクマークが2009年モデルK9Fで採用された漢字表記併記のものになって復活。価格は共に418,000円(本体価格398,096円)に変更。


2012年KCF

2012年KCF
パールソーラーイエロー  ポーラホワイト 



2013年KDF

2013年モデルは車体色を変更。タンクマークも一新された。価格、諸元は変更なし。今のところ2014年モデルは発表されていないが、今後の動向は?


2013年KDF

2013年KDF
キャンディゴールドスパーク エボニー

[ESTRELLA大全その3・2006-2013|その4・250TR大全]

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