2013年9月24日
■スズキが海外向け2014年ニューモデルをル・マン24時間レース会場で発表
スズキは、9月21~22日にフランスで開催された「第36回ル・マン24時間耐久レース」の会場において、海外向け二輪車の2014年ニューモデル、2機種を発表した。
大型ツーリングモデル、V-Strom1000ABSとバーグマン125/200の2モデルで、V-Strom1000ABSは、2012年10月にドイツ ケルンで開催された二輪車の国際見本市「インターモト」に出品したコンセプトモデルの量産仕様車。スズキ初の大型デュアルパーパスモデルとして発売した1988年のDR750Sに着想を得たデザインを採用し、様々なライダーに“スポーツ・アドベンチャー・ツアラー”の醍醐味である汎用性、操る楽しさや長距離移動の快適性を提供するべく開発されたモデルだ。
快適な乗車姿勢と低シート高、軽量・コンパクトな新設計1037cm3V型2気筒エンジンとアルミ製シャーシなどを採用。また、ラジアルマウントフロントブレーキキャリパーとABSを装備し、スズキ二輪車初のトラクションコントロール(3段階の切り替えでパターン1と2、そしてオフから選択可能)も採用している。生産はスズキの豊川工場で10月から開始し、欧州、北米、大洋州などの地域に順次輸出する計画だ。
新型スクーター、バーグマン125/バーグマン200は、エレガントなデザインに、快適な乗車姿勢と使い勝手の良い装備を採用したスクーター。デザイン面では、兄貴分のバーグマン・シリーズから、二灯ヘッド及びテールライトの意匠などを継承。さらに、フロント及びリア周りの鋭いキャラクターラインによって、スポーティーさを表現している。また装備類では、視認性の高い多機能メーターや、走行時の風圧を軽減するロングスクリーンを採用し、ABS仕様も設定。
こちらはスズキのタイ子会社、タイスズキモーター社で9月より生産開始し、欧州への輸出、タイ国内販売に続き、北米、大洋州など、世界市場向けに順次輸出する計画という。
またスズキは、9月24日、タイ市場に投入する中・大型二輪車など6機種を発表した。バーグマン125、バーグマン200、GW250、バンバン125、グラディウス650ABS、V-Strom650ABSの6機種で、スズキのタイにおける二輪車・船外機の製造販売子会社タイスズキモーター社が11月より順次販売を開始するという。
タイスズキ社は現在、日常の交通手段としての小型二輪車(110~125cm3)を中心に生産・ 販売を行っているが、タイの二輪車市場は、近年の所得の向上やライフスタイルの変化に伴い、趣味やレジャーとしての二輪車の需要が高まってきている。タイスズキ社ではこれらの需要に応えるため、これまでも日本からハヤブサとGSX-R1000の2機種を完成車で輸入して販売してきたが、中・大型二輪車のラインアップを拡充、拡販を図っていくという。
バーグマン125、バーグマン200とGW250の3機種はタイスズキ社の工場で生産・組立、バンバン125、グラディウス650ABS、V-Strom650ABSの3機種は、日本から完成車で輸入して販売する。